- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784335551420
作品紹介・あらすじ
全国から数百名の人々が奈良の図書館に集まって、"自分の仕事"について考え合った、3日間のフォーラムから生まれた本。そして、第1回のフォーラムに参加した後、各地の限界集落をヒッチハイクで訪ねて人々の仕事と暮らしに触れながら日本を一周した、友廣裕一さんという若者の約半年間の旅の話も収録。「みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?」。フォーラムの企画とインタビューは、働き方研究家の西村佳哲。
感想・レビュー・書評
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早期退職して独立することを考え始めていて手に取った一冊。
奈良の図書館のフォーラムの3部作の真ん中。
サラリーマンやっていて「おもんないな」と感じた時に
響くものがいくつかあると思います。
・私が大切にしていることの一つは、仕事に人生をかけないということです。
・大人になるということは、誰かを大人にしたということでしか、なれへんのです。
予想以上に良かったので1冊目、3冊目もそのうち読みたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本に出てくる人はみんな、働く、その次の段階の話をしている。
俺みたいに働くことが精一杯の目標の人には遠いお話。スタートラインにすら着いていないもんね。
と、これを居間で読んでいたら、父が、人の役に立っているってことが働いて生きていくことではないか、というようなことを言っていた。確かに。 -
ここにはさまざまな仕事をしている人が紹介されているけれど、重要なのは仕事の内容じゃなく、その人がなぜそれをしているか、そこに流れついたその人の歴史、その人を動かしているエネルギーの素、なのだと思う。それぞれの人の奥にある「振動」に触れることで、実感のこもった重みのあることばに触れることで、読んだ自分が突き動かされ、自分の生き方や今している仕事について深く考えるきっかけになるようだ。仕事とは肩書きや内容じゃなく、もっと大きななにかなのだ、と思わされる。心に、脳に、泣きたくなるような刺激をたくさん与えてくれる本だと思う。
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働き方と生き方を模索する人たちの哲学と人生から
何が見えるだろう
結局残るものは
自身が触れて 悩んでも向き合って
そうして残ったものだけなのだ
表面的な知識は簡単に剥がれ落ちていく
それがいけないということではなくて
最後まで残ったものしか
結局は身にならないということ
生き方という幹とは
年輪のように生き様を表す鏡だ
取り繕うことはできても
偽ることはできない
自分自身まで欺くことはできない
結局は人は そうやって
自身と向き合空いながら 進んでいる
みんなきっと 同じだ
だからこそ、この本での対話は意味がある
それぞれが悩んだものが、共感できたり
出来なかったり、分かったり、分からなかったりする
そういうもろもろすべての、意味が分かる
誰もがきっと、同じ場所を見ている
自分自身が、生きていける場所を
問いを持っているほど、この本は、投げ返してくれる。
まるで対話だ
読書と言う、対話。 -
コミュナース(自分的)課題図書シリーズ③
つむぎや友廣裕一さんの「ムラアカリをゆく」と題したプロジェクトで旅した半年間のことが冒頭に書かれている。
価値の象徴と考えられているお金が、逆に関係性を切ってしまう。これは、私もまさに鳥取に来て痛感していることで、お金が解決する方が楽だし、その方が簡単なのだけど、お金があってもそのシステムがないとどうにもならないのが田舎だったりする。未だに「助けて」を言うのが苦手な私は、敢えてお金ではなくいちいち人と関わらないといけない選択肢をとってつながりをつくっていった友廣さんを天晴だなと思ったし、だからこそ今のつむぎやがあるのかなと思った。
お金があればとか、あれがあれば、という物理的条件ではなく、この世界で生きていく、と腹をくくることで、それが普通になる。ないことをあげたらキリがないから、ある中で一番良い方法を作っていければいい。「限界集落」よりも、なんでもあるはずの東京の方が、逆に中身がすかすかだったりすることもある。
自分の感じている違和感を上手に言語化されていて、気持ちがよかった。
ミシマ社の三島邦弘さん、べてるの家の向谷地生良さんのなどの生き様考え方も知れて、西村さんの本の中でもわりと好きな本。 -
自分はどうやって生きたいか?
何を大切にしているか? -
働き方研究家でありデザインの人でもある、リビングワールド西村佳哲さんが、様々な仕事をする9人のゲストに対して行ったインタビューの記録をまとめた本。
読むと、それぞれがどんな仕事をしているのか、は本質的にはあんまり意味のないことなのかもしれないと思った。何に駆り立てられてそのような働きをするに至ったのか、それぞれの心の在りようを丁寧にかたちを探っていく、なんだか不思議なインタビュー本だなと思った。
自由にのびのびと、自分の心が向く方向へただひたすら進んでいった結果でそういう仕事をするに至った方もいるし、中には必死すぎてヒリヒリする感じの方もいる。
登場する9人に共通するのは、自分のパーソナリティの芯の部分と、自分の仕事の間に矛盾がないこと。そうあって然るべきだと思うけれど、現実にはそんな働き方をしている人が少ないからこそ、この人たちが特別に見えるのかもしれない。
ちょっとモヤっとするので、すこし寝かせてまた読もうと思う。この本。
あとがきでの西村さんの、9人へのインタビューを山の縦走に見立てる例えは美しいなぁと思った。
ひとの話をきく、単にそれだけのことが、クリエイティブであり得るんだなぁというのは発見でした。 -
考えよう、やろう
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<感想>
筆者含め、仕事を"やらなきゃいけないもの"と感じていない。働くことを通してその人の人生を垣間見れた。結局、タイトルに対する答えは自分で見つけていくしかない。 -
自分の仕事の見つけ方
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