- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344001558
感想・レビュー・書評
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ラストが秀逸
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おっ、オチはこれでいいの?!
オチには期待せずに読んだほうがいいかもしれない。。。
同じ一室に住む男女の物語。それぞれにいろいろな事情があって、けど重くなることはなく、割と淡々と進んでいく感じ「あ、こういう人いそうだなぁ」っていう雰囲気が好きで読み進めました。オチだけが気に入らなかったけれど。
恋愛だったり、仕事だったり、趣味だったり、何か人には言えないものをもっていて、同じ一室に住んで、相手のいろいろがわかっていても言うことはできない。そんな人たちのお話で、今はやり?のシェアハウスの先駆けみたいな感じがする。結局は他人なんですよーみたいな。。
パレードという題名が読んだ後、シュールに感じる。オチは置いといて、結構好きなお話でした。 -
ルームシェアする5人の男女の物語。思わずクスリと笑ってしまうほど会話は軽妙なのに、なぜか5人全員に「見せてない裏面」を感じずにはいられない。物語の構成からみてどうもあの人が事件に関わっているのではないかとは想像がついたものの、その結末は意外だった。それでいて彼らならそうくるだろうなと納得できた。だって共同生活の極意とは、場に適応できる「この部屋用の私」を各自が用意すること。・・そして「害」が自らに及ばない限り深入りしないこと、なのだから。
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映画も素敵
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希薄なようで、そうでもなく互いを思いやっているところもあるこんな関係でないと、4人の共同生活はやっていけない。大学時代のぼろだった下宿を思い出す。
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眼下に旧甲州街道を見下ろす2LDKのマンションで共同生活をする4人の男女。
現在下北沢のメキシコ料理店でバイト中の良一は、なんとなくズルズルと日々を過ごしているH大3年生。琴ちゃんこと、琴美はかつての恋人を追って上京、今は俳優となった「彼」からの連絡を待つだけの毎日。雑貨屋店長&自称イラストレーターの未来は、お酒が大好きで飲み歩いてばかり…。そして映画配給会社に勤め、ストイックな生き方に徹する直樹は、そんな3人のお守役。
リビングを共有しながら(1日留守番の琴美が殆ど占有しているが…)、男部屋、女部屋に寝泊りする男女4人。それぞれの心地よさを求めて、つかず離れず、それぞれの「自分」を演じていく…そんな4人の前に新たな住人サトルが現れて…
映画のチラシを手にしてから読んだので、今回は勝手にキャスティングをあきらめ、キャストを登場人物にあてはめて読んでみました。
互いに、思うところはありながらも、共同生活を続けていく主人公たち。良介⇒琴美⇒未来⇒サトル⇒直樹と目線を変えながら、物語は進んでいきます。勝手に見えたそれぞれが、物語の進行とともに「まぁ、しょうがないか」と許せるように…。そうか、これは最後にそれぞれが、切なく別れていく物語なんだな…「あの日々は今やすべて過ぎ去ったもの」みたいな感じで…とか思っていたら…
ネタバレになるので、何も言えないけど、これはびっくりです。「やられた!」とかじゃなく、「えっ!」というのとも違って…突然、自分の立ち位置がわからなくなるような感覚。
藤原竜也が起用だから、気づくべきでした。また、気が向いたら読み返してみよう。
先入観をもたずに、お読みください。
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このお話はどこに着地するんだろうとわくわくしながら読み進んでいたのに。そんな感じ。決して評価を低くしているわけではない。とにかく残念だった。なぜなら登場人物のひとりサトルと同じく、あの部屋の住人が好きだったから。
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2016年の一冊目。今年こそマメに記録して目標達成させよう…。
闇深い内容でしたが(後半につれて重みが増す…)目の前の世界を脱却しても更に大きな世界がある感じとか、本当の自分を疑う感じとかに同調。シェアハウスしている一見平和的集まりにみえて、どこに真実があるかわからない様子が怖いなと思いました。