- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344000865
感想・レビュー・書評
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いつも自分を見失っていたい。
恋におちたら、
衿を正して
最後までおちたい。
そして愛をたくさんくぐり抜けて死にたい。
私はそう思います詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『鳥籠とカナリア』
これが一番、私の琴線に触れる。
涙と鼻水と嗚咽が止まらない。
何か、思い当たる節でもあるのか?って自分でも思うほど。 -
江國香織さんと辻仁成さんによる往復書簡ならぬ往復エッセイです。
凄く面白い内容だと思うのですが、私が恋から暫く遠ざかっているからか、はたまた元々鈍くて感情の揺れが遅れてやってくるからか、感動するところは余りありませんでした。
ただ、「『誰かの女だ』という自覚があると、何でもきちんとやりたくなる」という江國さんの言には大いに共感しました。今のところ、「誰かの女だ」という自覚も相手も無いのですが、「弟妹の姉である」という自覚があると、きちんと生きていたくなります。あの子たちの姉として恥ずかしくない人間でありたいと思うのです。
辻さんの言葉の中で印象的なのは、「人は死ぬときに愛したことを思い出す人と愛されたこと思い出す人に分かれる。僕は愛したことを思い出したい」という部分でした。私は、多分今死ぬとしたら、愛されたことを思い出すと思います。多分、愛したことよりも、愛してくれた人のことよりも、愛されていたのかなぁという過去を愛おしむと思います。だから、「自分が愛したことを思い出す」と、自分を見つめられる辻さんの強さが印象的でした。 -
いたたまれなくなった。
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なんだかひたむきでどこか超越的な江國さんに対して、辻さんがねちねち言ってるだけのように見えてしまったのは、私が江國香織の愛読者だからだろうか。
江國さんのように断然としてポジションをとりたいと思いつつも、失敗にあがく自分は結局辻さんみたいな妥協案と理想論にたどり着くのだ。ただあくまでそれは理想論で、変わってゆくしかないのを彼は分かるべきだと思うが。
「鳥籠とカナリヤ」
「愛はその一瞬の真実のために存在していて、友達は時代をともにすごせる」
という二つの部分がたまらなく好き。
結局恋から愛の移行はよく分からなかった。それはきっと、やっぱり移行ではなく、別々のなにかだからじゃないのだろうか。恋心を失ってしまったとき、あなたはどうしますか? -
『冷静と情熱のあいだ』を執筆した2人が書く恋愛の世界。二人の個性が出ていて、なかなか面白かった。
最近は日々の生活に精一杯で、本文にも出てくるが、なんだか恋だの愛だのからすっかり離れてしまっている気がしてならない。子への愛情は日々感じても、夫婦としてどうなのか。生活するとなると本当に難しい問題だと思う。でも、確かにどこかでこういった感情を忘れずにいたいとは思う。人としても、女性としても。
そんなことを思わせてくれる本だった。 -
江國 香織、辻 仁成の往復書簡。あまりも赤裸々でそれこそ他人の手紙を勝手に覗き見てしまったような恥ずかしさがある。
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(メモ:高等部2年のときに読了。)
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「鳥籠とカナリヤ」は男女の性質を良く表していて好きです。
ロマンチストなお二人だからこそ、読んでいて、いくつになっても
恋愛していたい・と錯覚?してしまいます(笑) -
2001年7月13日読了。
2007年5月20日購入。