戦国時代のハラノムシ―『針聞書』のゆかいな病魔たち
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みんなの感想・レビュー・書評
戦国時代の医術書である「針聞書」を分かりやすく解説した本。
まだ病のメカニズムがなにも解明されていなかった時代、人々は病というものをどう理解し、どう対処していたのかということがよくわかる一冊になっています。
とはいえ、小難しい話ではないので、昔の人々が病気に対してふくらませてきたイマジネーションを楽しんでみればいいと思うよ!
戦国時代では五臓六腑の病は『ハラノムシ』が悪さをするためだ、という考えが広くあり、当時の医学書にもその旨が正式に記載されていたらしい。本書はその医学書『針聞書』に登場するハラノムシを、図解、病状、治療法などの項目ごとに解説している。いやぁまさか、というハラノムシ達ばかりだが、それを本当に信じていたという人がいる事実に驚きと感動。病死した人の腹を開いたらそれがいたというのだから、現代医学に当てはめると…臓器をとりまく血管やそれらの梗塞を見間違えた?開腹後に感染した?
針聞書に記載されていたハラノムシ達をまとめなおした本。最初は寄生虫か何かの本か?と敬遠していたものの、中をぱらぱら見ていたらあまりに面白かったため買ってしまいました。なによりムシが、可愛い。現代ではさまざまな不調は科学的に解明されてきていますが、この当時の日本人が擬人化ならぬ擬動物化(?)で身体の不調や病気をとらえる発想をしていたところにまた面白味を感じます。どことなくどれも愛嬌がある顔だったり、反面恐ろしさも醸し出していたり…妖怪図鑑に近い親しみを覚えました。戦国時代ごろの医学の(本格的ではないにしろ)資料本にもなりますし、実際に九州国立博物館まで行って見てみたいなと思わせてくれる良書でした。
面白いハラノムシがたくさん紹介されています。
蛇の形や鬼の形・・・
昔の人は病気などをこのように感じていたのですね。
漫画「蟲師」にも繋がりそうな楽しい本です。
戦国時代の医学書「針聞書(はりききがき)」をイマ風に編纂。
この図鑑に載っているのは、戦国時代の人々が信じていた、人体にとりついて、病気を引き起こすとされていた63匹のムシ、ムシ、ムシ。たとえば、「鬼胎(きたい)」。この虫は気性が激しいわりに、体内をナメクジのようにソロソロとしか移動できないので、いつもストレスをためていて、この虫が移動すると必ず宿主はヒステリー状態になるのだそう。治療法には、鍼(はり)を刺して逆ギレし、症状が悪化するなら、むしろ施さない方が良いと…。こんな記述がそこかしこに見られ、奇妙でゆかいなハラノムシワールドが炸裂です。
こういうキテレツな本、大好きです。いつか九州国立博物館に行ってみたいな。
レントゲンのない昔、腹痛だの胃痛だのは虫の仕業だったらしい。その虫たちがユーモラス(当時の人はマジ!?)に描かれていて楽しい。
絵本のように楽しめて、お気に入りの1冊。
スタマック・モンスター
(略してスタモン)
ワタクシ、おなかが空いてないのに
よくおなかが鳴るなぁと
常々悩んでいたのですが、
原因は「鳴き寸白」という虫が原因のようです。
不本意ながら、スタモンゲットだぜ!
不健康自慢なアナタも
スタモンゲットしようぜ!
「針聞書」(はりききがき)戦国時代に書かれた鍼灸の指南書みたいなものかな。
「ハラノムシ」たちが素敵にビジュアル、昔の人の想像力って凄い。本文を現代風に翻訳して詳細な解説もついている。
本書でも解説しているが「ムシ」という言葉はいろんな場面に使われる。「ハラノムシがおさまらない」「ムシの居所が悪い」「ムシが好かない」など、なるほどなあと思う。気持ちを「ムシ」で表現、腹というのは心体の基本なんだろう。
「針聞書」を所蔵している九州国立博物館の土産物にはハラノムシキャラクターが満載。「ひぞうのむし」のぬいぐるみキーホルダー欲しいな。
行き着けの本屋がマニアックだったのは、私の趣向に合わせて仕入れてたから、と知ったきっかけになった本(笑)
昔の人って病気、ヒステリーでも全部虫のせいにし、その姿形まで想像していたんだなんて、なんか楽しい反面、よく治ったもんだと変な感心しちゃった(笑)
絵はフルカラーで紹介され、キモ可愛い虫たちが勢ぞろい。






