ポルノグラファー

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制作 : 豊田淳 
  • 国書刊行会 (2011年12月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336054388

ポルノグラファーの感想・レビュー・書評

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  •  アイルランドでは、基本的に離婚と堕胎はタブーらしい。法的に離婚が認められたのは1995年のことらしい。人工中絶は国民投票で否決。
     このこと自体は特にどうこう言うつもりはない。各国で宗教的・文化的事情があるだろうし、その違いを認めるのも拒絶するのも、その人の自由だろう。
     ただ、この小説を読む前にそういう背景だけは頭に入れておいた方がいいと思う。
     ポルノ小説を書くことを仕事とすることの虚無と、それと相反するようなその小説中の性描写の濃厚さ。ロンドンという外部の世界との間を行き来しながら体験する生と死、入り組んだ人間関係。そして相変わらず自分の居場所で自分の生業を続けるしかない男の姿。
     ひとりの男の姿からアイルランドという国の姿が見えて、読者の視界が開けてくる気分がする。それが読書の醍醐味だと思う。

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ポルノグラファーの作品紹介

ポルノ小説の執筆で生計を立てる僕は、ある晩、ダンスホールで出会った女性と一夜を共にし、恋愛感情もないまま関係を続け妊娠させてしまう。現実に向き合おうとせず、関係を断とうと女性に対して冷淡な態度で接するいっぽう、幼い頃から自分を育ててくれた最愛の伯母は不治の病に体をむしばまれていた。そんななか、伯母の入院している病院の黒髪の看護婦と偶然ダンスホールで出くわし、僕は魅力的な彼女に心を動かされる。愛と欲望、生と死が複雑にからみあうこの世界で僕が行き着く先は-アイルランドを代表する作家の中期の代表作。

ポルノグラファーはこんな本です

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