阪急電車

著者 :
  • 幻冬舎
4.11
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本棚登録 : 9220
感想 : 1692
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344014503

感想・レビュー・書評

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  • taknalであまりにもお薦めされるので、試しに読んでみることにした。感想は…なんともいえない。
    元々有川浩さんの文章があまり得意ではない。
    ラノベ調の文章がそもそも得意ではないからなのか。じゃあ読むな!と言われるところなんだろうけど、やはり人気は高い作家さんで、とにかくよく人にお薦めされる。
    そうすると、「今回は面白く読めるかも!」と期待してまた読んでしまうんだよな。(東野圭吾とかもこの部類に入る)

    でもともかく読みやすいことは間違いない。
    スラスラと読み終わってしまった。
    通っていた学校の関係で、小学校から高校まで電車通学だったので、つい何年かぐらい前まではほぼ毎日電車に乗っていた。
    読んでいると当時の乗っていた雰囲気をなんとなく思い出す。
    さすがにこの本の中にあるような運命的な出会いなんてなかったけど、不思議と大切な時間だったように思えてくる。読むと電車に乗りたくなる本。
    それこそ通勤・通学に読むのがおすすめ。

  • 有川浩の作品を読むのは2作目だが、もう3作目はないと確信した作品。読むのが苦痛で、折り返し地点でギブアップ。
    だめな理由は3つ。
    1つめはTPO、作品内容に応じた書き分けができない点。
    まえがき、本文、あとがきが同じテンション・文体て。おかしいでしょ。
    2つめは相変わらず説明しすぎの文体。たとえば電車内の女子高生の会話シーン、
    「どうやらえっちゃん、かなりの話術の持ち主だ」
    って。地の文で説明しちゃダメでしょ。文章でそう言わずに会話文のみで表現するのが小説家の仕事でしょ、なにさぼってんのさ。
    3つめは、これが一番私が拒絶反応起こした点だが、この作品の倫理観、低すぎないか?
    寝取った女への仕返しが白いドレスで結婚式に出席して、その意図が
    「同じような恰好したら新婦より私のほうが美しいに決まってるんだから!新婦はそれ見て悔しがるといいわ、そして新郎は逃がした魚が大きいって思い知るといいわ」
    っていうんだからなー。引くわ。そしてその復讐を称える、初対面の老婆。なんだこの世界観。ついていけん。
    その他にも、割れたグラス駅構内で捨てて帰るな!とか、中学生にもなって電車内で荷物置いて席取るって、一体どういう家庭教育受けてきたんだよ、とか。
    全体的に倫理観がおかしい。
    そのせいで却って阪急電車のネガティブキャンペーンになってないかと思うんだが。
    私なら乗りたくないけど、子供が泣き出す勢いで喧嘩するカップルとか、ブランドバック投げて席取るマダムがいる電車なんて。
    でも非常に評判がいい作品なんで、きっと私のほうがおかしいんでしょうね。

  • 良くも悪くも女性らしい小説だと思いました。 女心のわかる本です。 夏に、阪急今津線で おばあさんに話しかけられたけど 実際話しかけられたら、 びっくりしてこんな展開にはならなかったな。 でも、こんな展開になったら素敵だな。 出会いを大事にしたいな。と思った一冊でした。

  • 形としては好きなんだけどなぁ。
    どうせならもっと甘いほうが、この人らしいかなぁ。

  • 阪急電車という糸で、小さな奇跡たちを繋げてゆく本。
    よい話なのだと思う。よい話にしようという作者の意気込みがページからたちのぼり、それはむんむんとしたものではなく、燻っているからよけいに気になり、かえって私はほのぼのできなくなってしまった。
    ふつうに阪急電車乗ってるだけのほうが、楽しいしドラマがある。

  • あっという間に読める、軽い読みもの。ローカル線の話らしいゆっくりしたテンポのお話

  • まぁまぁという感じでした。
    なんか、ありえんやろという出会いばかりで、現実的な僕には合いませんでした。
    ただ、近くのことが書かれていたんで、なんか新鮮な気分にはなりました。

  • 電車が舞台、というコンセプトは面白いなと思ったのですが、それがあんまり面白く生かされていないな、と感じました。折角面白いアイデアなのだからもう少し共感出来るように作られていればと・・・何だか全てが都合良く出来すぎていて、非現実的に感じてしまいました。あと、所々読んでいて悪い意味で恥ずかしいって思ったりもしてしまいました。良い意味でも、悪い意味でも、女の方向けの本だと思います。

  • 期待しないで読んだら
    好きな作品になっていたかもしれません。

    話題の本で
    周りの友人がこぞって面白いと進め
    たなぞうでもピックアップされており
    何より言えが阪急沿線に近いので
    極端に期待していた分


    そこまでかー?
    と思ってしまった。

    面白いけれど
    まぁありがちな話ではないか。笑


    描かれるそれぞれの
    カップル像が
    とてもほほえましくかわいかった。

    あと
    おばあちゃん
    ドレスのおねえさん
    この二人のキャラクターがとても好き。

    ただ、恋愛像を描くうえで
    はじめてキスしたのはいつだ
    体を重ねたのはいつだ
    ということを無理に書くのは
    話の構造上
    あまり上品ではないなぁと
    思ってしまった。
    (決してそういうことを
     書くなというわけではなく
     段階を踏むことを
     書かなくてはいけないというような感じが…)


    有川さんは初めて読んだのだが
    思った以上に軽い文章を書く方で以外だった。

    あと女性だったことにびっくり。


    時間がたってから読んだら
    好きになれるかもなぁ…

  • 友達にかりたほん。
    読みやすくはあったけれど、盛り上がりがイマイチ足りませんでした。

著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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