秋山兄弟の生き方

著者 :
  • ごま書房新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784341171070

感想・レビュー・書評

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  • ◼︎2017/05/27読了。

    ◼︎あらすじ
    秋山好古、秋山真之の兄弟の資質の違いと生き方の違いを浮き彫りにし、そこから現代に活かす教訓を引き出す。

    ◼︎コメント
    ・好古の三大モットー
    ①人生は簡素明瞭でありたい
    ②男は生涯において、一事を成せばいい
    ③妻を早く持つと堕落する

    ・好古の考え方
    ▶︎俺は単純であろうとしている。人生や国家を複雑に考えていくのも大事だが、それは他人に任せる。
    ▶︎軍人というのは、おのれと兵を強くしていざ戦いの場合、この国家を敵国に勝たしめるのが職分だ。 だから、いかにすれば勝つかを考えていく。その一点だけを考えるのが俺の人生だ。
    ▶︎それ以外のものは余事であり、余事というものを考えたりやったりすれば、思慮がそれだけ曇り、乱れる。

    ・真之の考え方
    ▶︎人間の頭には上下などない。要点を掴む能力と、不要不急のものは切り捨てるという大胆さだけが問題だ。

  • 昨年、「坂の上の雲」を読み、図書館でこの本を見つけ、気になったので読んでみた。

    大半はあらすじのようなものであるが、秋山兄弟という二人の生き方を見直す意味ではおもしろかった。

    著者は、「日露戦争」と「太平洋戦争」の指導者について対比させている。

    秋山好古が当時、現代でいうところの「シビリアンコントロール」を唱えていたこと、それが守られていれば太平洋戦争自体がどうかわっていたか、というのは興味深い。


    「一事を成す」という好古の考え方は、現代でも大事なことかもしれない。

    また、弟・真之の独創性というものも、現代の日本には必要なものであろう。

    目立たず標準であればよい、という時代は終わりを告げ、独創性のある者が日本の将来を引っ張っていかないと世界に太刀打ちできなくなるであろう。


    このような視点で「坂の上の雲」を読むのもまたおもしろい。

    改めて読み返したくなった。

  • 大好きな坂の上の雲の主人公の名前が書いてあったので、読んでみた。結局、司馬遼太郎先生の書いてあることをトレースしている部分が多く。新たに得るものはほぼ無い。さらに、同じ表現が何度も章を変えて出てくる。これならもう一度坂の上の雲を読んだ方が良かった。

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著者プロフィール

神戸松蔭女子学院大学人間科学部教授。関西学院大学経済学部卒、経済学博士(京都大学)。専門は都市政策。

「2014年 『災害資本主義と「復興災害」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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