妖怪図巻

著者 :
制作 : 多田 克己 
  • 国書刊行会
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本棚登録 : 147
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336041876

作品紹介・あらすじ

江戸時代の重要な妖怪絵巻をオールカラーで一挙大公開。

感想・レビュー・書評

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  • 2000年発行、国書刊行会の単行本。妖怪の絵と解説。妖怪の解説が楽しい。民俗学の領域なだけに、推測に推測を重ねる形となっている。この本でも著名でない妖怪は簡単な説明のみ。まぁ、著名妖怪でない妖怪は推測が容易であるということはありそうですが。

    掲載作:「妖怪図鑑の妖怪画」京極夏彦、「『化物づくし』」、「解説」多田克己、

  • 妖怪図巻の妖怪画―京極夏彦
    「化物づくし」
    「百怪図巻」
    「化物絵巻」
    「百鬼夜行絵巻」
    解説―多田克己

  • 図を見、解説を読むと、引き写しが殆どだった妖怪画をあの形に完成させた石燕のセンスの凄まじさがわかる。とはいえ、こちらには発生源に近いが故の生々しさ、稚拙さと表裏一体の怖さという魅力がある。
    各妖怪の解説も豊富すぎるくらい豊富。

  • 「化物づくし」「百怪図巻」「化物絵巻」「百鬼夜行絵巻」と、4冊の妖怪集をまとめたお買い得な一冊(「百鬼~」のみ半分ほど削られているけど)。
    面白いのが前の二冊。どちらかを参考にしているのか、はたまた種本があるのか、掲載されている妖怪が同じ。後者の方が絵としては上手だけれど、前者の方の稚拙さが原始的な怖さを伴っているものもある。
    他の発行物として、国芳や暁斎の妖怪図もあるそうなので、是非そちらも手に入れたい。

  • 今まで主に石燕さんと水木さんの絵でしか妖怪を知らなかったけれど、たくさんの絵師によって描かれた妖怪たちが載っていて感激!(^-^)時代や地域などの文化に合わせて登場する妖怪たちの解説を読むのも楽しい(^^)♪

  • 長い年月を経て、掠れてしまって見えにくい絵もあったが、それもそれで迫力があってよかった。
    「妖怪の起源を日本国内のみに求めようとしている」という記述を読んで、そういえば、政から神話まで何から何まで大陸の影響をうけまくっているのに、妖怪だけ、まるでキノコのようにぽこっと国内で生まれたのも変な話だよな……と思った。

    そして、著者の知識の多さに脱帽。

  • 箱背
    水木しげる
    日本でもめずらしい“妖怪狂”である京極先生と多田先生のえらばれた『妖怪図鑑』は、おそらく、何人も妖怪を面白がらずにはおれない面白い本になると思う。
    やはり、昔の人の描いた妖怪は存在感があり、ユーモラスで、そこらを見廻すと、いるのではないかというより、出てくるのではないか、という気配が感ぜられる。
    そうした本の代表作を集めたのが、この『妖怪図鑑』である。
    妖怪好きの人は、必ずこの一巻を枕頭にかざるべきである。
    帯表
    本書には石燕によって息の根を止められる以前の、荒削りだが活きのいい化け物どもが封じ込められている。鈍感になってしまった私たち現代人は、果たしてそこに闇夜で鼻を抓まれるようなリアルな感覚を嗅ぎ取ることが出来るのだろうか。
    ・・・京極夏彦
    帯背
    謎の妖怪絵巻

  • 昔の人の描いた妖怪は存在感があり、ユーモラスで、そこらを見廻すと、いるのではないかというより、出てくるのではないか、という気配が感ぜられる。そうした本の代表作を集めたのが、この『妖怪図鑑』である。
    妖怪好きの人は、必ずこの一巻を枕頭にかざるべきである。

  • メジャーな妖怪からマイナーな妖怪まで。「夢の精霊」って…名前はファンタジーちっくなのに。

  • お高い本です。
    でも、内容はとても濃いです。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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