成功のコンセプト

著者 :
  • 幻冬舎
3.52
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013926

作品紹介・あらすじ

楽天急成長の秘訣はここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 成長し続けることを知りたくて読書。

    今や日本を代表する企業へと成長した楽天。私も楽天市場以外にもクレジットカードや銀行、トラベルなどを利用している。

    著者の発言は、たまに見ることはあるが、著書は初めてだと記憶している。かつての渡邉美樹さんがそうしたように出版することは企業出版にもなるからドンドン出せばいいと思う。参考になる人は少なくないはずだ。

    著者は阪神大震災を契機に起業することを考えたとどこかで読んだことがある。

    楽天は97年創業らしいので今年20年となる。思い出すと創業時の楽天が話題になった記憶もなければ利用した人を聞いたこもない。私自身が初めて知って、利用したのはずっと後になってからだと思う。

    グーグルがダーウィニアン・アプローチと呼ばれるのに対して、楽天は、改善を繰り返し成長するという。著者は、これを改善モデルと呼び、MSに近いと紹介する。

    成長モデルは、スタートはゆっくり、耐え抜いて、コツコツと継続するとあるときに曲線線を描き急成長する。

    本書は、特に変わったことも、独自の方法も紹介していない。極々成功するための王道を紹介している。

    比較するのは昨日の自分。1日1%成長するば1年で37倍になる。複利の法則を信じて常に反省し、ぼんやりとしているかもしれないが1年後、5年後の自分や会社の姿をイメージしつつ改善を重ねてきた著者の姿を感じることができる。

    現状に言い訳して満足するのではなく、常に何が何でも実現するんだと考え行動し続ける。そうすれば、どうすれば実現するのかアイディアや解決策が浮かぶ。

    成功はアイディアだ。

    Best effort basisではなく、Get things doneで。

    自分との約束を徹底的に守る。

    読書時間:約40分

  • 第一章
    世の中は天才ばかりではないけれども
    改善は誰にでもできる
    そして日々改善を続けていけば
    どんな巨大な目標だって
    いつかは達成できる
    つまり改善は
    凡人を天才にする方法なのだ

    日々の改善はつまり足元をみつめること
    自分がどこへ向かうべきか考えながら
    日々改善を続けていく(p43)

    自己否定という
    ネガティブな言葉のように感じるかもしれない
    自己愛を否定する
    愛着を捨てる勇気
    どんなに順調でも改善する部分はどこかにある
    改善するために
    まず目標を決める

    『best effort basics』
    現状に満足
    ここまでやったんだからいいんじゃないかと
    自分に言い訳

    『get thing done』
    ありとあらゆる手段を使って
    何が何でも達成する
    不可能な目標を可能にして
    仕事の質はどんどん高まる
    一段ずつ上がるようにして人は成長する

    楽天の場合
    ある一定の店舗を超えたら
    出店料+手数料をもらうようにした
    楽天の将来のため
    さらに出店者の利益のため
    会社を大きくする


    第二章
    仕事を遊びにする
    楽しいこともあるし悔しいこともあるけど
    ひっくるめて
    次々に出現するハードルを
    クリアしていく
    経験をしていくと、
    それ以上に面白いことはない

    仕事以外に人生の喜びはいくらだってある
    けれど
    仕事する以上に
    そこまでやらなければ楽しくない
    人は誰のためでもなく
    自分の喜びのためにすべきだ

    第三章
    仮説→実行→検証→仕組化
    そうやって機能を高めていく

    スピードを上げて
    仕事の質も喜びに変わってくる


    第四章
    顧客満足
    現代では買い物は経験であるエンターテインメント

  • 成功者が後付けの理屈で喋る自慢話ってのは飲み会の席で聞くとうざくて仕方ないですが、たまに、本で読みたくなります。騙されないぞ!って気持ちを持ち続けるために必要なのかもしれません。

  • ここまで大きく成長した企業の社長になるような人は、やはりどこか人とは違うことをしている。
    また、当たり前のことを当たり前のようにやっている。
    チャレンジしないと成功はない。清掃は自分がやって当たり前。
    それらのことができるからこそ成功するのだろう。
    まさに成功のために必要なことが書かれている。

  • 楽天の三木谷さんが楽天の創設から現在に至るまで、大事にしていることが詰まった1冊であった。

    「仮説を立て、実行し、改善していくこと」
    「顧客満足度を忘れないようにすること」
    「スピード!スピード!スピード!」

    この3点は個人的にも基礎であると同時に、
    非常に重要なことであると感じている。
    また、本書ではインターネットの可能性についても言及している箇所が非常に多く、その点でも勉強になった。
    IT企業やベンチャー企業に身を置いている方は非常に共感できるのではないだろうか。

  • 至極当たり前だが重要なこと。
    メモ。
    楽天の創業時は2人のみ、しかもやったことないプログラミングとドサ回り営業で立ち上げた。あるのは崇高な目標とあくなきガッツ精神。見習う必要あり。

    努力ではなく、改善が大事。常に1%上を目指すこと。

    プロは仕事を楽しめる人。

    顧客の満足が一番重要、そこから逆算してビジネスを構築する。

    best effort basisではなくget things doneでいく!

  • 新しいことにチャレンジし続けるために、インターネットは全国の商店街も元気にすることができる、当事者意識を持つことが様々な問題解決の鍵だなど、三木谷イズムを吸収できる。
    仕事を楽しいと思うことはあっても、時には嫌になり、時には投げ出したくなって考えないこともあったが、本当にチャレンジしたい、成し遂げたい仕事であれば、オンオフ関係なく向き合えるものだと思った。

  • 三木谷さんをずっと胡散臭い人だと思っていた自分を恥じた。読んで良かった!!!私も本気で楽しいと言える仕事がしたいと思ったし、この本に書かれていることは仕事以外にも何でも応用できると思いました。がんばるぞ。

  • 楽天三木谷氏の仕事の哲学が書かれた一冊。

    改善について、プロフェッショナルとしての心構え、仮説→実行→検証→仕組化、顧客満足や従業員満足について、スピードの大切さ
    以上5つの項目を重点に置いた氏の仕事観について書かれています。

    エピソードもふまえて書かれているので非常に読みやすかったです。ただ仕事をしていくうえで非常に大事になることも多く書かれているとも感じました。

    そして仕事においてはやはり前向きに自発的に行う事や臆することなく挑戦していく姿勢の大切さについては改めて感じされられました。

    今の飛躍にあるのがインターネットという対話のない無機質なツールを対企業、対顧客とのコミュニケーションをもって事業を拡大していったことが大きくあると感じると共に常に先見性や独自性の目をもって事業を行ってきたこともあると感じました。
    ただ、インターネットの可能性を信じて突き進む姿は凄いと感じました。

    日本というある種の閉鎖された空間の中で成熟したネット産業が世界でも通用する、それを証明してくれそうとも感じました。

  • 松下幸之助の考え方と似てるなぁと思いました。松下幸之助は日本人の特性を感性で掴んで成功した起業家で、三木谷さんはそれを理論的に理解して実行してきた人かなと。
    2007年発刊の本ですが昨年楽天イーグルスがプロ野球で優勝した今また読んでみては思う本です。
    ブックオフで105円で良い本を見付けました(^_^;)

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著者プロフィール

三木谷浩史(みきたに・ひろし)
1965年神戸市生まれ。88年一橋大学卒業後、日本興業銀行に入行。93年ハーバード大学にてMBA取得。興銀を退職後、96年クリムゾングループを設立。97年2月エム・ディー・エム(現・楽天)設立、代表取締役就任。同年5月インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。2000年には日本証券業協会へ株式を店頭登録(ジャスダック上場)。04年にJリーグ・ヴィッセル神戸のオーナーに就任。同年、50年ぶりの新規球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)誕生となるプロ野球界に参入。11年より東京フィルハーモニー交響楽団理事長も務める。現在、楽天株式会社代表取締役会長兼社長。

「2014年 『楽天流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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