背の眼

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 823
感想 : 171
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344007314

感想・レビュー・書評

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  • 「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」ホラー作家の道尾が、旅先の白峠村の河原で耳にした無気味な声。その言葉の真の意味に気づいた道尾は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人・真備のもとを訪れた。そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る4枚の心霊写真だった。しかも、すべてが白峠村周辺で撮影され、後に彼らは全員が自殺しているという。道尾は真相を求めて、真備と助手の北見とともに再び白峠村に向かうが…。未解決の児童連続失踪事件。自殺者の背中に現れた眼。白峠村に伝わる「天狗伝説」。血塗られた過去に根差した、悲愴な事件の真実とは?第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作(amazonより抜粋)

    一言で言うと・・・「長いッ」いくら読んでも終わりが見えない。
    二段構成の文章は本当に長いです。

    ミステリーとホラーが絶妙に絡み合って、構成としてはとっても面白い。
    これが初めての小説かと思うと感嘆してしまいます。
    特に最後の盛り上げ方はよかったです。

    ただやっぱりそれまでの序章が長くてつまらないです。
    これがどんな伏線になるんだろう。
    って期待するんですが、「あ、それで終わり?」と残念な気持ちになったり。
    あとから実はこうだったんだという件はちょっと好きじゃない。

    でもシリーズ化しているだけあって、面白いとは思いますが、ちょっと意気込んで読まないとダラダラ読んでしまうかも。

  • 2011.2.26読了
    霊現象探究所を開いている真備の元に旅先で不思議な言葉を聞いた道尾が原因を探しにやってきて、4人の少年の神隠しや、憑依現象、天狗の伝承などが絡まったお話し。

  • オカルト作品。読みやすいが、自分の好みではないので読了。

  • レエ オグロアラダ ロゴ…」 ホラー作家の道尾が白峠村の河原で耳にした無気味な声。
    その言葉の真の意味に気づいた道尾は「霊現象探求所」の真備を訪れた。そこで見たものは…。

    デビュー作で、この量!!
    分厚く2段だったので
    読み終わるに、ちょっと日数かかるかな?と
    思って読み始めたんだけど
    読み始めから、引き込まれ
    先がどうなるのか気になり気になり(笑)
    気がついたら、読み終わってました。
    思ったより、日数がかからなかったです。
    十分楽しめました♪

  • 図書館にて。
    道尾秀介のデビュー作ということで期待して読んだが、なかなか面白かった。
    ラスト、できれば本人に伝えてあげたかったなあ…。どうしてダメだったんだろう。ハッピーエンド好きな私にとってはそれだけが心残り。

  • 後半の展開は面白い。真備が理詰めで解決していく様が、まるで京極堂のよう。でも京極堂と違って軽めなのでサクッと読めた。他のシリーズもちょっと気になるな。

  • 兎にも角にも「心霊現象」はいただけませんな。

  • とある山村を訪れた推理作家道尾。そこで彼は村で起きた一連の連続少年失踪(殺人)事件の存在を耳にする。
    天狗伝承の伝わるその村で「天狗による神隠し」とも評され、最初の一人以外は遺体も見つかっていない。
    オカルトな恐怖を感じて東京に帰った道尾は大学時代の旧友である真備に相談する。彼は偶然にもその村の事件に起因する「背中に眼が出る心霊写真」の事例を扱っていた。

    「探偵」「ワトソン」という非常にオーソドックスなつくりの一冊。
    いいですね。こういうの。なんか読んでいてホッとします。人が死ぬ話で「ホッとする」もなにもないのかもですが。

    内容的にはデビュー作、というだけあって一部話の展開が冗長なところも(巻末の受賞にあたっての審査員作家のコメントでこきおろされているw)あったり、最後のほうの展開が読めたりもしますが、それでもおもしろかったです。

    あと、自分はこの続編から先に読んでしまったのでこの話の一つの核である「真備の過去」について知ってしまっていたのがちょっと残念。知らずに読んでいたらまた違った感想になっていたかも。

  • これ読んでシリーズ化してる霊現象探求所所長の真備と
    事務員の北見と主人公の道尾の関係性が分かりました
    まず最初にこれ読んだ方がイイですね
    歌川広重の東海道五十三次が55枚だと改めて知りました

  • 恐かった。自分がその場に居合わせたかのようだった。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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