脳と墓 1 (叢書・死の文化 13)

  • 弘文堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784335650796

作品紹介・あらすじ

人間にとって死とは何か?脳の産物としての社会を雄弁な死体に語らせる。「脳化」社会のユニークな書下ろし文明論。

感想・レビュー・書評

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  • 埋葬では死者をあの世に送り出すことで新しい生命と交換しているという事はどこかで聞いたことがあったが、その前段階に交換されることで価値をもつという考えがり、価値を生じるには交換体系のある社会が形成されてなければならないこと、つまり埋葬が行われるということにも人間社会形成の交換をもっている証というのは知らなかった。読んだ感想としては難しい。

  • なぜ死は恐れられているのか。
    そして死体はそのままにされないのかを
    読み解いたなかなか秀逸な本。
    最近著者はトンデモといわれますが
    この本はまじめです、ええ。

    埋葬方法が網羅されていることにも驚き。
    人の死をどう扱うかについては文化によっても
    本当に異なっており、
    あえて遺体を動物に食させるところもあったり
    風化させるに任せるところもあります。
    (むろん、その時は臭気もえげつないそうな)

    きっと死を恐れるのは私たちが
    体験して、伝えることができないからに
    違いないです。

  • 俺の疑問に思っていたことを、宗教の門外漢らしい目線で明確に網羅。<br />ものすごい面白い学術書であった。<br />いつか再読したい。<br />しかし齋藤磐根って画数多い・・

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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