氷の華

著者 :
  • 幻冬舎
3.61
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本棚登録 : 162
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013018

感想・レビュー・書評

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  • プライド高い女は面白い。

  • 読み始めてすぐに2時間サスペンス劇場を観てる錯覚を覚えました。
    えっ、今本を読んでる?
    2時間サスペンス観てる?
    多分、テレビのサスペンスの要素が多分に織り込まれ作品だと思います。
    戸田警部補お疲れ様でした…

  • 天野節子先生の他の作品を読んでからの「氷の華」、緻密に計算されたストーリー展開にこれがデビュー作とは思えない程に見事でした。ドラマ化もされてるようなので観てみたいと思いました。

  • 専業主婦の恭子は、夫の子供を身篭ったという不倫相手を毒殺する。
    だが、何日過ぎても被害者が妊娠していたという事実は報道されない。
    殺したのは本当に夫の愛人だったのか。
    嵌められたのではないかと疑心暗鬼になる恭子は、自らが殺めた女の正体を探り始める。
    そして、彼女を執拗に追うベテラン刑事・戸田との壮絶な闘いが始まる。
    (アマゾンより引用)

    頭はいいかもしれんけど、犯人の女の人、イヤな女やなぁ…

  • 烙印に引き続き2冊目。こちらがデビュー作。
    全く知らない作家さんだったのに、ぐいぐい引き込まれていく。
    初めに殺人が起こり、犯人もわかっている、
    事件に向かって、刑事の地道な捜査が進められ、真相が次第に明らかにされ、事件は解決したかに見える。
    こういう手法は割と好きだ。
    モヤモヤ感がなく、次第に解き明かされる事実に納得しながら読み進められる。
    それにしてはまだまだページ数が残っている。
    過去の恨み、巧妙に仕組まれた罠、罠に嵌められても図太く這い上がる主人公、恭子。
    恭子、同情も共感もできない嫌な女性だけれど、なぜか読みながら応援している。
    完全犯罪で恭子の勝ち、で終わってほしかった。
    しつこい刑事に負けてしまった。

  • H28/12/27

  • 練馬区桜台6丁目×番×号、グリーンハイツ205号室で発生した関口真弓毒殺事件。犯人を追う戸田警部補の眼差しは、いつしか彼女の上司である営業部長に注がれるが…。サスペンスが踊る本格推理小説。

  • この作品がデビュー作ということに驚きました

    もっと単純な作品なのかと思いきや、面白かったです!
    主人公の瀬野恭子さんは美貌、お金、ご主人、誰もが羨む一流の豊かな生活をしているのですが、一つだけどうしようもできない事が有りました、不妊症。
    彼女が触れられたくない事実を利用した殺人事件です

    恭子さんの気の強さに驚きます

    こんな気持ちで暮らしていたり、こんな気持ちの人が回りにいたら切ないし、恐い!

  • 二時間ドラマみたいでした。

  • 罠に嵌められる! この小説は最初からいきなり犯人が分る形で始まりながら、隠された別の謎が徐々に明らかになってくるという実にドラマティックな本でした。そしていろいろなところにその伏線が隠されていてそれが徐々に一つの絵に結ばれていくという構成が素晴らしいものでした。美貌と知性を兼ね備えた魅力的でプライドが高い有閑マダム・恭子の心理を見事に描いているように思います。最初から間違いなく殺人者として描かれながらも、恭子の姿が大変魅力的です。そして最後はあっと驚く二転三転のどんでん返しで飽かせません。そんな彼女をベテラン刑事が執拗(しつよう)に追う追及の動きも興味深く、恭子の警察との攻防、また恭子自身による事件の真相の追及がスリリングに描かれる。

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著者プロフィール

一九四六年千葉県生まれ。初めて執筆した小説『氷の華』は二〇〇六年自費出版からスタートした後、文庫化され三十五万部を超えるベストセラーとなる。ドラマ化もされ、六十歳の大型新人として注目を浴びた。その他の著書に、『目線』『烙印』『彷徨い人』『午後二時の証言者たち』がある。

「2022年 『容疑者は何も知らない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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