悪魔を憐れむ歌

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 114
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344004405

作品紹介・あらすじ

『水曜の朝、午前三時』の著者が描く戦後最悪の連続殺人事件。「逆らう奴は全員、透明にしちまえばいいんだ」それがあの男の口癖だった。その言葉通り、男は邪魔な人間を次々と殺し、死体を闇に葬り去った。戦後もっとも凶悪な犯罪といわれた「愛犬家連続殺人事件」の全貌と、主犯・関根元の恐るべき人間性を共犯者の視点で描いた凄絶なるノンフィクション・ノベル。

感想・レビュー・書評

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  • 愛犬家連続殺人って言われるけど、この事件に愛犬家なんて居ませんな。

  • 2000年刊角川文庫「愛犬家連続殺人」を改題し大幅に加筆訂正。

  • 「冷たい熱帯魚」を先に観てしまったけど、思いのほか原作に忠実だったことがわかった。でも妻の人物像はこっちのほうが数倍怖かった。

  • 記者時代に共犯者を取材し代筆したものの改題加筆修正。
    元々本人名義だったそうですが、ゴーストライターってことか。
    1995年といえば阪神大震災、オウム真理教などがあったので、同じ時期に起こったこの事件の報道は縮小されたとか。
    調べると、主犯夫婦二人の死刑が確定したのは2009年。
    たくさん人を殺しても、透明にしちゃえばこんなに生き長らえるもんなんですな。もうなんつうか恐ろしいわ。
    宮崎勤事件の話題もチラと出てきたので、そちらのことも詳しく調べたい。狂気とは何か…。

  • かの愛犬家殺人事件に関わった男の手記の形態を取ったフィクション?それともノンフィクション? アフリカケンネルの関根元は、現在進行中の尼崎連続殺人事件もかくやと思われる殺人犯。死体を《透明に》すれば証拠は残らないとうそぶく関根に手伝わされ、恐怖で支配された山崎。関根に会長代行を殺されたヤクザが口を割らない関根に仕掛けたのが何と霊媒師というところが大笑い。しかしそこで起きていることはすべてがインチキなので、世の中にはホントにいろんな人がいるのだなあ・・・あまりの面白さに一気読み必至。

  • エグい!
    「透明にしちゃうぞ!」
    「冷たい熱帯魚」が楽しみだなぁ
    ところが、アマゾンのレビューを見ると志麻 永幸:著で「愛犬家連続殺人」蓮見 圭一:著で改題「悪魔を憐れむ歌」になったことがマイナスの様子
    「悪魔を憐れむ歌」でいう主人公「山崎」が「愛犬家殺人事件」の著者 志麻 永幸らしいのだけれど、、、
    ゴーストライター名義が「悪魔を憐れむ歌」ということなんだろうな
    さらには志麻 永幸:著「愛犬家連続殺人」も改題したものらしくて山崎 永幸:著「共犯者」が連載の加筆訂正単行本化されたものの様子
    タイトルが変わっても事件の殺人者の恐ろしさは変わんない

  • 埼玉愛犬家殺人事件の共犯者が書いた本をベースに、蓮見圭一が書いた本。本当は、共犯者が書いた方の本を読みたかったのだが、手に入らなくて、読んでみました。きっかけは、園子温「冷たい熱帯魚」を観た事だけれど、映画はまだ、詩的な部分もあったりもするけれども、本の方がリアリティがあって、ぞっとする。ただ、「ボディを透明にする」といったような言い回しは本当に使われていたのだなあと思う。

  • グロいです。OUTもそうだ。江東区の事件報道をきいて思い出してしまった。

  • 蓮見圭一を読みつくそうと、内容を知らずに手に取りました。読み進んでビックリ、とても怖かったです。
     金銭欲が強すぎるいけない を教訓とします。

  • 下りの締めがなかったら読めなかった

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著者プロフィール

1959年、秋田市生まれ。立教大学卒業後、新聞社、出版社に勤務。2001年に刊行したデビュー作『水曜の朝、午前三時』が各紙誌で絶賛されベストセラーになる。他の著書に『八月十五日の夜会』などがある。

「2023年 『美しき人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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