- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336051479
作品紹介・あらすじ
1889年、ロンドンのとある建物の一室で、周囲をキャンドルに囲まれ、喉を掻き切られた、美少年の惨殺死体が発見される。第1発見者は、「時代の寵児」オスカー・ワイルド。少年と知り合いであったワイルドは、コナン・ドイルの協力を得て、友人であるロバート・シェラードとともに真相究明に乗り出す。するとワイルドの周辺には怪しげな人影が出没し始め、やがて奇妙なクラブの存在が浮かび上がる…絢爛と暗黒が渦巻く世紀末のロンドンを舞台に繰り広げられる、華麗なるミステリ。
感想・レビュー・書評
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最初から真犯人の目星をつけておきながら、調査推理を全部オスカー・ワイルドに任せちゃうコナン・ドイルが一番ずるい。一番頭いいとも言えるが。ロバートはワイルドの真の性的嗜好から目を背けようとしているな。ハイテンションで饒舌なワイルド、探偵キャラとしてはちょっとうざい。ちなみにワイルドの作品では童話の「ナイチンゲールとバラ」が好き。
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オスカーワイルドが訪ねた部屋で死んでいた謎の美少年。だが友人のコナンドイルを連れて戻った時には遺体も犯罪の痕跡すらも消えていた。
ワイルドは親友の詩人ロバート・シェラードを相棒に、自ら事件捜査に乗り出す。
ワイルドが美少年達とどういう関係なのか?という部分はワイルドを庇うような解釈がクドい気もする。
ちなみに、コナンドイルは誠実なお医者さんという感じでステキでした。
友人ドイルの生み出したホームズのように、相手をみただけで素性を当ててみせるワイルド。ドイルはその後、恰幅のいいワイルドを「ホームズの兄」のモデルにした…というエピソードが描かれている。 -
うーん、まぁまぁかなぁ...すごく面白かったという訳でもなし。ワイルドがノンケみたいな扱いだったのも物足りないかも...。
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後期ヴィクトリア時代のロンドンを、ロバート・シェラードとともに歩く。優雅にロンドンのクラブやレストラン、劇場を歩き、ときどき殺人事件あり。コナン・ドイルとオスカー・ワイルドの世界が合体するとは思いませんでした。Oscer Wilde Mysteriesとして出ているようです。来年に出る5作目(?)が気になります。“Oscar Wilde and the Vampire Murders: A Mystery”おお、ヴァンパイアものだろうか!