真田十勇士3 激闘、大坂の陣

著者 :
  • 小峰書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338297035

作品紹介・あらすじ

大坂入城を果たした真田幸村は、十勇士とともに真田丸の建設をいそぐ。豊臣家の存亡をかけた最後の決戦の火ぶたが切って落とされる!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。真田十勇士が大活躍する。
    敵方の徳川家康も肝が据わっていて良かった。
    負け戦になるのは分かっているのだが、それでも読ませる魅力がある。

    歴史の授業では関ヶ原の戦いの後、大阪の陣がなぜ起こったのかよく理解出来なかったが、この本を読んでやっと分かったのが良かった。
    豊臣秀頼の評価はこの本でも悪い。有能な真田幸村達にとって、秀吉の後継者で家康と戦うリーダーとしては不足だったんだろう。
    大野治長の内政下手戦下手(いいとこない)、ともかく困る淀殿の権力干渉。
    大阪城に集まって対幕府の戦陣に姿も見せないのも、戦で侍女が死んだと動揺する母親を諫められず息子として考えてしまうあたり、大阪城城主としての判断が甘い。
    秀頼の息子・国松が「武士は嫌だ」と言ったのは、農民から成りあがった秀吉を思うと切ないね。

    佐助とかえでの恋愛模様は必要かなあと疑問だったし、イラストはなんで表紙伊佐なんだよ、とか絵の書き分けがないな、とかは不満でした。

  •  これは、、、あかん(涙が)、、、っていうか、この3巻を読ませるためのシリーズだったんだなあと読後にしみじみ思いました。子供への読み聞かせで読んだのですが、中盤からずっと私が泣きそうで、泣いて読み聞かせを盛り下げないように意識を時折わざと別の物事に向けたりしつつ、喉がつまりそうになりながら読み通しました。私個人的には1、2巻を読んでいる時から、やたらイケメンなイラストや、どことなく今風というかアニメ風な人間関係を読者に見せるためという感じの 本筋に関係の薄いエピソードが、それでもきっと小学生にとっての読みやすさや魅力になっているんだとは思いつつも、おとなの私にとっては狙いが見えすくようで若干鼻につくと内心思っていました。しかし、3巻に入り大阪の陣が始まり一気にシリアスな展開で物語が急に進み始めると、その1、2巻で築かれた人物像が見事に私にも効果を炸裂させ、ずっと胸にせまりっぱなしだったというわけです。

     大阪の陣で真田がついた西軍が負けるということは最初から決まっているわけですから、3巻を手にとった時からその点が私は不安で、どきどきしながら読みました。しかし、負け戦は負け戦として描きつつ、読んだ子供達が(いくらかがっかりはしたとしても)絶望的な気分になることはない、うまい落とし所に決着させてあるという点を嬉しく思いました。

     うちの子供は大変気に入ったんだと思います。十勇士のことはしっかり覚えましたし、わくわくしたり心配したりさみしそうにしたりしていました。歴史ものに親しんでほしいという私の邪な下心についても、効果があったことと思います。よかったです!外伝もこれから読みます!

  • 図書館より。

    最終巻と知ってるから、なかなか手が伸びず。
    読みたいけど、悲しくなるから読みたくないっていうか。

    一気に読了。
    死に場所を求める男たち。生きる手助けをする忍び。
    誰かが覚えていれば、いい。そう言える主人公。
    真っ直ぐだし、強い。
    楽しく読めた。

  • 守るべきものは――。真田十勇士よ、永遠に!

    そうか、全滅じゃないのか。毛利や後藤又兵衛などの魅力あるキャラクターも加わり、大坂冬の陣と夏の陣。才蔵の秘密とか、それぞれの戦いの意味とか。それにしても、キャラクター紹介ページの麗しさ。実に効果的な挿絵だと思った。で、なぜ表紙が伊佐なんだろう。佐助、才蔵ときて、伊佐か。それが結構びっくり。

  • 豊臣が滅んだ戦が、「大坂夏の陣」だというのを初めて知った。
    七日   267p

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著者プロフィール

小前亮/1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー。著作に『賢帝と逆臣と 小説・三藩の乱』『劉裕 豪剣の皇帝』(講談社)、『蒼き狼の血脈』(文藝春秋)、『平家物語』『西郷隆盛』『星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚』『渋沢栄一伝 日本の未来を変えた男』「真田十勇士」シリーズ(小峰書店)、「三国志」シリーズ(理論社 / 静山社ペガサス文庫)などがある。

「2023年 『三国志 5 赤壁の戦い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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