新編・日本幻想文学集成 第5巻

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  • Amazon.co.jp ・本 (725ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336060303

作品紹介・あらすじ

江戸川乱歩、稲垣足穂、佐藤春夫、宇野浩二を収録。大正幻想をバックボーンに異形の文学を形成したドリーマーたち。大正夢幻派。
大都会のビルディングのはざまで起こる妖しい月光の犯罪「目羅博士の不思議な犯罪」。ナンセンス童話劇「楽しき夏の夜」。夢を培養する理想郷を見つけた男の物語「夢見る部屋」。≪薄板界≫という異世界の消息を伝える「薄い街」。他全32編。

感想・レビュー・書評

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  • 全9巻のうち第5巻。折り返し地点とも言うべき本書は『対大正夢幻派』と題し、江戸川乱歩、佐藤春夫、宇野浩二、稲垣足穂を収録。
    各々の作品セレクトは奇を衒ったところのない、『幻想文学集成』らしいものが選ばれている。

    作品の内容とは無関係だが、稲垣足穂の選者が矢川澄子だったのは吃驚した。

  • 江戸川乱歩、佐藤春夫→ セレクションされた作品たちはどれも良作ばかりで、これらの作家の幻想風の短編を読んでみたい人にはオススメのラインナップ。
     乱歩:「押絵と旅する男」「目羅博士の不思議な犯罪」「一人二役」等々
     春夫:「指紋」「海辺の望楼にて」「青白い熱情」「美しき町」等々

    宇野浩二→ 今回初めて読んだ作家です。作者の思い出を語る体裁の「追憶小説」は夢見る主人公が実生活と夢想の間でフラフラとしている様が悲しくも滑稽。
    稲垣足穂→ タルホと言えば、鉱物、天文、煙突、飛行機…といったモチーフがすぐ浮かびますが今回収録された作品達はその中でも特に飛行機愛に溢れた作品が多かった印象。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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