- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338144278
感想・レビュー・書評
-
亡くなったカッツェンバーグ教授から手紙が届いた。同封されていたの地図と雪花石膏の石。教授は古代エジプト、黒猫のパンクーという力ある神が支配していたというパンクー伝説を信じていた。
この「アラバスターの石」は、神殿に入る二つの鍵の一つだという。そのアラバスターの石を手にしたキャットは猫に変身してしまう。キャットの飼い猫でもあったエリックの助けでなんとか人間に戻ったが、エリック(ビッフィ将軍)たちを助けるために、またも変身することに。
猫は人間のことばがわからない、人間のことばは猫には伝わらない。だから伝えるには変身するしかない。猫になると、着ていた服が脱げてヌードになるってところは現実ぽくっていいね。ロミオとジュリエットな設定がでてくるのは、ちょっと・・でしたが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日頃、自由気ままに暮らしているように見える猫たちですが、実は猫たちの社会にもいろいろと事情があるのです。
訳あってアラバスターの石を手に入れたキャットは、不思議な猫たちの社会に踏み入れることに・・
学校ではいじめられっ子で友達もなく、家でも悪い両親でないのですが、気持ちを理解されていない。そんなキャットですが、不思議な体験をするうちに、親友ができ、人間的にも成長します。
猫になってみたいと思ったことがある方には、特におすすめの本です。猫のの気持ちや感覚が、面白く描かれていて、猫はどんな世界に住んでいるのかわかったような気になります。 -
(1回レビューを書いたのですが、
どうやらデータが飛んだため、ちょっとやる気がありません)
ありがちなあらすじで全然期待していなかったのだけど、
終わってみれば昔から好きなタイプのお話だった。
そういえば王道好きでした、私。
人間とは違う社会を形成している猫たち。
それぞれのキャラクターがきちんと立っていて、
読んでいると表情まで目に浮かぶようで、にやにやしてしまう。
ネコ描写を読むとぐっと若々しい印象になる、ビッフィ将軍が好きだ。
彼がおモテになるのもうなづける。
出だしがちょっと入り組んだ印象だけれど、
言葉も全体的に自然で読みやすい。
少なくとも、こういう話を読みなれた人間にとっては。
「缶開けの君」「イワシの名にかけて」「おなじ器の泥水をわけあったとき」
など、仰々しい言い回しも面白い。
日本語版のために描かれた表紙は、
読み進めていくにつれて見応えが出てくる。
女の子は当然キャットだと思っていたのだけれど……。
あとは読んでのお楽しみ。 -
ちょっと太目の女の子のキャットは、クラスの女王様エミリーに嫌われていて、
学校では友達がいなかった。
ある日、考古学者の父親からもらった白い石ころで、キャットはネコに変身してしまった。
困ったキャットが頼りにしたのは、飼い猫のエリックだった。
エリックに助けてもらったキャットは、恩返しにエリックたちの手助けをする約束をした。
猫たちは、2つのグループに別れて戦いをしていたのだ。
エリックとの秘密の合図を何者かに知られ、キャットは敵の猫達に捕らわれてしまった。
個性的な猫たちの活躍に、ドキドキしながら読みました。
おもしろかった!