陰日向に咲く

  • 5850人登録
  • 3.53評価
    • (631)
    • (1123)
    • (1946)
    • (194)
    • (44)
  • 1452レビュー
著者 : 劇団ひとり
  • 幻冬舎 (2006年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344011021

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

陰日向に咲くの感想・レビュー・書評

  • いろいろな人の話が途中からつながっていることに気づき、先を想像しながら読んでいた。劇団ひとりという人についてはテレビでの芸人という視点でしか見ていなかったが、こういう表現ができるんだと、つい作者の見たことのない一面を感じてしまう。映画化されているがどのように実写化しているのか気になった作品。

  • 陰日向に咲くというタイトルの響きが気になっていた。でも、こだわりとか、ちょっと変わった感性の人たちが主人公で、共感があまりできなかった。皆さんが書いているように、ひとりさんの舞台ならおもしろいのかもしれない。

  • 小さな短編がいろんなところにリンクしていて
    読み進めるとびっくりしたり、涙が止まらなくなったり。

    とっても読みやすいので、サラっと一気に
    読めちゃいますが、また再読したら違ったところも
    見えてくるかなぁと、読んですぐ再読したくなりました。

    心情の視点がおもしろい人物も多くて楽しかったです。

  • ストーリーが面白い。文章自体はすごく引き込まれるという感じではないのですが、読み易く、わくわくするようなストーリーでした。そして、短編で、登場人物もばらばらなのに、少しずつ話が重なっていて、最後に感動的な終わりになっていることにも脱帽でした。

  • 面白かった。
    テンポが良くてさくっと読めるのに、不思議と心に残って温かい。
    登場人物がみんな優しくてフラットなのがいい雰囲気になってる。
    「拝啓、僕のアイドル様」と「ピンボケな私」が特に可愛くて好き。

  •  2006年に出版されてベストセラーとなり、その後の『芸人本』ブームの嚆矢となった本である。
     この本が世間を驚かせたのは、内容がエッセイや回顧録などではなくて小説だった点だ。連作短編集の形をとりつつも、最後にはストーリーがつながっていく構成の見事さや、社会の隅でひっそりと生きる人たちの生き様という一貫したテーマ性など、確かにお笑い芸人が書いたとは思えない完成度の高さである。

     そもそもお笑い芸人には本業以外にも様々な才能を持った人材が昔から非常に多い。それはやはり、「人を笑わせる」という技術が、演技力や知識など多くの能力を必要とするものだからなのかもしれない。もっともそれらが無くてもお笑い芸人をやっている人もたくさんいるが。
     劇団ひとり氏も芸人生活の中で多くの経験を経て、表現の仕方を自分なりに考えたのだろう。それが小説という形で結実したのだ。

     そんなわけで本書は出版後、各方面から絶賛され、映画化や漫画化もされた。
     それだけ内容も良かったという事だが、きっとコアな読書家ならある事が頭に浮かんだに違いない。すなわち「この小説より面白い小説はもっとたくさんあるのに」という事だ。
     すごく面白い内容なのに作者が無名だったり、出版社がマイナーだったりで一般には認知されないまま書店本棚の海に消えていく小説はとても多い。読書家としてはそこらへんにもっと人々の関心が向いてほしい所だろう。
     ま、何を言いたいかというと、本書はとても面白いし良くできた小説だが、それはあくまで『お笑い芸人の劇団ひとりが書いた』という前提があってのものだという事だ。芸人が書いたにしては良くできている、という話題のレベルに未だ留まっている気がやはりする。
     前述したように構成やテーマはしっかりしているし、読んでいてはっとさせられるような心に響く文章があったりもする。特にアイドルオタク青年が主人公の「拝啓、僕のアイドル様」は、あまりにもひたむきな主人公に息苦しくなるほど辛くなったが、そんな登場人物たちを見つめる視点には優しさが感じられた。

     だからこそ、劇団ひとり氏の才能は今まさに試されている時期なのだと思う。僕が持っている版の帯には、作家・恩田陸氏の言葉で「ビギナーズ・ラックにしては上手すぎる。あと二冊は書いてもらわなきゃ。」と記されているが、本当にその通りだと思う。作家の才能は3冊目以降が本当の勝負だという。これだけ読者を感嘆させたのだから、もっと書いてもらわなくては。
     小説2作目である『青天の霹靂』は内容はともかく売上の点では鳴かず飛ばずだった。本業が忙しいのはわかるが、勝負どころである。小説の世界での一発屋に終わるか、「芸人であり作家」という二足の草鞋に成功するかに注目したい。

    (ちなみに映画版の方はずいぶん内容に手が加わっていたが、全体的にすっきりした感じがして個人的には好きだ)

     さて、これは本書の功罪だが、最初に書いたようにこの本がきっかけで芸人本がブームとなった。中にはあからさまに二匹目のドジョウをねらっているものや、安直な話題作りが目的で内容など伴っていないような本も多く、粗悪品が増えて陰でいい小説が売れなくなるようでは泣くに泣けない。見極めが重要である。

  • 不覚にも泣いてしまった。
    ホームレスになりたいという部分から始まるストーリーは
    どうやって終着するのかと思ってましたが、
    短編通しの人物もつながり、人間愛のある作品になってたと思います。

  • 感動させられる個所もあって、文章に劇団さんの才能を感じたけど、読み終わってもイイ気分はしなかった・・

  • ひねくれ者なので、ベストセラーはなかなか手に取れないタチである。が、ほとぼりが冷めた今読んでみて、自分が思った以上に余韻をひきずってしまっている。
    独特な哀愁とユーモアのバランス。私の大好きな連作短編形式で、それぞれの話との絡ませ方も巧い。
    そして何より、オチのつけ方の見事さ。芸人ならではの視点がうまく生きてるなと感じた。
    地味にひっそりと書店の棚に入っていてほしいと思える一冊。個人的には、今読めてよかった。

  • 劇団ひとりの処女作。
    何故かとても評判が良かったので読んでみた。
    正直な話、「所詮、芸人の本」と思ってあまり期待していなかったのだけれどw、
    予想外に良くてビックリした。才能だよ。素晴らしい。
    「人間」という生き物が愛おしくなる小説。

    ・構成
    短編小説が集まって構成されているのだけど、各々が少しずつリンクしている。
    そのリンク加減が絶妙で、私達は同じ時、同じ世界に生きていて、
    見ず知らずの他人と何処かで“ちょっと”繋がっているのかもしれないな、と思った。
    そうやって構成される世界って素敵だなって。

    ・登場人物
    登場人物はみんな好感を持てる人ばかり。
    一生懸命にやるんだけど上手くいかない。ちょっと切なく、ちょっと微笑ましい。

    ・好きなとこ
    大好きなアイドルの握手会に行くのだけど、人が少ない。
    そこで、携帯を耳に当て「お前、急に来れなくなったのかぁ〜」とか言って、
    本当はもっとファンがいる振りをしてアイドルを安心させてあげようとする。
    成功しているように見えた作戦だったが、突然着信が入ってしまい、
    実際には電話してないことがバレる。
    しかも、アイドルには「何この人?」みたいな顔をされる。
    この件は、3年経った今でも鮮明に覚えている。とても好き。

  • 読んだら面白くてびっくりでした!!
    短編集なんだけど微妙につながってて
    伊坂幸太郎さんが好きな方は読んで欲しい。携帯電話のとこで思わず吹き出してしましました。私的には珍しい事です(笑)

  • 数珠つなぎ 最後の話に誘われる
    ホームレス プライド アイドルオタク アイドル 初恋 掲示板 大ボラ吹 カメラマン デジカメ メモリー 使い捨てカメラ ギャンブル パチスロ 競馬 オレオレ詐欺 借金 駅員 葬式 鳥取砂丘 鳴き砂 浅草 ストリップ 米兵 SM プードル 芸人 コンビ 再会

  • 再読。ホントに多才ですね。道草、ビンポケな私が好み。

  • 非常に読みやすくてすらすら読めた。
    一章一章主人公が変わる形式。
    なんだろう
    なんかリアルっぽさを感じたけど
    どうなんだろう?
    ホームレスも追っかけもしたことないのでなんとも言えないですが。

    人間味があって好きかな。

    意外と主人公同士が絡んできたりして
    あー!あの人かってなるのが上手いなと思った。

    おもしろかったかな!

  • 日陰の人々のオムニバスもの。切ない優しさがある。文章力もある。

  • ホームレスを夢見る会社員。売れないアイドルを一途に応援する青年。合コンで知り合った男に遊ばれる女子大生。老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラー。場末の舞台に立つお笑いコンビ。彼らの陽のあたらない人生に、時にひとすじの光が差すー。不器用に生きる人々をユーモア溢れる筆致で描き、高い評価を獲得した感動の小説デヴュー作。,"げきだんひとり


    このごろテレビでよく見るお笑い芸人さんの初☆作品。




    名前負けなんてしていません!




    本当に作家さんかと思うほどのできばえです!!







    中に入っていいるのは5つの短編集。




    馬鹿みたいでアホらしくそんな主人公たちの愛ある物語。




    全てがどこかで交差し物語は続いていきます。







    最後の陰日向に咲くで全ては閉じるということですが。








    全部楽しかったです☆




    私は一話目の「道草」が好きですね。




    普通の会社員の男性がホームレスに憧れてホームレスを演じていくうちに思い切ってホームレスになっちゃいましたってのが。




    大ボラ吹きやろうってのが複線なのですね・・・。




    後は「拝啓、アイドル様」ってのも☆




    最初はキモオタものかと思ったんですけど




    いや、キモオタものなんですけど・・・。




    なぜか最後はにこやかになっちゃうんですよー!!




    感動ものとかじゃなくて、けどハッって感じになるんじゃなくて




    ああ・・・そうだったんだって。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    ホームレスを夢見る会社員。売れないアイドルを一途に応援する青年。合コンで知り合った男に遊ばれる女子大生。老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラー。場末の舞台に立つお笑いコンビ。彼らの陽のあたらない人生に、時にひとすじの光が差す―。不器用に生きる人々をユーモア溢れる筆致で描き、高い評価を獲得した感動の小説デヴュー作。

    【キーワード】
    単行本・芸能人・映画化・連作短編集

    【映像化情報】
    2008年1月26日映画化
    出演:岡田准一・宮崎あおい 他

    +++1

  • 芸人、「劇団ひとり」作の連作短編集。

    その「連作」のタネを見つけたときは、ぞくっとするね。

    ・道草:ホームレスを夢見る会社員。
     モーゼ。やってくれたぜ!

    ・拝啓、僕のアイドル様:売れないアイドルを一途に応援する青年。
     ひどいよ! ミャーコ。

    ・ピンボケな私:合コンで知り合った男に遊ばれる女子大生。
     ミキ。

    ・Over run:老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラー。
     俺。

    ・鳴き砂を歩く犬:場末の舞台に立つお笑いコンビ
     鳥子。


    3+

  • ずっと積ん読になっていたのでそろそろ…と思って読んでみたら、面白い!
    難しいこと書いてないので、スラスラ読めてあっという間でした。
    次の章とで連作になっているから、それも面白い。

  • 久々に読みたくなって再読。前に読んでからかなり時間経ってたから、内容全然覚えてなかった。これってこんな良いお話だったのね。連作小説で、ひとつひとつのお話は独立しているようでちゃんと繋がってる。その繋がりが分かった瞬間、おお!ってなる。どのお話に出てくる人も、みんななんかダメな奴で、どうしようもない感じもするけど、なんか憎めないっていうか。リアルな人間像でそこがまた良かった。オチもきれいでスッと入ってくる感じ。さくさく読める良い小説でした。

  • 登場人物の繋がりが意図的に感じたなぁ。

  • すぐに読めた。
    すべての章に少しずつつながりがあって、オチもうまいなあと思った。

  • すごい!
    久しぶりに心に響く小説を読みました。
    オススメです。

  • 2015年10月に行われた「ビブリオバトル全国大会予選会-学内予選会-」にて、バトラーにより紹介された本です。
    詳細は図書館HP (http://libopac.josai.ac.jp/) より『ビブリオバトル』で検索!

全1452件中 1 - 25件を表示

陰日向に咲くに関連するまとめ

陰日向に咲くを本棚に「読みたい」で登録しているひと

陰日向に咲くを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

陰日向に咲くを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする