絆―山田浅右衛門斬日譚

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著者 : 鳥羽亮
  • 幻冬舎 (2007年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013643

絆―山田浅右衛門斬日譚の感想・レビュー・書評

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  • 「首斬り役人の山田浅右衛門を呼べ」といった言い回しは,誰かがミスをしたときの軽口として使ったりするのだが,その浅右衛門については何も知らなかった.考えてみればそれが歴史上ただ一人のことではなく,代々継がれていく名前であるというのも当たり前なのだが,そのことさえも新鮮に感じられるほど.いかにして罪人の首を斬っていくのか.「土壇場」など刑場の様子の描写.斬首後の罪人の体を使って刀の切れ味を試す山田流試刀術.罪人の肝から作られる労咳の薬.当代の山田家当主である吉利の視点からさまざまなことを教えてくれる.

    山田流試刀術に関する情報量が多いうちは,成り行きで人を殺してしまった町人の話などシンプルなストーリーから始まる.やがては,心得違いをして吉利のもとを離れていく者の顛末,辻斬りによる門人の斬殺など山田家との関係が深まった話に展開してゆく.最後に,門人の長州藩士が吉田松陰の救出を企てて捕らえられるくだりとなってはじめて時代背景が幕末であることに気づかされる.後半に向けて一気に読ませる.

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