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- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784339046007
感想・レビュー・書評
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専門的な“基本”をじっくり学ぶ。
大学の「環境開発工学専門実験」の参考書として購入。危険速度の分析と、固有振動数を推定する実験内容に合致する。(授業より一歩踏み込む内容だが学類生でも理解できる適当なレベル感である。)
回転体の振動という専門的な内容をここまで丁寧に扱った本は珍しいのではないだろうか。振動工学の入門書では1章程度しか触れられなかったり、網羅的な専門書では簡単にまとめられてしまったりするような、基本にしっかりページを費やしている。固有振動数の推定手法やバランサーによる釣り合わせも複数解法が紹介される。まえがきに「すべては線形振動論」とある通り、難しいところには深入りせずに、基本に徹する。
できる限り定性的な結論に至るよう努めている。単なる棒の振動とは違う、回転体の“常識”が押さえられる。例題は具体的に値を与えて定量的に考えられるようになっており、解答も全てに付いている。
目次
1.回転機械の振動問題概観
2.単振動系の振動
3.多自由度系の振動とモード解析
4.モード合成法と「擬モーダル法」
5.不釣合いとバランシング
6.ジャイロ効果と振動特性
7.ロータ軸受系の振動特性近似評価
8.開ループと振動特性近似評価
9.慣性座標系から回転座標系へ
10.翼・羽根車系の振動解析
11.ロータ系の安定性問題
12.軸振動解析ソフトMyROT詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キャンベル線図による共振の解析事例。5,000円。
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