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みんなの感想・レビュー・書評
この本を読むまで 押井 守監督というには、とてもなく寡黙で、自分ひとりで考え、決め、作って世にアニメを送り出しているのかと思っていたが、 このタイトルに示すように自分よりむしろ人の意見を取り入れながら「協力」して映画をつくる人だとわかった。 この本は名作「スカイ・クロラ」の製作舞台裏を明かしながら なおかつプロジェクトを遂行する上ので大事な要素がたくさんつまっていた。 とはいえ「... 続きを読む »
もう一度DVDを借りてこなくちゃと思った。こだわりのポイントはほぼ押さえて見てたつもりだけど。もう一度観たい。
他者を信頼すること、他者を介入させることの大切さを教えてくれる本。
「スカイ・クロラ」公開に至るまでの制作記+自伝的エピソードという構成。
全篇をわたって貫かれているのは、「映画は自分ひとりのものではない」
ということ。得た知識、思い描くイメージの共有が必要になる作業なんだなーと思った。
おもしろかったのが、企画に乗らないと決めたときには、その理由を考えてみるというところ。
すなわち、「引き受けるべき理由」を考えていくことで、観客の目が加わる。
そこで、なぜ今この企画を進めていかねばならないか?という軸が定まってくると思う。
また、「スカイ・クロラ」の音へのこだわりには、読んでいて感動した。未視聴の方は、きっと「スカイ・クロラ」を見たくなると思う!
音楽関係に携わるものとして、ものづくり、興行、に対する姿勢が勉強になった。
もう何回か読み返して、自分のものにしたい。
「人間は身体の感覚の範囲でしか思考できないものであって、新体が頭脳を従属させている場合もあるのかもしれない」
「アニメーションは言わば人間の生み出す妄想の究極の産物」
押井さんの映画には、国家とか価値観みたいな「大きな物語」、物語のキーパーソンになってくる「大文字の他者」が必ず現れる。それは彼自身が60年代に覚えていた体制への疑問だったり、越えられなかった、崩せなかった壁が、映画っていうwork(仕事・作品)の中で具現化されているんだと思う。たとえば「スカイ・クロラ」におけるティーチャとあの世界も、攻殻における国家とか「人間」のジレンマも。現実に内在しない考は、それがどんなに内側に輝きを秘めていたとしても、artで終わってしまう。
押井守監督作品、少なくとも『スカイ・クロラ』は観ておかないと読んでも面白くないかも。監督のアニメーション映画に対するこだわりが窺えます。私自身は押井作品を全部観ているわけではないけれど、エピローグの自身の半生を振り返った件が面白かった。

サブタイトルからビジネス書かと思っていたけど、実際は、押井守監督自身による『スカイクロラ』の解説であり、なおかつ監督の映画論。





