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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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しかし抗議の方法がわからないのは、これまで圧倒的な暴力で支配されたことがないからだ。どんなに考えても抗議の方法は見つからないかも知れない。だがそのことを考え続けない限り無力感に包まれた激しい怒りは絶対に収まることがない。そして怒りを無力感で押さえつけることをずっと続けていたら、おそらくいつか正気を保てなくなるだろう。
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野営地一帯を包んだ白い粉塵が海からの風に流されて上空に舞い上がっていく。キム・ヒャンモクはそれを見ながら、白い翼を広げて飛び立つ天使とはこういうものかも知れないと思った。
― 474ページ -
一人の良い子が死ぬと、そのたびに天使がこの世に降りてきて、死んだ子を両手に抱きます。天使は大きな白い翼を広げて、生きているときにその子が好きだったらゆる場所の上を飛んで行くのです。そして一握りの花を摘んで、その花がこの世で咲いていたときより、もっときれいに咲くようにと、天国の神様のところに持っていきます。神様がもっとも気に行った花は、声を与えられて、喜びのコーラスを一緒に唄うことができるのです。
― 468ページ
みんなの感想・レビュー・書評
久々に手ごたえのある小説を読みました。
今の日本の「きれいごと主義」にイライラしている人はぜひ読んでみると良いと思います。
北朝鮮の軍隊が福岡を占拠する話だけど、ちゃんと現実味があるし、解決法だってあり得ないことじゃなかったです。
社会の評価のものさしは1つじゃないけど、絶対の正義もないんだな…と思いました。
コミュニティのパワーバランスは、常に変化し、それと共に、そこに属する人々の立場も目まぐるしく変化していく。 絶望的な状況になった時、これまで大きなコミュニティに属し、何かに守られてきた(と思っている)人々は、「とはいえ、誰かが守ってくれるだろう、何とかしてくれるだろう」といった、博愛主義のヒーローを信じるような甘えが、心のどこかにある。 しかし、そういう人々に向かって、ハズレモノの一人、シ... 続きを読む »
内閣危機管理センターに詰めた河合や
罷免されて以降の山際官房副長官の抱いた危機感を、
リアル2011年にあてはめてみると、
薄らさむさを感じてしまう。
下巻ではサイドストーリーよりも
とっとと進めて欲しい気もしたが、満足できる作品。
膨大な資料と取材と、そして村上龍氏の壮大な妄想によって生まれた小説だ。上下巻、かなりの厚みだがその長さを感じなかった。下巻後半、物語に終わりが見えて来たときには、ひたすら読み終わりたくないという気持ちになった。幸せな読書ができた。本を読んでいて読み終わりたくないと切実に思う瞬間は読書をしているときで一番幸せな瞬間だと思う。
本書に書かれた日本政府の対応や国民の姿、これはまさに3.11の震災時の様子に酷似していて、村上龍氏は未来を予知したかのよう。北朝鮮の反乱軍が福岡を占領する、という一見荒唐無稽な日本の危機は、2011年が過ぎた今、ひどく現実味を帯びていて怖い。
0311がなかった時に書かれた0311以後のお話。ディテールの書き込みはさすがだけど、残念ながらそこまで。想像力は現実を凌駕しないのかな。登場人物が多岐に渡り過ぎていて、時に散漫か?
ディテールにとらわれ過ぎで、後半なんてダレダレなんだけど、近未来シミュレーション小説としては出色。日本政府の無力さ加減には背筋が凍る思い。
読み終わった!! という達成感が非常に強い本でした。上下巻セットだったからということもあるだろうけど。 上巻に比べて、比較的感情的な部分の多い下巻でした。読みやすかったです。 こうして見てみると、日本という国家の弱さがモロに出ていました。驚きの展開ではありますが、可能性が全く無いとは思えない、妙に現実的なお話。 まぁ…舞台が福岡っていうところがまたリアルさを生んでいるのですが。... 続きを読む »
前々から読みたかった小説。
単純に村上龍というビックネームだから、というミーハーな点と、福岡に7年ほど住んでいたから、っていう二点。要は動機は大したことないです。
正直村上龍の小説は苦手なんですが、小説以外は結構好きなんです。
北朝鮮の特殊部隊は本当にこんな感じなんだろうな、何故なら村上龍だから、綿密に取材したに決まってる、という感じで彼の細かい描写が面白かったです。
すみません、こんな感想だけです。
重かった。
途中、登場人物の過去振り返る所とか、苦しくなって読み飛ばし気味だったりもしたけど、読み切った。爽快感を味わいそうな事件があるけど、そこに至るまでの出来事や、犠牲や、日本政府と福岡、そして北朝鮮を考えるとなかなかすっきりはしなかった。
上巻できわめて丁寧な設定がなされていたので物語にのめりこんだ。 しかし、下巻はちょっと展開が早足だったかもしれない。登場人物の描写をもっと掘り下げて、3巻にしても十分読める、内容の濃い作品であった。 それにしてもラストのあっけなさは、この作品のありようを非常によく示すものと思う。丹念に調べ上げられた資料に基づいた細かな事実についての解説と、小説としての登場人物描写に比べると、いかにもあ... 続きを読む »
上巻を読み終えるめどが見えてきた頃には、間を空けずに下巻も続けて読みたいと思い図書館で借りて、通勤時間を利用し約1週間で読み終えました。
読み進むに連れてスピード感が増して、爆破シーンまでがクライマックスかと感じました。爆破後の展開は少し物足りなさを感じてしまいエンディングはごくごく普通の小説のような終わり方に感じ拍子抜けした感じを受けました。
そんな感じを受けましたが、上下巻共に最後までとても面白く読むことが出来て読書の面白さを改めて教えてくれた作品でした。
なんだかんだで、もしかすると最も好きな本かもしれない。現実的と非現実的のバランスが良くできてる本だと思う。人名がちょっと難しいけど、それもまた良さなんだと思う。読んでいない人には是非読んでみてほしい1冊。
上巻に比べると、エンターテイメント色の強い下巻。
上下巻通して、各章ごとに全て異なる立場の人物の視点で描かれているので多角的に物語を見られる。
どんな人間にも、それぞれに立場があり、役目があり、思いがある。それを強く感じた下巻だった。
とてつもなく好きな本だった!
村上龍さんの描く近未来の日本はとてもリアルに感じるんですよね。もちろんフィクションではあるんだけど。
なんていうか、日本という国の抱えているしょぼさみたいのを日本人である読者にこれでもかってぐらいに教えているような。こういうのを不快に思う人もいるでしょうけどね。
本の感想としては、朝鮮人・日本人含めてカタカナで表記されている人たちの純粋さというものはとても強いエネルギーとして物語の中で消化されていく、そんな感じがなんともいえず愛おしい。そんな感じ。
息をつかせぬ展開で、臨場感を持たせる文章はさすがだった。思わぬコリョの弱点やイシハラ軍団の心の機微など、上巻にはなかった登場人物らの人間らしさが垣間見ることができたので、感情移入できてグイグイ読まされた。
おもしろかった。
読みました下巻
ちゃんと終わりましたね
すっきりしてるので 映画化しても2時間ぐらいで
収まるんじゃあないかしらん
24の様にマルチスクリーンな感じでいくとよさそ

ハードカバーで上下冊、文庫本では厚さ1.5センチの上下冊とボリュームがあるのに、
多分、20回位読んでる。
そして、読む度に睡眠不足になり、読む度に何かの発見がある。
『私の好きな...





