嫌われ松子の一生: A woman who kept searching for love. (幻冬舎スタンダード)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344009141

感想・レビュー・書評

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  • ”自称”嫌われ者の私はまずタイトルに惹かれました。
    賢く美しかったはずの中学教師・松子がなぜ「嫌われ松子」と呼ばれ、惨殺されなければならなかったのか?
    全編に渡って人の愛を乞う松子の姿が切なく痛々しかったです。

  • 読了

  • 面白かった!

    が、松子の人生辛すぎ

  • 古本屋で昔話題になったタイトルに惹かれ購入。

    松子はやることなすこと裏目に出てしまう「運のない」女性。
    愛情を求め自分の居場所を探していくが結局ひとのせいにしてしまう弱さもある。

    生きていく中で何度も訪れる選択の積み重ねで人生は作れていく。

    ある選択肢がだめになったからと妥協するのではなくその時のベストを選んで信じていけば少なくとも最悪にはならないのだろう。

    しかしそううまくもいかないのが人生。

    自分の言動に責任を持って生きていきたいと思った。

  • 2006/09/15

    映画を観てから読みました。本を読んで、ストレートな映画化を期待して観た人はさぞかしがっかりしたことだろうと思った。映画のマンガっぽさとは裏腹に、もっとシリアスな物語です。でも決して難しい話ではなく、すぐに読み終わりました。借りて読んだのですが、買う気はありません。でも、やっぱり映画と比較するのはおもしろいので、読んでよかったと思います。すすめる順番は1)映画、2)本です。

  • 【おそらく長文】
    ひさびさの読書。
    しかも小説上・下刊(基本的に長いの苦手なんで、めったなことない限り、たいてい飽きる。)
    なのに5時間あまりで読破させられました。

    いつもならタイトルですでに、手に取ることもないであろう作品なのに、出会いのタイミングって恐ろしいもので、なにかこの時期にこの作品に出会う意味を感じました。

    もとはといえば、今春5月に映画化が決定になったこと。
    http://kiraware-matsuko.com/index.html
    出演にボニーピンクがいるということ。
    そのあとおおまかなあらすじを読んで少し気分が悪くなったが、その主演が、実は同じ年でもある中谷美紀と知って驚いたこと。
    (内容が内容だけに、正直おどろいた)

    それでも、書店で目に付かなければ絶対読もうとは思わなかったこの作品も、結局こわいものみたさのように自分から求めてしまったように思います。表向きは、もし映画をみることになったら、その前に原作で読んでおきたいという気持ちに変わりなかったので。(予告を見る限り、どうも映画はかなり脚色されている印象を感じたから。役者や映画のイメージがこびりつくまえに、活字で世界を楽しんでおきたいというか。)

    とにかく、あらすじを読めば一目ですが、決して爽快感のある内容ではないです。むしろ1女性の人生としては、いくらフィクションとはいえ、この上なく最低で、不幸です。
    だからストーリーを楽しむ作品では決してないし、たとえば読んだあと、それ自体についてはとっても後味が悪い作品です。少なくともわたしには重い鉛のようなものが、しばらく胃の中で沈殿しているような、ずっしりとした感覚が残りました。

    ただ、そんなことは本当は問題ではなく、むしろ松子の人生を通じて、並行して登場する甥・笙の感情や葛藤、成長がこの作品の本題を伝えようとしています。実際ラストのくだりは、松子自身彼に救われているし、物語自体も彼に救われているように感じます。

    文庫のおびに、「嫌われてもいい・・・
    松子を演じることができるなら。
    わたしは松子を演じるために
    女優という仕事を続けてきたのかもしれません。」
    中谷美樹のコメントも、同年代のわたしにとっては印象的でした。
    同い年で、この時期に、あえてこの役をやろうと思った心境を、聞いてみたいと思いました。

    とかくわたしは今年から厄年に。
    しかも、某有名占い師によると、これより3年間いわゆる「大殺界」。まさに、人生「冬の時代」に突入しているらしいです。
    そんな冬の時代を迎えたわたしにとって、この作品は決してひとごとではなく、かといって、いい年しながら打たれ弱いわたしに、目をそむけずに直視しろと言わんばかりの、人生の生き様をつきつけているようにも受け取れました。

    冬の時代だからこそ、出会うべくして出会った作品なのかもしれません。

    ほんとはレビューは書かないつもりだったけど、
    きのう出向いた映画館の予告で「~松子」みたら
    やっぱりこの作品には、なにかしらのつながりを
    感じます。
    やっぱ映画見に行こうかな・・・迷

  • 韓国、釜山などを舞台とした作品です。

  • 言わずと知れた名作。

    山田宗樹の本を読んだことない人はこの本から入ってもいい。

    タイトルだけ見るととっつきにくい雰囲気だけど、さすが山田宗樹の本は読みやすい。

    これだけ読みやすいってことはよっぽど日本語を研究しているんだろうなと思う。

    映画は見たことないけど、小説は誰が読んでも絶対面白いと言えるレベルの本です。

  • え~これ上下巻わかれてて、$1ずつ出して買ったよ~!ぶーぶー!

    松子の印象、最初最悪です。
    「このわたしが自粛?学校では常に5ばかりの優等生で、委員長にまで選ばれたことのあるこのわたしが?」ってな行では、「もーお前いいよ、社会人失格だよ」と思いましたが。
    話が進むにつれて面白くなってきます。
    松子の人生が暗転しまくるからです。

    簡潔かつ明快な後書に書いてありましたが、松子は①運なし②男見る目なし③計画性なし④流されやすいからです。
    特に男を見る目がないくせに、男で180度変わる性格は怒りを通り越して同情を誘います。
    なので最後、再度人生に希望を見つけ、やり直そうとした直後殺されてしまうのはちょっと泣けます。

    甥が言ってましたが、人生どう転ぶかわかりませんね。
    意思を持って、自分を持って進まないと天使の仮面をかぶった悪魔に、コロッとやられますからね。

    へ~で終わってしまった作品。なぜドラマ化されたのでしょう?

  • この女は馬鹿だな。

    恋で自分を失いすぎだわさ。

    ま、私の周りにもいるけどね(笑)

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著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事した後、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化される。2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテット』『代体』『人類滅亡小説』『存在しない時間の中で』など。

「2022年 『SIGNAL シグナル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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