五つの心臓を持った神: アイヌの神作りと送り

著者 :
  • 小峰書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338081443

作品紹介・あらすじ

アイヌ民族には、人の送り、器物送り、動物の送りがある。アイヌは、てづくりの物から生き物まで、魂が宿ると考えてきた。本書は、総合研究大学院大学博士号を取得した論文を書き改めた、アイヌ文化の入門書である。

感想・レビュー・書評

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  • 貴重な本です。アイヌ文化の伝承者である萱野さんがアイヌ民族の人の送り、器物送り、諸々の動物の送り方について記しています。アイヌと神々の関係を心臓が五つもある神様を通して見て下さい。

  • 葬式から始まるのに衝撃を受けた。
    文化は,冠婚葬祭という。

    生まれたところから始めるか,
    結婚からはじめるか
    葬式からはじめるか,
    お祭りから始めるか。
    アイヌの文化を葬式から知るとは思いもよらなかった。

    ヨモギで作ったノヤイモシカムイは、本当の心臓,2つの手の心臓,2つの足の心臓と5つ心臓があるという。

    ps.
    引導渡しの言葉、「火の神へ」など、アイヌ語の片仮名表記,ローマ字表記,意味の日本語の記述の空間が冗長なのが気になる。
    カタカナ表記とアルファベット表記の行間が,次の行との行間と同じくらい空いているのは読みづらい。
    カタカナ表記とアルファベット表記の行間をつめて欲しい。

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著者プロフィール

1926─2006年。北海道生まれ。アイヌ文化研究者。学術博士。長年アイヌの民具や伝承を精力的に収集・記録し、1972年には二風谷アイヌ文化資料館を開設、館長を務める。1994年、アイヌ出身者としてはじめて国会議員となり、北海道旧土人保護法撤廃・アイヌ文化振興法制定などに尽力。主な著書に、『ウエペケレ集大成』(アルドオ、菊池寛賞)、『萱野茂のアイヌ神話集成』(ビクターエンタテインメント、毎日出版文化賞)、『萱野茂のアイヌ語辞典』(三省堂)がある。

「2017年 『アイヌ歳時記 二風谷のくらしと心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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