鹿男あをによし

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著者 : 万城目学
  • 幻冬舎 (2007年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013148

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鹿男あをによしの感想・レビュー・書評

  • 以前、「偉大なる、しゅららぼん」を読んだ時に滋賀が大好きだとレビューに書いたが、私はそれ以上に奈良が大好きなのである。京都ほど華美でなく、素朴な雰囲気と優しい空気。奈良は本当にいい…。

    そんな奈良を舞台に繰り広げられるファンタジー。日常の中に、普通に当たり前のように入ってくる有り得ない設定が面白すぎる。奈良の遺跡や出土品などもふんだんに盛り込まれていて、それがストーリーに自然に入ってきている。奈良をよく知っているから、場所なども容易に浮かび、読んでいて本当に楽しかった。ラストシーンもとても良かった。
    ドラマは見なかったが、これを機に見てみたいと思う。

  • テンポ良くお話が進んでいくので、読みやすかったです。
    設定はぶっ飛んでるし、登場人物がみんな怪しい、というか胡散臭い。
    何もかもが謎で、すっかり引き込まれてしまいました。

  • 初・万城目作品。
    ドラマ化されていたのは観ていないので、先入観なく楽しめました。
    とはいっても、神経衰弱と言われた主人公に感情移入できなくて、長月の章は読み進めるのに時間がかかってしまいましたが、謎の核心部分に差し掛かる後半部分は、先が読みたくて片時も本から手を離せない感じに。
    どこまでが史実でどこからが創作か。日本史にあまり明るくないのでわからないけれど、今まで見ていた景色が、歴史を知ることで違う景色に見えるかもしれない。
    明日香村の亀石。古墳。
    ずいぶん前に一度行ったきりの奈良に、また行ってみたいなと思う。そう思わせてくれたのは、奈良の美しい風景を切り取った万城目さんの筆致。

    おっさん声の雌鹿や人間に化けタクシーを使う狐。
    本人(動物?)たちはいたってまじめなのに、どこかユーモラス。思わずふふふっと笑いがこぼれる、そんなファンタジーもありだなぁ、と思う。
    今度もし奈良へ行く機会に恵まれたら、鹿の口元をまじまじと見てしまうかも。

    読んでいてとても楽しかった。
    他の万城目作品も読んでみたいです。

  • 面白かった!
    『鴨川ホルモー』の場合は主題に入るまでの設定説明が長くてなかなか入り込めないという欠点があったけど、この小説の場合はそれがない。

    小出しに、堀田という女子学生はなぜ主人公を敵視するのか?→主人公の行動は監視されているのか?→鹿が喋った・・!? という風に謎が展開していくのでぐいぐい読んでいって気付いたら核心、という感じ。

    ちなみに物語としては、神経質で人間関係にも問題を抱えている主人公がゼミから追い出されて、短期の間だけ教師として奈良にやってくる。
    そこで喋る鹿と遭遇し、"運び番"として選ばれたと通告される。"目"=サンカクを狐の使いから受け取らなければ、この国は滅びるのだと。頻繁に起こる地震はその予兆なのだと鹿は言う。
    突拍子もない話を信じない主人公だったが、徐々に自分の体が鹿に変わっていくのを鏡で目の当たりにし、サンカク探しに奔走し始める・・。といった感じです。

    今こうやってあらすじを書こうとしてやっと気付いたんだけど(遅い)、この物語の主人公「おれ」には名前がない。
    いつも先生、先生、と呼ばれている。出てくる先生は一人じゃないのに、お見事だな、と思ってしまった。

    仕掛けも、伏線の張り方も構成もちょうどよく、読みやすいようによく練られた本だと思う。
    何より鹿がかわいい。国道にまごつく鹿がかわいい。ポッキー好きな鹿がかわいい。おっさん声はかわいくない。けど、面白い。
    テンポよくわくわくするような展開で物語が進んでいくのに、最後には気がついたら涙が流れていた。
    自分でも「えっ?」と思ったんだけれど、どうも、ヒメを思う鹿の気持ちに何か感じるところがあったらしい。

    マキメさんのすごいな、と思うところは、まずこのぶっ飛んだ設定力。と、妄想力。喋る鹿と狐とネズミと、それからサンカクと、日本の歴史をこんな風に繋げるなんて考えてみることもなかった。
    それから、バリエーション。
    前作と同じく舞台は京都なのに、ほとんど重なるところがない。まあ、普通では考えられないような超常現象が起こっている、という点では同じなんだけれど、全然違う物語になっている。
    どこかの森見某さんとは大違いである。

    さすが話題になるだけある。
    マキメさんの本をとりあえず全部読破したい気分になった。
    堀田が多部ちゃんだったというドラマ版のキャストは実に絶妙!絶妙にちょっとだけ魚顔だけど、かわいくて凛としているだろうなあ、と思う。
    ドラマ見てればよかったかな・・イロモノのイメージが強くて。
    確かにイロモノなんだけど、荒唐無稽なイロモノではないので敬遠するともったいない作品。

  • 意外と面白い!

    評価が高いというだけで何も知らずに読みました。

    ファンタジー30%
    剣道10%
    鹿30%
    坊っちゃん15%
    とぼけた笑い15%

    初めは学園の教師いじめ。
    この辺は坊っちゃんをモチーフにしてますね。

    そうかと思えば、鹿が喋るし、剣道でスポコンだし、ユルイ笑いもあるし、全く飽きずに読めました。

    下手するとラノベのような内容ですが、きちんとした小説に仕上がってます。

    多分、文学というか文章の基本がしっかりしているんでしょうね。

    シリアス物が好きな人でも大丈夫ですが、変化球や軽妙な小説が好きな人にいいのでは。

    ドラマになってるらしいですが、アニメ向きかな。

    結構オススメです!

    ※あをによし=「奈良」の枕詞らしい

  • 鹿が愛しすぎて奈良に行きました。
    家で飼いたいです。

  • たまたま再放送されていたドラマを見て、ちょうど剣道の試合風景だったのです!!。
    私に本棚をご紹介くださったあやたんの本棚に原作があったのを思い出し、すぐにツイッターで質問してみると、本の面白さについてアドバイスいただき、すぐ図書館へ出かけて借りてしまいました♪。
    あやたんに感謝ですーっ♥。
    ドラマで一度しかみていないので、登場シーンまで辿り着くまで半分くらい読んでやっとそのシーンに差し掛かったとき、もうテンションがアップアップで、ドラマで登場していた玉木さんをはじめ配役を考えながら読んでいると物凄く面白くって♪。
    万城目ワールドにどっぷりはまってしまいました(>・)/。

  • 奈良の人はみんなマイ鹿で通勤通学してるのかも・・・。
    奈良公園の鹿は本当にしゃべるかも・・・。
    と、この本を読むと、なんだか信じてしまいそうになります。
    読んだら奈良に行きたくなります。

  • 万城目作品で一番好き。
    後半の展開が引き込まれる。
    ラストがさわやか。

  • 万城目ワールド。気楽にすらすら読める娯楽本。森見ワールドのこましゃくれた空想文学作品より素直な印象あり。

  • 本の世界なので、特に設定が奇想天外という印象を受けることはなかったけど、キャラクター配置もよくて、かりんとう兄弟のやりとりもすごく楽しくて好きでした[^-^]

    ラストの列車の中から見える風景と、その景色も目に入らず上の空で怒涛の日々をめぐる主人公のココロの中を想像しながら夢の中から覚めるようにゆっくりと終わっていく読後感に、読んでよかったなぁと思った1冊でした。

  • 未だ汗が滲む
    気高き野性的魚顔を見つめ、
    おれはようやく気がついた。

    ああ、この子はとても美しい――

    と。

  • 映像が先立ったので、なかなか入りにくくて時間がかかりました。
    まきめさんは、みょうちきりんで好きです。

  • ファンタジックなものはあまり得意でないが、これはいけた。
    しりあがりにハマっていく感じ。

  • 2011/04/06読了

    いやあ、面白かったわあ。
    最初から何となく、夏目漱石の「坊ちゃん」みたいだった。
    (神経衰弱っていうのも、漱石のオマージュなのかもね)
    やっぱり伏線をうまい具合にはって、更にそれをうまくまとめていくのは面白いって言える作品の証拠だね。
    (ただ、最初の小人の話はなんだったんだろう)
    突っ込みどころもあれど、やっぱり堀田の試合のシーンとラストの部分が好きかな。
    で、だんだんちゃんとした男、大人っぽくなる「おれ」もいいねえ

    ナイスミドルな教頭、世話焼きの同僚、実家からの手紙、マドンナ、一人称、扱いづらいクラス、といい、まさに坊ちゃんっぽい環境だなあ
    個人的に鼠が好きかもしれない。鹿もなかなかいいキャラだった。
    ヒメことが好きで、今も大事に思ってる3匹の遠い年月を思うと、少し切なくなりました。

    引用部分で書いたところがお気に入りの部分。静けさの中でただ打ち合うだけの
    二人だけが戦う空間を見事に切り抜いている。

  • 前から知ってたけれど、読んだことがなくて。
    鴨川ホルモーも他の作品も読んでみたい!
    鹿男の設定に一瞬ついていけず、でも面白かった!

  • <閲覧スタッフより>
    奈良といえば、一番に浮かぶのは鹿。もしもその鹿がいきなり話しかけてきたら…?そんな妄想じみたことすら本当に起きてしまいそうな、神秘的な地、奈良。古墳や神社仏閣など、有名な場所もたくさん出てきます。作中にもある美しい夕焼けを見に、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
    --------------------------------------
    所在記号:913.6||MAM
    資料番号:20091077
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  • とても面白かった。
    「坊ちゃん」のオマージュ、非常にうまくてびっくりした。
    さらに、歴史に対する深い造詣。鼠=難波宮なんて、日本書紀をよほど読み込んでいないと出てこない。三角縁神獣鏡のあたりも、著者は相当深い知識を持っていると感嘆した。

    それらの知識を土台にして展開されるストーリーも、非常に面白い。手に汗握る場面あり、ほのかなロマンスあり、豊かな人間関係あり。
    主人公の成長ぶりも、本家「坊ちゃん」に通ずるところがある。読後感も爽快。この著者の本は初めて読んだが、ちょっとはまってしまいそうだ。

  • 奈良、歴史、謎、部活…私の好きな要素が詰まっているだけに、とても愛着のある1冊。特にラストシーンが良い。

  • 大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。
    失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。
    ほんの気休めのはずだった。英気を養って研究室に戻るはずだった。
    渋みをきかせた中年男の声が鹿が話しかけてくるまでは。
    「さあ、神無月だ―出番だよ、先生」
    彼に下された謎の指令とは?古都を舞台に展開する前代未聞の救国ストーリー。

  • ホルモーほどの爆発力はなかったけど面白かった。顔が鹿になるなんて一大事なのに淡々としていた。堀田さん可愛い。マイシカ。京都市動物園に行った時は狐を探そっと。

  • 資料ID:W0150193
    配架場所:1F電動書架C

  • TVでドラマ化した時は全く見なかったけど、その時期に小説は面白いと言ってた知人がいたし、ちょっと前に読んだ「鴨川ホルモー」が気に入ったので、読んでみた。

    よく理解できないまま話が進んでいくので、ダメな人はダメだろうなあ。

    評価はわかれるんだろうなあ。

    個人的には、ホルモーのほうが好き。

  • 言わずと知れたあをによし。文句なく万城目さんは面白い。ドラマも好きだったな。とくにエンディングの鹿の後ろ姿が。ラストでどどどっとまとめて一気に伏線を回収するので、ここでスカッとするか、まとめてやりすぎだろ、と思うかは好みかなと思う。

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