築地市場: 絵でみる魚市場の一日 (絵本地球ライブラリー)

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  • 小峰書店 (2016年1月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338282055

築地市場: 絵でみる魚市場の一日 (絵本地球ライブラリー)の感想・レビュー・書評

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  • 日本橋にあった魚市場と、京橋にあった青果市場とがそれぞれ引っ越してきて1935年(昭和10年2月)に開場したのが、今の築地市場。
    以来80年に渡って日本の食文化を支えてきた世界最大規模のその市場も、2016年11月には江東区の豊洲に移転することが決定している。
    作家モリナガヨウさんが、築地市場への感謝を込めて徹底取材したのがこの一冊。
    約一年間かけて足しげく通いつめただけあって、イラストの丁寧さにはひれ伏してしまうほど。
    いくつもの俯瞰した図では、市場の騒めきと活気までが伝わってくるようだ。

    有名なマグロの解体とセリの部分は描いているが、ポイントは魚よりも、どちらかと言うと市場で働く人たちとその作業の流れに当てている。
    その圧倒的な荷の量と働く人の数、作業の煩雑さとそれぞれに使用される道具類、運搬車の色々、はては使用後の膨大な発泡スチロールの山が処理されるところ。
    更に、昼頃には綺麗に清掃がなされて嘘のような静けさになるという仲卸売り場の様子まで追っている。
    美味しいお寿司を口にするまでには、こんなにも多くの人の手がかかっているものなのだなと、当たり前のことを知らされることになる。
    最初のページに登場する上から見た市場の図では、全体がゆるやかなカーブをえがいているのが分かるが、かつては貨物列車で運搬していた名残なのだそうだ。
    知らないことって、山のようにあるものだ。

    大人が見てもじゅうぶんに楽しめる、築地市場の「いま」がここにある。
    第63回産経児童出版文化賞の、大賞受賞作品。

  • 絵がこまかく書き込まれていて面白い。市場の一日。小学校中学年向け。

  • 図書館で借り。
    モリナガ・ヨウの著作なので。

    書き込みが細かくて面白い…。傘立てみたいなのに包丁をさしてる描写とか、神経抜きの描写も。
    2016年11月に豊洲に移転、って書いてあって、そういえばそうだったなー、昔一度行ったことがあるけど、もう一度行きたいなーと思うなど。

  • 夜の11時から市場はにぎわってくるんですね!
    取材がきちんとされていて、とても面白かったです!

  • 築地市場は日本橋にあった魚市場と、
    京橋にあった青物市場(大根河岸)が
    それぞれ引っ越してきて、
    1935年(昭和10年)2月に開場。
    以来80年にわたり東京、日本の食文化を支えてきた。
    2016年11月に江東区豊洲への移転が決まっている。

    建物がゆるやかなカーブを描いているのは、
    かつて魚を運ぶために鉄道を線路がひかれていたから。

    作者ならではのマニアックな視点が良かった。

  • 築地市場の一日。じっくり しっかりと 読みたい絵本♪

  • とても丁寧な絵
    賑わいが伝わってくる
    忙しく立ち働く人の緊張も

    でも欲を言えば切り口にストーリーがほしいな
    引き込む何か……

    秋には移転だそうです、伝統の築地市場

    ≪ 八十年  胃袋支えて あと少し ≫

  • 日本一の水産物取扱量を誇る市場、それが東京都中央卸売市場築地市場、通称・築地市場です。
    本書は、巨大市場の1日を追う、詳細でエキサイティングな絵本です。

    市場の1日は深夜に始まります。続々と集まるトラック、その数一晩に8000台。各地で水揚げされた魚が到着します。
    冷凍、鮮魚、活魚と手早く分けられ、活魚は水槽に入れられ、鮮魚は卸売場に並びます。
    鮮魚は相対取引といって、卸売業者と仲卸業者の話し合いで価格が決まり、取引されます。
    活魚とマグロはそれぞれせりに掛けられます。せりの前には仲卸人が入念に下見をします。
    せりは熱気と緊張感の中で進行します。せり人は威勢よく声を出し、買い手は無言のまま指で値段を提示。あっという間に進むので、部外者にはちんぷんかんぷんのようです。
    買い取られた魚は場内の600軒以上の仲卸売場にならびます。ここに料理人や寿司屋さん、魚屋さんなどのプロが買いに来ます。買出人と呼ばれる彼らは、竹で編んだ市場かごがトレードマーク。仲卸店では、買出人の希望に合わせ、仕入れた魚を切り分けたり、旬のおすすめを紹介したりします。
    冷凍マグロの場合は専門店があり、切り分け専用の台や包丁があります。刃物は鋭利に研ぎ澄まされているので、うっかり触ると大怪我します。
    買い付けられた魚は、買荷保管所に一時置かれ、買出人が自分の車を横付けして荷を積み込んでいきます。
    仲卸売場が混雑するピークは午前8時頃。
    昼前には喧噪が嘘のように静まり、市場はきれいに掃除されて、翌日の取引に備えることになります。

    そんな市場の1日を追うのは、モリナガヨウさんの好奇心溢れる目。まるで市場に入り込んだかのような詳細精緻な絵にわくわくします。プロが扱う刃物や、市場で働く運搬車、市場にはなくてはならない氷を供給する砕氷機、かごに付けられるせりの番号札など、マニアックな視点で描いていきます。

    築地市場は2016年11月に豊洲への移転が決定しました。
    1935年に開場して以来、80年以上にわたって東京の食文化を支えた「築地」。
    もうすぐなくなる一大市場の貴重な記録とも言えます。


    *築地といえば観光客に人気のスポットでもありますが、一般の人が入れる場所と入れない場所があります。仲卸売場には個人の場合は特に申し込まなくても入れるようですが、時間帯が決められているようです。マグロのせりの見学は当日受付・人数限定。
    グルメも人気ですが、飲食店は場内と場外にあります。11月以降は、場内にある魚がし横町は市場の移転とともに移転、場外市場はそのままの場所で営業を続けることになるようですね。

  • 築地市場を、絵でわかりやすく、どんなことが起こっているのか興味深々です。

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築地市場: 絵でみる魚市場の一日 (絵本地球ライブラリー)の作品紹介

2016年、豊洲への移転をひかえる築地市場。これまで約80年にわたって日本人の食を支えつづけた世界最大規模の魚市場の「いま」をお魚だいすき作家のモリナガ・ヨウが感謝の気持ちをこめて徹底取材します。

築地市場: 絵でみる魚市場の一日 (絵本地球ライブラリー)はこんな本です

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