- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344002685
作品紹介・あらすじ
東京で小学校の教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。懐かしい町を目に焼き付けようと日々歩く隆之の元に、東京に残した恋人の陽子がやってくる。陽子の将来を憂い、この先の人生を思い悩む隆之。そこに、かつての教え子たちから手紙が届く…。表題作「解夏」ほか、全4作品を収録。
感想・レビュー・書評
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重松清さんの解説を先に読んでから、読んでみるのもいいかなと思いました。個人的には表題作の「解夏」よりも他の作品の方が好きです。さださんの作品は何作か読んでいますが、どの作品も読みやすく言葉選びが巧みだなあと感じます。
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タイトルで『解夏』だけの小説だと思ったが、
他にも『秋桜』『水底の村』『サクラサク』の4作品であった。どれもが心響く作品で、最後のサクラサクのお爺ちゃんの一言一言がジーンときて、涙が溢れた。そして、自分のおかれた環境に照らし合わせ お爺ちゃんが愛おしく想えた。私も義父に又、話しに行きたくなった。 -
あまり覚えていない。
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東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞くー。表題作他、人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。
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解夏
秋桜
水底の村
サクラサク
の4作品が収録。どうせなら春夏秋冬、全部そろえたらいいのに・・・という思いも(笑)。
私はやっぱり表題作である解夏が良かったかなー。どれも泣けるお話ではあったけれど。・・・滲みるぜ。 -
いい曲を作るんだけど好きじゃないので、貸してくれたものの読む気がせず、10年以上も本棚じゃなくて段ボール箱に入れていた。
そろそろ返すかなどと思いながら、読み始めると一気に読めてしまった。
読書中、作者の影が何度か脳裏をかすめたが、ほとんど物語のなかにはまりこんだ。さわやかな読後感です。曲も小説も落とし所を知っている人です。 -
読んだあと優しい気持ちになれる本