- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784341172268
感想・レビュー・書評
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「野口健」が自身の経験から学んだことを熱く語る『確かに生きる―10代へのメッセージ』を読みました。
「野口健」の作品は1月に読んだ『落ちこぼれてエベレスト』以来ですね。
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これぞノグチイズムだっ。
いじめはなくならない。
もともと平等なんてない。
それなら、どう動くか?
アルピニスト「野口健」が伝えたい一番たいせつな話。
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古本屋で購入したのですが、「野口健」の直筆サイン入りでした。
ちょっと驚きましたね。
タイトルは『確かに生きる―10代へのメッセージ』ですが、オヤヂでも十分愉しめる内容でした。
本書を読んで改めて感じたことは、挫折を味わうこと… より多くの辛い経験をすることで、人間は人としての器を大きくするんだなぁ ということ。
自分の経験にも当てはまるのですが、その時は辛くて、苦しくて、悩むけど、それを乗り越えた経験って、自分の血になり、肉になっているんだと思いますね。
あと、印象的だったのは『死のリアリティ』という項に書かれていたこと。
日本の社会では、死に対するリアリティが稀有です。
死に直面する機会が少ない。
自殺が多い日本社会… 死に対するリアリティが稀有なことが一因なのかもしれませんね。
発展途上国等、死を身近に感じている人間は自分から命を絶たない… 説得力のある言葉です。
その他に印象に残った言葉を幾つか紹介しておきます。
「大切なことは努力、そして目標に対して貪欲になると、そしてさらに根気だ。自身の努力が運をとらえるきっかけになる」
「どんなに苦しいときでも明るさが必要だということ。僕も失敗が続いたり、人から批判されたるたびに落ち込むことがある。ただ、いつまでも暗いと周りの人は去っていく。そしてそんな自分に嫌気がさす。マイナスのエネルギーをプラスに変えなければならない。そんなときこそ明るさがなければいけない。」
なんだか生きる勇気をもらった作品。
息子に読ませたい一冊ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示