グアテマラの弟

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著者 : 片桐はいり
  • 幻冬舎 (2007年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013407

グアテマラの弟の感想・レビュー・書評

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  • グアテマラに魅せられてそのまま居ついた年子の弟。
    仲が悪くて、会話のない時期も長くあったのに、はいりさんは現地で結婚もしている弟を訪ねてグアテマラに行くことになる。
    グアテマラでの滞在を中心としたエッセイ。

    可愛い乙女な表紙にひかれ、片桐はいりさんのエッセイを初めて読みました。
    こんなに文章の上手な人だったなんて。随所にユーモアがあって面白い。
    「歯ブラシの替えどき」から弟のことを思い出すエピソード…。
    最初の章からぐっと惹きつけられました。

    いきなり来るという姉を拒否するでもなく、あっさりと受け入れ、お土産には「FAX持ってきて」という弟。
    そんな弟との距離感がわかるなぁと思った。
    別に兄弟だからといって気が合うわけではないし、年齢が近いと小学生くらいまでは毎日喧嘩、中高のときは目も合わせず口もきかない、でも大人になると適度に距離を置きながら、家族として付き合えるようになる。
    弟のグアテマラの家族(奥さんと奥さんの連れ子)と日本の家族(はいりさんと両親)とのぎこちなくも理解し合おうとする関係もよかった。

    異国からきた人に対する寛容さ、グアテマラのゆっくり流れる時間が、文章から伝わってきた。
    日本ではあまりなじみのない国だけど、旅行中にそのまま居ついてしまう気持ちもわかるなぁ…。もちろん、その地の言葉を覚えて仕事を得て生活をするというのは、並大抵のことではないけれど。
    スペイン語の学習中、先生がいう「ポコアポコ」(少しずつ少しずつ)という言葉がかわいらしい。「ポコアポコ、ポコアポコ…」

    あぁ、旅に出たいなぁ。旅情をそそられる一冊です。

  • 『私のマトカ』に続き、こちらも。
    あーもう泣けた(笑)。面白くってあったかくて、奔放なのに優しくて。
    ラテン系・酒と泪と男と女、あと珈琲、煙草、それに犬(笑)。
    こんなに豊かな人生は、はいりさんだからこそ。
    羨ましいけど真似はできないしたくない⁈(笑)
    マトカと併せて、手元に置きたいエッセイでした♡

  • おもしろい!

    現地に融け込み過ごす旅ってしてみたいなぁ。
    そんな度胸ないけど・・・。

  • はいりさんの肩肘張らない自然体の文章がすっと入ってくる。
    言葉は喋れなくても、現地の人たちと心を通わせているのがよく分かる。
    つくづく物怖じというのを知らない人なんだなぁ。羨ましい。
    帰りの飛行機で、涙に濡れたエピソードが印象的だった。
    悲しい訳でもなくて、嬉しい訳でもなくて、
    寂しい訳でもなくて、でも寂しくない訳でもない。
    うん、分かるよ、その気持ち。
    グァテマラに、その気候のようにカラリとした人たちに、
    心を動かされたんだよね。

  • グアテマラの古都・アンティグアで暮らす弟を、13年ぶりに訪ねる旅に出る。舞台、映画、テレビなどで活躍する著者が旅と家族について綴ったエッセイ。

    著者の弟はアンティグアに仕事と家族を見つけ、現地に根を張りグアテマラ人として生きている。スペイン語学校を主としながら入口では薬屋を営み、時に日本人旅行者のたまり場になり、時に定食屋になるような弟の家での滞在記のため、このエッセイは観光目的の旅行記とは違う趣がある。言葉は通じなくても地元の人々と関わり合い、庶民の生活を垣間見た驚きや感動が、楽しく描かれている。

    常に旅のことを考えている私だが、南米という地は目的地候補としてあまり考えたことがなかった。そもそも何があるのか、どんな人が暮らしているのか等知らないことばかりである。そんな私に、素晴らしい点も良くない点も含めて様々なことをエッセイが教えてくれた。新しいことを知って世界が広がる、まさに本の醍醐味を味わうことができる一冊だった。

  • はいりさんの文章はわかりやすくて、しかもドラマがある。小説ではないから、それは、はいりさんの感受性そのものだと思う。
    親密でなかった家族が、グァテマラで結婚した弟をめぐって新たな距離感を持ち始める。はいりさんの人への視線は暖かく、親密だ。きっと、べたべたしないけど付き合いやすいひとなんだろうな、と思わせる。
    最後に意外な(?)ひとがあとがきを提供しているのもおもしろかった。

  • とてもおもしろかったです。
    素敵なご家族がでてきて、ほのぼのとしました。

    家族、きょうだいっていいなぁと、改めて思いました。
    心がほっこりする本です。

  • 読んでいくうちに、はいりさんの心がほどけていき
    ぱっーっと解放され気持ちよくなっていく
    弟さんがあとがきを書かれている中で
    グアマテラは首都の道路が陥没したり、
    火山が大爆発して5日間ほど空港が閉鎖されたりしたこともあり
    良い事よりも、悪い事の方がニュースになりやすい
    この本のように明るい話が日本語の活字になるということは
    グアマテラに住んでいる日本人としては大変うれしいことだ
    とあり、いまこの本を読んだ事にも意味があったんだなぁと・・・

  • 出会ったひとたちの描写が軽やかでじんわりおかしい。
    「『ポコアポコ』と言われると、ぽこぽこ歩いてればなんとかなるさと思うのがマジックである。」という件がいい。

  • 家族の絆、生命力が伝わるはいりさんのエッセイでした。
    はいりさんの家族愛・・・というのはあまりにも等身大でリアルで飾らなくて、でも揺るぎない、ご両親や弟さん、その周りの人々への愛情がとにかくリアルでとてもぐっときた。名女優さんらしい鋭い観察眼も面白い。はいりさんのエッセイ、いいなあ。

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