陰日向に咲く

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著者 : 劇団ひとり
  • 幻冬舎 (2006年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344011021

陰日向に咲くの感想・レビュー・書評

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  • いろいろな人の話が途中からつながっていることに気づき、先を想像しながら読んでいた。劇団ひとりという人についてはテレビでの芸人という視点でしか見ていなかったが、こういう表現ができるんだと、つい作者の見たことのない一面を感じてしまう。映画化されているがどのように実写化しているのか気になった作品。

  • 陰日向に咲くというタイトルの響きが気になっていた。でも、こだわりとか、ちょっと変わった感性の人たちが主人公で、共感があまりできなかった。皆さんが書いているように、ひとりさんの舞台ならおもしろいのかもしれない。

  • 小さな短編がいろんなところにリンクしていて
    読み進めるとびっくりしたり、涙が止まらなくなったり。

    とっても読みやすいので、サラっと一気に
    読めちゃいますが、また再読したら違ったところも
    見えてくるかなぁと、読んですぐ再読したくなりました。

    心情の視点がおもしろい人物も多くて楽しかったです。

  • ストーリーが面白い。文章自体はすごく引き込まれるという感じではないのですが、読み易く、わくわくするようなストーリーでした。そして、短編で、登場人物もばらばらなのに、少しずつ話が重なっていて、最後に感動的な終わりになっていることにも脱帽でした。

  • 面白かった。
    テンポが良くてさくっと読めるのに、不思議と心に残って温かい。
    登場人物がみんな優しくてフラットなのがいい雰囲気になってる。
    「拝啓、僕のアイドル様」と「ピンボケな私」が特に可愛くて好き。

  •  2006年に出版されてベストセラーとなり、その後の『芸人本』ブームの嚆矢となった本である。
     この本が世間を驚かせたのは、内容がエッセイや回顧録などではなくて小説だった点だ。連作短編集の形をとりつつも、最後にはストーリーがつながっていく構成の見事さや、社会の隅でひっそりと生きる人たちの生き様という一貫したテーマ性など、確かにお笑い芸人が書いたとは思えない完成度の高さである。

     そもそもお笑い芸人には本業以外にも様々な才能を持った人材が昔から非常に多い。それはやはり、「人を笑わせる」という技術が、演技力や知識など多くの能力を必要とするものだからなのかもしれない。もっともそれらが無くてもお笑い芸人をやっている人もたくさんいるが。
     劇団ひとり氏も芸人生活の中で多くの経験を経て、表現の仕方を自分なりに考えたのだろう。それが小説という形で結実したのだ。

     そんなわけで本書は出版後、各方面から絶賛され、映画化や漫画化もされた。
     それだけ内容も良かったという事だが、きっとコアな読書家ならある事が頭に浮かんだに違いない。すなわち「この小説より面白い小説はもっとたくさんあるのに」という事だ。
     すごく面白い内容なのに作者が無名だったり、出版社がマイナーだったりで一般には認知されないまま書店本棚の海に消えていく小説はとても多い。読書家としてはそこらへんにもっと人々の関心が向いてほしい所だろう。
     ま、何を言いたいかというと、本書はとても面白いし良くできた小説だが、それはあくまで『お笑い芸人の劇団ひとりが書いた』という前提があってのものだという事だ。芸人が書いたにしては良くできている、という話題のレベルに未だ留まっている気がやはりする。
     前述したように構成やテーマはしっかりしているし、読んでいてはっとさせられるような心に響く文章があったりもする。特にアイドルオタク青年が主人公の「拝啓、僕のアイドル様」は、あまりにもひたむきな主人公に息苦しくなるほど辛くなったが、そんな登場人物たちを見つめる視点には優しさが感じられた。

     だからこそ、劇団ひとり氏の才能は今まさに試されている時期なのだと思う。僕が持っている版の帯には、作家・恩田陸氏の言葉で「ビギナーズ・ラックにしては上手すぎる。あと二冊は書いてもらわなきゃ。」と記されているが、本当にその通りだと思う。作家の才能は3冊目以降が本当の勝負だという。これだけ読者を感嘆させたのだから、もっと書いてもらわなくては。
     小説2作目である『青天の霹靂』は内容はともかく売上の点では鳴かず飛ばずだった。本業が忙しいのはわかるが、勝負どころである。小説の世界での一発屋に終わるか、「芸人であり作家」という二足の草鞋に成功するかに注目したい。

    (ちなみに映画版の方はずいぶん内容に手が加わっていたが、全体的にすっきりした感じがして個人的には好きだ)

     さて、これは本書の功罪だが、最初に書いたようにこの本がきっかけで芸人本がブームとなった。中にはあからさまに二匹目のドジョウをねらっているものや、安直な話題作りが目的で内容など伴っていないような本も多く、粗悪品が増えて陰でいい小説が売れなくなるようでは泣くに泣けない。見極めが重要である。

  • 不覚にも泣いてしまった。
    ホームレスになりたいという部分から始まるストーリーは
    どうやって終着するのかと思ってましたが、
    短編通しの人物もつながり、人間愛のある作品になってたと思います。

  • 感動させられる個所もあって、文章に劇団さんの才能を感じたけど、読み終わってもイイ気分はしなかった・・

  • ひねくれ者なので、ベストセラーはなかなか手に取れないタチである。が、ほとぼりが冷めた今読んでみて、自分が思った以上に余韻をひきずってしまっている。
    独特な哀愁とユーモアのバランス。私の大好きな連作短編形式で、それぞれの話との絡ませ方も巧い。
    そして何より、オチのつけ方の見事さ。芸人ならではの視点がうまく生きてるなと感じた。
    地味にひっそりと書店の棚に入っていてほしいと思える一冊。個人的には、今読めてよかった。

  • 劇団ひとりの処女作。
    何故かとても評判が良かったので読んでみた。
    正直な話、「所詮、芸人の本」と思ってあまり期待していなかったのだけれどw、
    予想外に良くてビックリした。才能だよ。素晴らしい。
    「人間」という生き物が愛おしくなる小説。

    ・構成
    短編小説が集まって構成されているのだけど、各々が少しずつリンクしている。
    そのリンク加減が絶妙で、私達は同じ時、同じ世界に生きていて、
    見ず知らずの他人と何処かで“ちょっと”繋がっているのかもしれないな、と思った。
    そうやって構成される世界って素敵だなって。

    ・登場人物
    登場人物はみんな好感を持てる人ばかり。
    一生懸命にやるんだけど上手くいかない。ちょっと切なく、ちょっと微笑ましい。

    ・好きなとこ
    大好きなアイドルの握手会に行くのだけど、人が少ない。
    そこで、携帯を耳に当て「お前、急に来れなくなったのかぁ〜」とか言って、
    本当はもっとファンがいる振りをしてアイドルを安心させてあげようとする。
    成功しているように見えた作戦だったが、突然着信が入ってしまい、
    実際には電話してないことがバレる。
    しかも、アイドルには「何この人?」みたいな顔をされる。
    この件は、3年経った今でも鮮明に覚えている。とても好き。

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劇団ひとりの作品

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