歩いても歩いても

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著者 : 是枝裕和
  • 幻冬舎 (2008年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344015142

歩いても歩いてもの感想・レビュー・書評

  • これが家族なんだなって、思った。
    リアルで、リアルすぎて悲しかったし、恐かった。
    悲しみって、時には人を恐くさせる。

    とくに驚くような展開があった訳でもなく、 シンプルなお話だけど、じわじわ心にのこる。

    無くなる、居なくなる、失ってから思い出す思い出ほど 悲しいものはないと思う。

    映画になってるって知らなかった。
    見てみたいなー☆

  • 家族の中でのしこりと発せられなかった言葉、どうにもならない喪失感。全体を通じてもどかしさと、僅かな暖かさを感じた。映画監督の原作本みたいですが、文学的な感じです。

  • 良多の毒舌な母、上から目線の父、調子者の姉なつき。同情するというかオイラを見ているようだ。今でも実家に帰る時は気を遣うし、疲れる。泊まることは親父から禁止されているから日帰りだ。往復何時間かかると思ってるんだろ(笑)。良多の母は言葉がキツイし、父はいつまで先生気取りなんだと思わせるが、彼らはそうすることで自分を保ってるんだろう。良多もそんな家族を結局のところ嫌いにはなれない。家族のいいところでもあるし、歯がゆいところだ。きっと第三者だったら近寄らない。
    実家の者と帰省する者の微妙な関係がリアルだったなぁ。っていうかそこばかり残ってしまった。会えば嫌な想いをするから帰省を避けてしまいがちだけど、あと何回会えるだろうと思うとそんなことも言ってられない気持ちになる。

  • 兄の15回目の命日に実家へ帰ることに。
    けれどそりの合わない父や明るい姉夫婦と顔を合わせるのが億劫でならない。
    口約束は果たされず、いなくなってから後悔ばかりしてしまうのが人生。

    母親が不気味で陰湿で恐かった。
    2015 7/29

  • 親が老いることは仕方がない。死ぬことも多分仕方のないことだろう。ただ、そこに全く関与できなかったことが、ずっと棘のように喉の奥に刺さったままになっている。
    人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない。

    本文で印象的だった文章。

    私は主人公よりも若い32歳だけど、親ことを考えるとき最近立場が変わってきたなと思う。
    親の愛情はとても深い。と感じ始めるようになってから親への思いが変わってきたように思う。何かしてあげなきゃに。今まで冷たい態度とってたことが悔やまれる。
    立場が変わることは少し切なくもある。

    人生後悔も多いし、取り戻しもきかない。でも修復は出来るのかな。
    この本はどこか温かさ感じる。

  • 人生はいつもちょっとだけ間に合わない。

    結婚と同時に連れ子の父になった良多が、妻ゆかりと小5のあつしと実家に帰省したときのこと。

    町医者で引退した不器用で無愛想の父と、亡くなった良多の兄の亡霊にしがみつく母
    冗談で危機をうまく交わすことの出来る姉、気味が悪いほど明るく明瞭な姉の夫とその子どもたち。

    優秀だった兄が亡くなり、跡継ぎとしての希望を失った両親の失望を目の当たりにして自尊心を傷つけられながらも
    若かったはずの親はいつの間にか年老いていくさまを直視することができずにいた臆病な気持ちと後悔。

    どこにでもありそうな家族や、誰かが抱えていそうな葛藤も、どれもやけにリアル。そして暗い。

    確かに子供のときは気づかなったけれど
    親も一人の人間であって、彼らも老いていずれ子供よりも先に死んでいくということ。

    当たり前だけど元気なうちは現実味がなく、たとえ仲が悪かろうがなんだろうが親は親であって、きちんと自分のなかで整理できるかと言われれば自信はないものだね。

    映画もあるんだねー。観たいけど暗い話だしどうしよ)^o^(

  • 家族の風景を淡々と描く。
    仲の悪いじじばばとできのよい亡くなった兄と無神経だが悪いひとではない義兄と気の強い姉とその子供。自分はいまいちうだつがあがらす、子連れ再婚の妻と子供との兄命日に集まる1日。
    その風景は血の繋がった家族ならではの遠慮の無さで息苦しい空気の連続なのである。

    良くできた描写だと感心するんだが、だからって幸せな感情やしんみり心揺さぶられたりしないんだよなぁ。いや、両親との別れには悔しさを共感したかも。

    星3つではなく、4つか2つのどちらかをつけなきゃならない作品。

    つくづくわが家庭が幸せなものだと感じます。こんな家庭も普通にある家族の形なんなかなぁ。今から嫁いでいく自分の娘たちが心配になる。まぁ、がんばってくれ。

  • 前半がまどろっこしくてつらい。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    開業医だった父とそりのあわない横山良多は失業中のこともあり、ひさびさの帰郷も気が重い。良多の妻と息子、明るい姉の一家も来て、老いた両親の家には久しぶりに笑い声が響く。得意料理を次々にこしらえる母と、相変わらず家長としての威厳にこだわる父親。ありふれた家族の風景だが、今日は、15年前に亡くなった横山家の長男の命日だった。
    内容(「MARC」データベースより)
    開業医だった父とそりの合わない横山良多は失業中のこともあり、ひさびさの帰郷も気が重い。今日は、15年前に亡くなった横山家の長男の命日だった…。2008年6月公開映画の原作。

  • いずれ受け入れなければならない老い。
    おやこって…

  •  家族が集まると、ある日の思い出を次々と語りあうがよくあります。
     この作品も長男の死をバックボーンとし、命日に集まった家族のそんな様子がのんびり優しくつづられていました。
     誰にでも必ず訪れる死ですが、後に残された家族の喪失感を埋めるのは難しいです。でも親を後に残すようなことだけにはなりたくない、当たり前なんでしょうが、そんなことを改めて考えさせられました。

  • 110930onBS171是枝監督 :エリート公務員の自殺 with other books n DVDs

  • 人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない



    本当にそうだと思う。
    特に取り返しがつかないことに多い。
    あの時こうしていれば‥‥‥‥と、
    きっと誰もが思って誰もが胸を痛める。

    でもきっとそれが人生というものなのだろう。
    どんなにえらい人だって
    どんなにすばらしい人だって
    後悔しない人なんてきっといないだろう。



    主人公と同世代の30〜40代の方に
    読んでほしいなあと思う一冊です。

  • 表紙がいいよね〜両親が生きているときのことと現在とがいりまじっていて「親孝行したいときに親はなし」っつー言葉を思いだす細かい気持ちの表現がリアルでさすが映像作家という感じ

  • 将来を期待していた長男を不慮の事故で亡くした両親。主人公は次男。家族を連れて帰省した夏の一日を軸に家族模様が語られる。家族ならではのわだかまりと悔い、遠慮のないやりとりとその裏にある想い。何だか切ない!

  • どことなくぎこちない佇まいの父親
    小さくなった背中
    かつての威厳

    心配性で優しい母親
    意外と残酷な棘のある一言
    亡くなった兄への思い

    海で死んだ兄
    兄の命日

    兄の代わりにはなれない弟
    失業中の生活
    バツいち子持ちの妻

    ちゃっかりしている姉
    能天気な義兄
    こしゃまくれた子どもたち

    家族の物語

    人生は、いつもちょっとだけ間に合わない

    それは
    大切に思う人がいるから

    子を思う親の思い
    老いた親を思う子の心

    慈しむような愛情と
    殺伐とした人の心が
    深く感じられた

  • 読んでいると、情景がはっきり浮かんで
    読みやすかったです。
    「人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない」
    印象に残る言葉でした。

  • 同名の映画の小説版。個人的には映画よりこっちの方が面白かったです。表紙のイラストもなんかいいです。

  • 気分的にしっかり読めなかったので内容を掴みきれてないが、親は孝行したいときにはもういないということか・・・。うーん・・・書きづらい。

  • 映画の原作、ですよね。
    主役は阿部寛だったと思うけど
    ちょっとイメージが違うような…
    (というか、どの役もキャストとイメージが違う気が…)
    でも実際の映像を観ると、案外しっくりきているのかも。

  • 2009.2
    やっぱり映像で観たいかな。

  • 人生はいつもちょっとだけ間に合わない、と主人公は言う。でもそれは自分のせいだよなあ、と思いました。

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歩いても歩いてもの作品紹介

開業医だった父とそりのあわない横山良多は失業中のこともあり、ひさびさの帰郷も気が重い。良多の妻と息子、明るい姉の一家も来て、老いた両親の家には久しぶりに笑い声が響く。得意料理を次々にこしらえる母と、相変わらず家長としての威厳にこだわる父親。ありふれた家族の風景だが、今日は、15年前に亡くなった横山家の長男の命日だった。

歩いても歩いてもはこんな本です

歩いても歩いてものKindle版

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