文化人類学事典

制作 : 石川 栄吉 
  • 弘文堂
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本棚登録 : 4
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (935ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784335560569

作品紹介・あらすじ

わが国第一線の研究者257名が、事項、人名、民族・部族・語族など約2600項目を解説、あらゆる要望にこたえるスタンダード版。詳細な民族・部族地図、言語分布図、6種類の索引、精選した図版・写真付き。

感想・レビュー・書評

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  •  2018年05月、1,600円で古書を購入。

    【メモ】
    [本書について]
    ・当事の定価:20,000円。
    ・黒色の函入り。カバーも黒(おもて表紙だけ写真)。本体も黒。
    ・項目は五十音順。横書き三段組。事項の分量は850頁。全て含めても999頁未満。
    ・図や表や写真は適宜載っている。
    ・巻末には折り込みの地図が5セットある。
    ・数項目を(数時間)眺めてみたところ、記述の力点が他の事典や類書と異なっている。気になる方は異同をチェックすると面白そう。

    [本書以外について]
    ・1994年には、縮刷versionがあったが、もはや絶版。
    https://booklog.jp/item/1/4335560842
     縮刷版の版元ページ[http://www.koubundou.co.jp/smp/book/b156708.html

    ・なお、弘文堂からは2002年に『文化人類学最新術語100』という四六判の用語集が刊行されている。本事典(1987年)以後に重要性の増した、新たな語のみを取り上げ、見開きで解説する。用語集は、本事典を補完する小型事典という位置付けのようだ。
    https://booklog.jp/item/1/4335560990

    ・学会 [http://www.jasca.org/index.html


    【編者】
    編者:石川栄吉 |梅棹忠夫 |大林太良 |蒲生正男 |佐々木 高明 |祖父江 孝男
    装丁:増田 正

    【簡易目次】
    序(1987年1月) [i-ii]
    執筆者・協力者一覧 [iii-iv]
    使用の手引き [v-vi]

      本体 001-852
    ア 001
    カ 130
    サ 296
    タ 441
    ナ 545
    ハ 580
    マ 714
    ヤ 785
    ラ 806
    ワ 846
    ン 851

      索引 853
    索引凡例 [854]
    和文事項索引 [855-885]
    欧文事項索引 [886-891]
    和文人名索引 [892-897]
    欧文人名索引 [898-902]
    和文民族・語族名索引 [903-924]
    欧文民族・語族名索引 [925-935]

      民族・部族地図――付・世界の言語分布概観図―― 937
    使用の手引き [938]



    【抜き書き】
    ・米山俊直が執筆した「日本人」という項目より。30年前の楽観的見通しは、現在のところ未だ実現していない。

    “〔……〕日本人、日本文化は、こうした多元的な民族移動と文化伝播の受容によって形成されているといえる。大化改新の律令制の成立以来一貫して続けられてきた国民形成によって、日本人は一人種、一言語、一文化を具えている民族であるという思いこみが、いわゆる日本人は優秀な民族であるという自民族中心主義、中華思想を生んできている。しかしこのような多元的な起源をもち、豊かな地方差をもっていること、そして形質も言語もあるいは文化もけっして不変のものではなく、時の流れのなかで必ず変化発展して来ていることを考えるならば、日本人の自己認識も自然に変化するだろう。〔……〕” [『文化人類学事典』pp. 555-556]

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