無銭優雅

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著者 : 山田詠美
  • 幻冬舎 (2007年1月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012844

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無銭優雅の感想・レビュー・書評

  • こんな恋情を繰り広げてみたいものです。
    同作者の「ラビット病」も好きなのですが、こちらはもっと現実的というか、土台が庶民的なので親しみやすかったです。
    なにより登場人物が多いし、みんな素敵だった。
    文体は若干ギャグっぽいところもあるけれど、それだけではばく、笑えて泣けるお話しでした。

  • 山田詠美 著「無銭優雅」、2007.1発行です。タイトルから直ちに森茉莉の「贅沢貧乏」が連想されましたがw、内容は全く違いました(^-^)共に42歳で出会った北村栄と斎藤慈雨、初めてあった日に、栄の「心中する前の日の心持ちで、これからつき合って行かないか?」と言われ、のっぴきならない仲になって3年の間の物語。その様子は: 川のほとりを手をつないで散歩、ずんずん歩く、またずんずん歩く、そして寝床に辿り着く。二人でいつも双六をやってるみたい。色々道草を食っても上がりの場所は、いつも同じ。

  • タイトルを改めて見て、なんとピッタリ!と思った。2人でいる事が極上、なんてステキなことなんでしょう✨時々ハッと思う文面があったり、でも2人の関係がいつまでも子どもだけど、でもそれがホクホクできて楽しいお話でした!

    ★私の伝えようとする言葉を正確に受け取ってくれる人に出会った時。頼りになるなあと目頭が熱くなる。伝えたいことが伝えたいように届く人の前ではひどく饒舌だ。⇦まさに私!
    2016/9/16完読

  • 友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・北村栄。お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、“世にも簡素な天国”になる。「心中する前の心持ちで、つき合っていかないか?」。人生の後半に始めた恋に勤しむ二人は今、死という代物に、世界で一番身勝手な価値を与えている―。恋愛小説の新たなる金字塔。


    -------------------------------------------------------------
    こういうの好きかも。
    自分も子供のままの大人って感じ。
    でもいいじゃんって感じ。
    似てるね。

  • 友人と花屋を共同経営する慈雨は、まわりから「ちゃらんぽらん」と評されてしまう40代。恋人の栄は塾の国語教師をしている。

    周りから何と言われても自分たちのペースで愛をはぐくんできた二人だが、栄に離婚経験や2人の子供、しかも娘は事故で死んでしまっているという事実を知った慈雨は怒り狂う。結婚していた事実に対してではなく、隠し事をしていたという事実に対して。

    慈雨と栄のいちゃいちゃがこの本の大半ですが、漂っている空気というべきか、安らげる雰囲気みたいなのがとても良いと思いました。

    40歳を過ぎてこんなに子供みたいに素直になれる相手がいるって羨ましいです。この先この二人が結婚しようと恋人のままでいようと、このままの二人でいてほしいと思いました。

  • 両親と兄夫婦と同居する慈雨は、45歳独身。

    数々の恋を経験してきた慈雨がついに巡り合ったのが、栄くんだった。
    同じ年だからこその共感しあうことが多くあり、
    45歳という世間的にはいい年だからこそできる、バカップルぶり。

    友人との共同経営する花屋さんも父に援助してもらいながら
    日々の生活もまちまちで
    周囲の人にはぼんやりしていると言われながらも、栄くんとの日々。

    自己完結低めのちょっと優しめのよしもとばななぽかった。
    最後は栄くんの嘘にまみれた事実が発覚して別れるのかとわくわくしたけど、そうじゃなかった。
    まあそんなもん)^o^(

  • 45歳同士の熟年カップル。
    つき合い初めの頃、「心中する前の日の心持ちでつき合っていかないか?」
    と男は言い、その言葉通り、満身の力であらん限りの愛情を女に注ぐ。
    この年まで独身で生きづらさを感じていた女は、溺れるほどの男の愛に、
    これまでの人生の意味を知る。
    まさにベターハーフな二人は、幼稚で平和でラブラブである。
    二人の世界は自転車で行ける範囲だけだし、お金もないけど、
    そんな事は意にも介さず、優雅な二人の世界を満喫する。

    ちょっとした行き違いから、離れてしまった二人が元に戻った時は甚く嬉しくて、
    弱さを含めて人をまるごと受け入れるって、こういうことなんだなと。
    愛をもらったら、もっと大きな愛を返そう。これ教訓。
    ケータイ小説のようにどちらかが死ななくても、
    愛の深さに涙を誘う小説を書くエイミーはすごい。

  • 中年男女の恋

    いつぞやの出会いは意味のある偶然

    歳をとることの意味、家族への感謝とはなにかを考えさせる作品。

  • タイトルにとっても惹かれた。

    中の文章もステキです。

    後半ちゃんとオチがあった。

    85恋を進展させるのは、物理的条件である。
    →たしかに…。

  • そうそう、山田詠美はこんな文体の人だった。
    思い出しつつ読んだけど、今はあまり心に響かず。2914/8/17

  • 最高!こんな恋人たちになりたい!!

  • 恋したい、壊れたい!

  • 帯や広告の惹句は
    「『心中する前の日の心持ちで、つき合って行かないか?』
    人生の後半に始めたオトコイ(大人の恋!?)に勤しむ、42歳の
    慈雨と栄。ふたりは今、死という代物に、世界で一番身勝手な
    価値を与えている。」ですが、これは違う!!!!
    これじゃ愛ルケですか?って感じ。なんだか差し迫った恋の
    ようにとれます。でもこの本は明るくて、楽しい。
    確かに幾つかの死の影は訪れる。でも慈雨と栄はそれも含めて
    日常を一緒に楽しみ、決して深刻ぶったりしない。
    無邪気に楽しめることに必死になるのが大人なのだとAmyは
    伝えようとしているのです。

    これまでの彼女の作品では、大概女性の方が賢く物知りで、
    その恋人は文学を必要としないのに文学的な男、という
    パターンが多かったけれど、この物語では逆。
    栄くんはいっぱい本を読んでいて、慈雨ちゃんはほとんど
    本を読まない。栄くんは一般的に見れば少し情けないおじ
    さんで、慈雨ちゃんは考えるより行動、かなり無頓着。

    そんな二人が季節の移ろいのなか、ふざけながらも相手を
    想い合う、微笑ましい物語。

    前作の「風味絶佳」が総じて枯れた感じで、正直物足りない
    ものだったので心配していました。
    でもこの物語は、以前のものとも「風味絶佳」とも違う、
    明るくて笑える面も持つ、新しいAmyでした。
    姐さん、そうでなくっちゃ!

    相変わらず言葉の選び方は厳しく慎重で、文章にはリズムが
    あり、物語の世界にスーっと入れます。
    彼女がどれほど繊細に、真剣に執筆しているか伝わるよう。

  • 2013.5
    ブックオフ横浜ビブレ店

  • 会話にウィットがあって、バカみたいにお互いを思いやって、愛し合って、ちょっとずれているけどとても愛しい存在、素敵な恋愛の1つの形。

  • 山田詠美を読むなんて何年振りだろう??
    多分、10年は読んでいないと思う。
    年を取って、山田詠美の書いた中年同士の恋愛の話を読むとは思わなかったです、時間の経過を感じます。
    この本、若いころに読んでいた山田詠美の本と比べたら、ずいぶんとさっぱりしていたように思います。
    性的描写のようなものはないし、心になにかが突き刺さるようなドキドキとしたセリフもなかったです。
    まぁ、ドキドキできなくなった自分が、年を取ったということなのかもしれないけれど…

  • 40才を越えた男女の恋愛物語。飾らない、のびのびした様子が自由な感じで好き。
    合間合間で登場する栄の手料理が美味しそう。
    物語の全体像というより、慈雨と栄の他愛ない会話がなんともいい。ふいに出てくる思いで話や、相手への気持ち。
    決定的な言葉より、こうした会話の連続が愛を育むものなんだろうなあ、としみじみ感じる作品。

  • 個人的に山田詠美さんのオススメNo.1。


    味わいのある恋。
    こんな恋愛してみたい。
    というか、こんな恋愛が出来るような人生と感性を積み上げていきたい。

    毎日が楽しくて幸せで仕方ないんだろうなぁ!

  • オバサンとオジサンの恋愛小説。オトコイ?!
    最初からずっとノロケ話的な内容で、、このまま最後までノロケ続行ですか?!っと思いきや、そうではなかったので、まぁ、良しとします。
    確かに言い回しとか雰囲気とかは山田詠美っぽくて良いのですが、個人的には読んでてちょっと疲れました。。

  • 初読

    和風ラビット病中年編、かな。

    中年男女の日々の営みが淡々と、と言いたいが
    あんまり淡々とはしていないかな。

    思ったよりは良かった、が、
    この選民意識、なんとかならんものか。
    なんだって自分を引き立たせるための存在がいつだって必要なんだ。
    今回はその役割を与えられた義姉と上の姪が最後になって
    別の描かれ方をされてたから救われましたが。

    もうずっと「ハイハイあなたは素敵素敵。」

    と言いたくなる作品ばかり読んでるような・・・。
    もう読むのやめろって話なのか?(笑)

  • 詠美さんは四字熟語がお好きなんだなぁと思いました。
    「風味絶佳(たしかこんな感じ)も好きでした。 響きがいいです。
    恋愛至上主義社会に対して、遠くから疑問を投げかけている圧倒的弱者の私ですが、
    うっかり恋したくなりました。
    あら、恥ずかしや。

  • 40代でこんな恋愛できるなら、40代も悪くないぞ。
    栄くん慈雨ちゃん。

  • 恋人同士のくだらない世界。

    「これから先は亡くしていくばかりなんだ」
    ということに気付いたのは
    高校時代の友人が亡くなった時。
    広がり続けていくと思った世界が
    途端に重さを持って
    手のひらの上に乗っかった。
    指の隙間からこぼれないように
    抱えるので精一杯。
    だけど毀れていくんだろう。

    それが年を取ってくことの
    一つの側面で。
    だけどなくしたものがあるから
    慈しめるものがあるのも確かで。

    年齢なんて関係なくて
    ばかっぷるは愛しくて
    狭い世界の中だって
    二人で行けばどこにでもいけて
    愛しい愛しい発見は
    そこここにある。
    どこまでもクリエイティブに
    日常を優雅に
    一番大切なものは何か
    やっとわかるのもまた
    大人の醍醐味であるのであって。

    唯一無二。
    山田詠美を読むと
    本当に大切なものについて
    ひやりと考えさせられる。

  • 読みたくなって再読。四十二歳の慈雨と栄の恋愛。真面目と不真面目が混ざりあったような慈雨と、頼りないくらい優しい栄。明るさだけじゃなく、哀しさもちゃんとある小説。合間に挟まれる引用が特徴的、引用に入る直前の本文もいい。恋愛も家族もつながってる。読んだあとなぜか穏やかな気持ちになる。こんな小説が書けるなんて、山田詠美は素直な人だ。そして、かっこいい。

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