キタイ

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著者 : 吉来駿作
  • 幻冬舎 (2006年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344011007

キタイの感想・レビュー・書評

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  • 死者が生き返って戻ってくる。
    それはいったいどういうことなのか。
    18年前に死の病に罹っていた仲間が死んだ。
    彼を復活させるために、仲間たちは死者を甦らせる儀式を行う。
    だが、それは果たして生き返るということになるのか。
    自分であって自分ではない何者かが、ずっと自分の中にいる。
    いつの間にか、本当の自分が誰なのか。
    わからなくなってくる。
    人の記憶とは、ひとりひとり違っている。
    たとえ同じ体験をしたとしても、100人いれば100通りの記憶が出来上がる。
    では、いま記憶していることが本当に自分に起きたことなのか。
    実はどこかで入れ替えられていることはないのか。
    不気味な展開は、妙な不安定さを心の中に残していく。
    深町の人物描写がいまひとつ物足りなかった。
    もう少し踏み込んでいれば、もっと葛西との関係やハルへの思いも強烈な印象を残しただろうと思う。
    けれど、忍び寄る恐怖…といった点では、いかにも日本的なホラーだといえると思う。
    すぐ近くに葛西がいたとしても気づかないかもしれない。
    見えている葛西が実体を伴うものなのか、自信が持てない。
    種明かしがされるまでに感じる不気味さは、この物語の読みどころだと感じた。

  • *中国に伝わる死者復活の儀式「キタイ」。ある特殊な状況下の遺体に出来る青い玉を飲むと、その者に死者が宿るという。急死した仲間を甦らそうとした8人の高校生とその後の悲愴な人生、18年を経て蘇った男の秘密、生死を賭けた壮絶な戦い・・・桐野夏生氏絶賛のホラーサスペンス大賞受賞作品*
    久しぶりの再読、本当に不思議なパワーと奇妙な魅力がぎっしり詰まっているなあと改めて感心。荒削りで、なんだか色々とちぐはぐで、突込みどころも満載なのに、作者の熱気と情熱にぐいぐい引き込まれる。自分だったらとても耐えられない!とぞわぞわしながらも、夢中で入り込んでしまいます。グロテスクさや残酷さも突き抜けていて、もはやあっぱれ。「人間は記憶で成り立つ」説にも大変納得。

  • ホラー、怖かった。
    人称?がコロコロ変わるので、だれの話だ??と感じた部分がありました。
    それでも面白かったです。

  • 前半の回想シーンが少し長くて飽きそうだったけど、後半のフカチが日本に帰ってきてからのシーンは一気に読んだ。
    思い出がその人をその人だと認識させるものである、という設定には考えさせられる。見た目が変わったところで中身が記憶が前と同じであれば、別になんら問題はないわけで。細かい話、身分証明とかは問題あるけど。
    誠のネズミのシーンは自分だったらと考えるとぞっとする。
    終わりはさっぱりしてて、読後は個人的にはよかった。

  • 喉を滑り落ちる死体の一部。裂かれた胎。皮膚からぬるりと溢れる葡萄大の異物。びっしりとひしめく粒。寄生。永遠。この辺の単語が好みなら愉しめること間違いなし。

  • 生き返るということはどういうことか。思い出とはどういうことか。キタイとはいったい何なのか。謎と恐怖が渦巻く物語り。

  • ホラーサスペンス大賞(2005/6回)

  • 高校でようやく自分で初めて小説を買いました。それがこの本だったのですが、パッケージで選んだのでまさかホラーサスペンスとは、、
    生きるための執着心とか、その代償で起こる恐怖がなまなましく伝わってきて自分も暗い森の中にいるような感覚でした。まさか活字でこんな不気味さを感じれるものとはあの頃は思ってなくて新鮮でした。

  • すごく気持ち悪い話。

  • 死体を生き返らせる儀式というと、昔見た映画の「ペット・セメタリー」を思い出してしまうのだが、ゾンビにしても何にしても、生前そのままで生き返るわけはなく、最初から恐ろしい結末の予感を感じた。
    予想を裏切ることなく、ああぁ、やはりこういう事になってしまったかと、あまりの凄まじさに息を飲みながら読んだ。
    表現的にも、結構、グロかったり、エロかったりするので、ホラー好きのお子様などに薦めるのは要注意である。
    キタイの儀式に加わった仲間たちの人間描写が巧みで飽きることなく読めた。

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