象の鼻としっぽ

著者 :
  • 梧桐書院
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本棚登録 : 190
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784340110094

感想・レビュー・書評

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  • 話がいつも平行線で埒が明かないと思う人が読むと
    いかに自分のコミュニケーション力が稚拙だったかがよくわかる本
    分かりやすく読みやすい手元に置いときたい本だ

  • 何度も確認して話したのに通じてない、お互い納得して始めた仕事が思わぬ方向に進んでる、「前にも話したよね?」の繰り返し...。こんな日常的なコミュニケーションギャップは、他人同士は当然起こりうること。まずそう認識することが大切であると教えてくれる。とてもわかりやすい。

  • 1.人は皆自己中心
    2.伝わっているという幻想
    3.象の鼻としっぽ
    とにかく、コミュニケーションギャップはあって当たり前

  • この本はスゴイ。面白い。
    ビジネスマン、主婦、学生、どんな人が読んでも、なるほどーと共感できる部分が多いと思う。何となく理解できるで終わるところを、絵を用いて非常に分かりやすく入ってくるように作られている。
    ただ、本の売り出し方を間違えているような気がする。題名と表紙で手に取った場合は求めている中身と違い、こんな本を求めている人は題名と表紙でそもそも手に取らないのではないか。
    新書で表紙もシンプルにして売り出した方がもっと売れるのではと感じた。

  • ■コミュニケーション力
    ①コミュニケーションギャップの3つの原因: 1、ひとはみな自分中心にしか考えられない。 2、伝わっているという幻想 3、象の鼻としっぽの構図で同じ像が人によって違って見えるていること。
    ②世話したほうは覚えている。
    ③他人の長所は10倍、自分の長所は10分の1。概して人は、自分にとって都合のよいことは大きめに解釈し、都合の悪いことは小さめに解釈する。
    ④自分が見ているものが全体ではなく部分であることに気付かない。
    ⑤物事にはすべて2つの側面がある。「お互いに象の一部しか見ていないこと」の認識を共有することが、会話を成立させるためのスタートになる。
    ⑥女性は聞いて欲しいだけなのに、男性は問題を解決しようとする。(話を聞かない男、地図を読めない)
    ⑦成功体験を記し本や自己啓発を説いた本のメッセージを、とくに「成熟期」に適した内容を読んだ「成長期」の読者は、誤解してはいけない。仕事を選べと主張する人々は、実は若いときには、寝食を忘れて働いてすべての仕事を受けることで実績を積み重ねてきたという人が大半なのではないでしょうか。
    ⑧あくまでも象は、すべてのパーツをがそろって1つの生命体になります。ですから、その部分だけをもって全体を論じることにあまり意味はない。
    ⑨プロジェクトの中では、期限に近い、「下流工程」が原因として責められがちですが、実際には上流での仕様決定の遅れがその根本の原因であったりします。でも、それは通常あまり目立ちません。
    ⑩コミュニケーションのギャップ解消のために意識すべき重要なことは、「自分が全体だと思っているものが実は部分ではないか」と疑ってかかること。 A自分の知っている領域 B自分が知らないと知っている領域 C自分が知らないことすら知らない領域。

  • コミュニケーションギャップという言葉で引き込まれ、常に周りで起こっている「伝わってる」という思い込みと勘違い。いつも自分中心であるバイアスがかかっている事にどれだけ気づいていないかがよくわかった。サイエンス的なコミュニケーション本は珍しく新鮮でした。

著者プロフィール

細谷功(ほそや・いさお):1964年生まれ。ビジネスコンサルタント、著述家。問題発見・解決や思考力に関する講演や研修を国内外で実施。『仕事に生かす地頭力』(ちくま文庫)、『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(共に東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『思考力の地図』(KADOKAWA)等著書多数。

「2023年 『やわらかい頭の作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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