- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344004153
感想・レビュー・書評
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プロレスファンとしては賛否両論あると思うが、その時のプロレスや格闘技に対する時代の熱と、その当事者との温度差や葛藤が、結構ここまで書くの?っていうレベルまで書いているように思う。
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男の中の男でてこいやー
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高橋暴露本に続く、高田伸彦がデビューからUFWまでの裏側を暴露した一冊。プライドはどうなの?といいたくなります。
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高田自伝。文章は金子達仁。
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実は暴露本としてはこれまでも門茂男の『ザ・プロレス365』や粟田登の『力道山』、佐山聡の『ケーフェイ』といった究極の1冊があり、そのインパクトは『泣き虫』どころの騒ぎではない。実際『泣き虫』はプロレスラー・高田延彦の自叙伝以上でも以下でもないし、その内容は暴露本とは程遠い。<br><br>
この本を暴露本として批判の急先鋒に立っているのは、元週刊プロレス編集長・ターザン山本であるが、彼自身が実は佐山聡の『ケーフェイ』の影の仕掛人でありゴースト ライターだったのだから何をかいわんやである。おそらく山本が今回、バッシングに回っているのは、ライターをプロレス業界の人間に頼まなかったからだろう。そのやっかみが半分、身内の恥を外に漏らしたというのが半分というところか。<br><br>
ただ『泣き虫』は暴露本ではないにしろ、もはや死に体となったプロレスへのトドメの一撃には十分なりうる。だからこそ、社会通念上マイナスのイメージしかないプロレスの側から、暴露本という社会通念上マイナスのレッテルを貼られているのである。この構造はある意味面白い。<br><br>
PRIDEに出場し負け続けていた時の高田のキャッチ フレーズは“アイ アム プロレスラー”だったわけで、現在、リアル ファイトを標榜するPRIDE統括本部長の立場にある彼としては、プロレス時代のことを清算する禊(みそぎ)としての通過儀礼が必要だったのだ。実は高田は、あるインタヴューで非常に面白い指摘をしている。“現在のプロレスにプライドを持っていないのは、新日本プロレスのレスラーの方だろう”と。まさにその通りだと思う。(2003/12/15)
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ケツ決め(あらかじめ勝敗が決めてある試合)があったとか、北尾戦はケツ決めを破ってハイキック入れちゃったとか。高田を応援してきたファンの方が「俺の青春を返せ!」と叫びたくなる一冊。この本を読んで高田嫁(向井亜紀)が「勝敗が決まっていたなんて!応援してきた私を騙したの!!」とファンの声を代弁する直球を高田に投げかけて離婚一歩手前までいったのは有名です。