感謝だ、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)

  • 国書刊行会
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本棚登録 : 125
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336053725

作品紹介・あらすじ

"ジュニア・ガニュメデス・クラブ"の最高機密。あのマル秘クラブ・ブックが暗黒の魔の手に!?大好評シリーズ第13弾、瞬間ギャグも冴えわたるウッドハウス90歳時の傑作爆笑長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 最後、ジーヴスがガニュメデ・クラブのバーティーの記録を破棄する場面、米国版では読者の納得のため編集者が追記をもとめ、ジーヴスがバーティに永久就職するから不要、と加筆されたとのこと。89歳でこれを書き上げたウッドハウス翁のファンサービスを思います…

  • 今回は、訳者あとがきまでを含めてが完成品。

    あっさりと終わる本文の終わりも素敵で、ジーヴスの内心を推測しながら読める奥ゆかしさが個人的には好みだった。信頼と敬意で結ばれた2人の主従関係の、一線を超えないあっさりとした距離感が好きで、だからこそ、バーティーの気持ちを考えると少し涙が出そうでさえあった。

    あとがきに書いてある米国版のラストは、なので、蛇足という感も少しあり、あそこまでハッキリと内面を口に出すジーヴスには違和感さえ感じるし、露骨すぎて好みではない。が、やはり、それでも、シリーズの終わりに近くなり、もしかしたらシリーズの最後になるかもしれないと、おそらく人生の終わりを意識しながら書いていた作者の気持ちを考えると、最後にバーティーの大きな気がかりを一つ取り去り、ジーヴスに素直な心情を吐露させたことは、大きな意味があるように思えて、また胸に迫るものがあった。

  • コレクション第13弾。長寿の秘訣は愉快な読書!

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    <a href="http://d.hatena.ne.jp/adlib/19750214" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/adlib/19750214</a>
     Ex libris Web Library;Wodehouse Velke penize
     
    ── ウッドハウス/森村 たまき・訳《感謝だ、ジーヴス 20110722 国書刊行会》0725
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4336053723
     
    “Wodehouse Collection”ISBN 978-4-336-05372-5 / Cコード 0097
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19750214
     若旦那と執事 ~ ジーヴス&バーティー ~
     
     大好評爆笑シリーズ第13弾。ウッドハウス最晩年90歳の時の小説を
    本邦初訳。ジュニア・ガニュメデス・クラブのあのクラブブックの秘密
    が漏洩か?天才執事ジーヴスの今回の活躍はいかに。
     
    (20181023)
     

  • 表紙とか設定とか好きなんだけど、これでもかってくらい読みにくい。
    眠れない日に読んだら即効で落ちれる。

    会話がダラダラ続いたり、ひとつの文章が長ったらしく続いたり、
    元の書き手が下手くそなのか、翻訳者が下手くそなのかわからないけど、勿体無い本。

    眠くならないときに読み返せたら良いのかなぁ。
    そんな時があるかな。。

  • いやぁ、もう登場人物の名前見ただけで笑えるようになってしまった。偉大なるマンネリ万歳!!

  • 遊んで暮らせる身分の青年バーティーと、彼の執事(紳士お側付きの紳士)ジーヴスの話。

    前にスポード、後ろにビングレイ、右にマデライン、左にフローレンス、更にはジュニア・ガニュメデス・クラブ・ブックの盗難に、癖のある銀器の持ち主、と、これでバーティーに災難が降りかからない訳がない。そして紳士にしては果断な手法で本を取り返すジーヴス。ジャガイモを投げたのも彼ではないだろうか。

    今回のヒツジメモ:霧立ち込める山のてっぺんで咳払いをするとっても年老いたヒツジみたいに聞こえる優しい咳払いでもって、彼は会話を開始した

  • ストーリー性はいつもより薄いが笑いは変わらず

  • ウッドハウス九十歳の記念出版。九十で、こんな楽しいオハナシを書けるなんて素敵なことだな。

  • 過去の婚約者だったり、相変わらずの言い回しだったり、たっぷり楽しめた。
    ラスト、頑なだったジーヴスの最後の行動とバーティの言葉に感動。
    あとがきの、アメリカ版のラストに、更に感動。
    やっぱり、ずっとバーティとのコンビでやっていてほしい!

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著者プロフィール

1881年~1975年。イギリスの国民的作家。数多くの長篇・短篇ユーモア小説を著して、幅広い読者に愛読されている。

「2013年 『〈DVD〉天才執事ジーヴス vol.2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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