- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784335551529
作品紹介・あらすじ
勤労精神の喪失(ロスト)、欲望の喪失(ロスト)。劣化していく日本社会。ポスト近代社会の煮詰まった停滞を破り、3・11後の危機を第二の文明開化へと転換する。気鋭の社会学者による、渾身の書下ろし現代社会論。
感想・レビュー・書評
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社会
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本書で提唱されているロスト近代という仮説がデカすぎて説得力に欠けると感じた。また、著者の頭の中に先にストーリーがあって、それを支持するような根拠をこじつけで持ってきている感が否めず、それがまた説得力を欠く要因になっている気がする。さらには表現がまどろっこしすぎて主張そのものが分かりにくかった。
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バブル崩壊後の20年をロスト近代として、それ以前の消費拡大による経済成長時代と区別している。
未だに消費拡大により成長している国は多いが、早くからこの政策から切り替えてきている国々も多い。たとえば、北欧がそうである。数年前から、フィンランドの教育制度について紹介されるように鳴り、一部の教科書も翻訳されたりしている。フィンランドは正解を見つける方法を磨く教育である。明確な正当がないときにでも、それがなぜ回答になるかを考えさせる教育である。考え方を学ぶということは、応用が効くということなので、労働の流動性が高くなった現代に対応できる人が増えるということである。
何があると平等なのか?就きたい職業に就く自由、住みたいところに住む自由、こうした自由があれば平等と感じるのかもしれないが、職業訓練を受ける自由(平等)というが新しい考え。職業訓練を受けることで就職機会を平等にする。これが北欧型社会の一つの考え方。就職できない若者が増えている日本や海外において、就職機会を平等にするという考えはない。そもそも平等だと考えられている。
本の後半では北欧型社会のモデルである新自由主義について丁寧に解説している。前半の消費社会の分析については、専門知識がないと読みにくいかもしれない。正直ボクも十分理解できたとは言いがたい。後半の新自由主義についてだけでも読むと良いかもしれない。お勧めです。 -
橋本努の著書はこれが初めてだったけど、この人の本っていつもこんななの?引き込まれるものが何もないんだけど。しかもあえてわかりづらい表現使ってる気がする。あとやたらに本の引用してくるし。なんなの?何がしたいの?本の紹介がしたいの?読むのがしんどくなって68ページでダウン。