- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338297028
作品紹介・あらすじ
徳川幕府より流罪を命じられていた真田幸村のもとに、豊臣方からの使いが届く。ひそかに九度山を脱出することを決意した幸村は、つきしたがう十人の勇者たちとともに、大阪城への入城を果たす。
感想・レビュー・書評
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黒六郎と、佐助が再会したところが、感動した。
二日 244p詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この2巻を読み終わってまず思うことは、一般論として、やっぱり「真田十勇士」が好きだなあということでした。変な、というかバカな言い方かもしれませんが、真田十勇士が史実でないことは残念だなあと思ってしまいました。2巻を読んでそんな十勇士愛を再確認させられたので、この本はきっと成功してるんだと思います。が、欲を言えば前半部分のエピソードの必然性が薄くテンポが悪いように感じていました。後半にかけて物語が大阪に向かって徐々に動き出していくと、それが良くなり、話を脱線させがちな三好兄弟&由利鎌之助も楽しくなってきて、わくわくしてきました。うちの子も、10人の名前を覚えることを楽しみ、それぞれに愛着を感じているようです。それにしても、三好伊佐を華奢で女性みたいな体格として描くのはこの本のオリジナルなんですか?それとも最近のゲームかアニメかなにかで使われているアイディアなんでしょうか。僕が子供の時に読んだマンガかなにかから植えつけられていた真田十勇士のイメージでは、三好清海入道と伊佐入道は十勇士の巨体のツートップという感じで二人で棍棒かなにかを振り回しているイメージだったので、これは十勇士全体のイメージにも関わる違和感がどうしてもありましたね。それはともかく、さて、彼らは3巻でどうなってしまうんでしょう。うちの子は、まだ大阪冬の陣・夏の陣のことを全然知らないので、この物語の行く末に何も不安を感じていません。それもあって、僕はどんな形でこの物語が閉じられるのか心配で、楽しみです。