恋のかけら

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  • 幻冬舎 (2008年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344015487

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恋のかけらの感想・レビュー・書評

  • 女性作家が描く恋愛もののアンソロジー。山崎マキコさんの「ちょっと変わった守護天使」が良かったです。

    ・ラテを飲みながら/唯川恵
    真面目一辺倒の主人公とゆるふわ系の同僚。主人公はこの同僚のことを初めは心の中で見下してた感じですが、最後に意外な意志の強さを見せられてハッとする。

    ・電車を乗り継いで大人になりました/山崎ナオコーラ
    好きになった人と上手くいかず、自分を好いてくれる人とはどうしてもわかり合えない。
    そういう主人公の女性の葛藤と、ホッとさせてくれるお母さん。

    ・アンセクシー/朝倉かすみ
    会社を経営するセレブな40代独身女性が主人公。身分的にも経済的にも満足しているが、恋愛関係だは満足したことがない。
    そこで出会ったかなり年下の大学生男子。彼は主人公を初めて満たしてくれた。彼を囲うような形で関係を築く。
    しかしいつの間にか彼は主人公の方を見なくなる。お金を無心するようになっていることに気づいて終わり。

    ・ちょっと変わった守護天使/山崎マキコ
    恋に破れ仕事も上手くいかない34歳女性が主人公。同僚の男性は「恋愛対象は二次元の子」と公言するオタク男子。
    男性を感じないこの同僚と主人公はいつも丁々発止やり合い、いつの間にか一緒にキャンプに行くことになった。
    雨に降られたりして散々なキャンプの道中、二人はいつものようにやり合いながらも、互いに惹かれていく。

    ・雪女のブレス/南綾子
    彼氏はいるものの、肉体のふれあいから遠ざかっている主人公。下品であけすけで嫌っていた同僚の男にその旨を当てられる。
    彼氏に「雪女みたいに冷たい」と言われた主人公はそれを同僚に話すうちに……

    ・無人島/小手毬るい
    本に囲まれ。本の世界だけを愛した主人公。ある日同じく本が好きな男性と惹かれあい、愛し合うが、彼はやがて主人公を置いて現実の世界に目を向ける。
    主人公はまた一人、本の世界を愛しながら過ごす。

    ・銀縁眼鏡と鳥の涙/豊島ミホ
    皆を写真に撮って喜ばせたいと言う理由で写真部に入部した男子高校生が主人公。
    その部で主人公は女の先輩に出会い、惹かれる。しかし彼女を最も上手く映せるのは、いけ好かない写真の天才・浜崎だった。銀縁眼鏡を掛けたクールな彼は、誰よりも彼女を印象的に写し取る。
    その写真をみて主人公ははっきり敗北を悟る。
    同時に、自分が最も上手く取れるのは幼馴染の女の子だと気付く。

    ・粉/井上荒野
    ハブ粉を愛飲している夫。いつもニコニコしているが、一度仕事でトラウマを抱えて転職したりしている。
    妻はそれを支えるが、夫は肝心なことや面倒なことは全て妻に任せきりにする。
    毎日「精力を付けるため」にハブ粉を飲みながら。

  • 全体を通して、ちょっとから回る女性がよく出てきて、出てくる女性たちがなんだかとても愛おしくなりました。

  • 唯川恵さんと小手鞠るいさんの名前があったので手に取りました。

    唯川恵 - ラテを飲みながら

    「恥なんてかくためにあるんじゃないの。
     いいじゃん、困った時は周りに頼れば。
     たまに羽目をはずして飲んじゃえば。音痴でも歌っちゃえば。」

    いつも思う。
    この人は女性を書くのが上手すぎる。。。


    小手鞠るい - 無人島

    奥さんが死ぬまで、待て、と言うの?
    他人の悲しみと不幸の上に
    どんなに上塗りを重ねても、人は幸せにはなれない。

    やっぱこの人の話、好き。
    淋しい話も悲しい話も、甘酸っぱい苺みたい。


    豊島ミホ - 銀緑眼鏡と鳥の涙

    好きとか恋とかいう話ではなくて、ただ近付きたいと思った。

    「でも、他のはみんな、スナップ用の笑顔じゃない?」

    人と人との距離感みたいなのが絶妙でいい。
    これぞ・・・青春だね。 若いし青い。


    みんな違う、8つの恋のかけら。

  • 食傷気味の癖にまたこの手のアンソロジーに手を出す自分は何者だろう?
    他人の恋愛をみて、何を感じ取りたいのだろう?

    たいして心動かされないまま読み進めていき、豊島ミホの作品で引き込まれた。
    彼女は他の作家さんと比べられるアンソロジーで、個性が際立つ作品を書ける人だと思う。
    恋愛とは何かをストレートに描かずに、けれど、読み終わると胸がきゅんとなる。
    前向きな明るい毒をもっている感じ。

    そして、対照的なのが井上荒野の作品。
    なぜか心がささくれだつというか、落ち着かなくなっていく。
    うまくいっているはずの夫婦の不協和音がどんどん響いてきて、たえられなくなる。
    知らない間に毒をもられ、身動きがとれなくなる感じ。

    とまぁ、こんな風に作家の持ち味を知りたいから、アンソロジーに私は手を出すんだろう。
    多分、恋愛うんぬんを語りたいのではなくて。

  • 恋愛に関する様々な作家の短編集。

    この中では山崎マキコさんの話がとっても面白かったです。
    「34歳は熟女なんですよ」と褒める意味で言ってくる同僚で年下のオタク青年と、不倫の果てに花形職業のバイヤーから降格された「熟女」とのキャンプの話。

    すったもんだの末に二人は「付き合っちゃおうか」という事になるんですが、そこは二次元しか興味ないと思っていた男。「しかたないから、僕の童貞あげます」と告白する。

    なんかね、そのセリフだけ聞くととんでもない言葉なのだけれど、私にはぐっときたよ。

  • 以前から気になっていた山崎ナオコーラさんも参加していたので読んでみました……が、総じてつまらなかった。
    強いてあげるとすれば「ラテを飲みながら」は、軽いタッチで描かれたOL二人の雰囲気がなんとなく良かった。

  • 豊島ミホ目当てだったけど、他のもおもしろかった。
    切ないの多めだったけど。
    共感できる話も多かった。

    写真部の美人の先輩は、関めぐみのイメージ。

  • 豊島さんが読みたくて手に取った一冊。

    守護天使…が一番面白かった。
    読んだことのない作家さんだったので
    きっかけになる一冊でした。

  • ささやかな恋のかけら。短編。

    恋や失敗に臆病になっていたのを変えてくれたきっかけをくれた同僚。
    思うようにいかずに傲慢な態度をとっていたことに気づいた気持ち。

    年下のヒモ男にわかっていながらも利用されている40代キャリアウーマン。
    恋愛対象ではなかった人とのキャンプで芽生えたもの。

    自分の本当の気持ちを自覚して気づかせてくれた変わった人。
    不倫がいつか好きな本と一緒に幸福へと変わる頃。

    写真部に入部して涙しながら成長した思い出。
    粉と車に駐車場、日々に埋もれていく夫婦関係。

    山崎マキコ「ちょっと変わった守護天使」
    南綾子「雪女のブレス」が面白かったかな~。

    井上荒野は「ハニーズと八つの秘めごと」ですでに読んだことがあるものだった。)^o^(

  • 短編の恋愛アンソロジー本。
    おもしろくなくはないかもしれないけれども、私的には心に響くお話はなかったです……。
    御手鞠るいさんの、『無人島』は好きでした。

  • 8人の女性作家さん達のアンソロジー。20代〜30代をターゲットにしたような恋愛小説だったが、うちは山崎マキコさんの「ちょっと変わった守護天使」が笑ってしまうラストで好き。雪女のブレスは一番男女の間に挟まっているものを描いているので、飾り気がなくていい。でもラストそうくるのか!?って感じだったので残念。全体を通してちりちりするような感覚はなく、やわらかな感じだった。

  • 女性作家の恋愛短篇集。

    軽い感じでさくさく読めました。
    なんとなく活字が読みたい!って時に
    読むといいかも。

    山崎マキコさん。
    初めて読んだけど、他の作品も読みたくなった。
    登場人物がひょうひょうとしてて好き。

  • 時々読むんです、こういう短編集。
    新しい作家をみつけたいなーと思って手に取るのですが、
    実際広がったことはないなぁ。

    この本のタイトルのように、
    誰にでも人生においてここかしこに
    恋のかけらが散らばっているんだけど、
    それをたくさん拾える人と、拾えない人と、
    拾わない人と、拾ったのに気付かない人が、
    いるんじゃないかしら?なんて思ったりしました。

  • 8人の女性作家による八編の短編恋愛小説。
    どん、と心に響くものはなく…。

    しいていえば、図書館司書の恋愛を描いた、御手鞠るいの『無人島』が好き。

  • 〈内容〉唯川恵・山崎ナオコーラ・朝倉かすみ・山崎マキコ・南綾子・小手鞠るい・豊島ミホ・井上荒野らによる珠玉の恋愛アンソロジー。

  • 12/07/23 女性作家8名による恋の短編集。
           小手鞠るい「無人島」がよかった。

  • 8人の女性作家による、8編の恋のかけら。
    同年代の作家さんも何人かいて、興味深かった。

    個人的なお気に入りは、
    「ラテを飲みながら」の、目からウロコ感。
    「ちょっと変わった守護天使」の、大人のドキドキ感。
    「銀縁眼鏡と鳥の涙」の、憧れ感。

    他の作品も読んでみたい作家さんが増えて、ちょっとオトク感。

  • 唯川恵:☆☆☆
    山崎ナオコーラ:★★☆
    朝倉かすみ:★☆☆
    山崎マキコ:★★☆
    南綾子:★★☆
    小手鞠るい:★☆☆
    豊島ミホ:★★☆
    井上荒野:★★☆
    井上さんの短編だけは既読。
    はじめて読んだ山崎マキコはちょっと収穫だけど、素晴らしいというほどでもないかも。南綾子は二作目だけど、まあまあ。山崎ナオコーラ、豊島ミホはいつも通り、期待したまんま。

  • いい長さ、いいテンポの短編集

  • やはりナオコーラさんを読むと、はっとする。

  • 山崎マキコと小手鞠るいが好み

  • 唯川恵といった有名著者の作品から
    初読みの作家さんの作品まで
    こういう本は、
    お菓子の福袋のようでいて
    何が出てくるか、ワクワクドキドキ♪

    期待感が多すぎたのか、
    初読み作家さんで、他の作品を
    読みたいと思えるほど
    印象に残った作家さんがおらず、残念。
    唯川作品は、相変わらず、女性の核心が
    つかれてて、ドキっとする。

  • たまにはこーいう、小一時間でざばっと読めるのもいいかな、と思い図書館で借りて帰りの電車でほぼ読み終わってしまった本。

    唯川恵と山崎ナオコーラはわりと好きなので面白かった。山崎マキコは以前図書館にて立ち読みした時にえらい目にあって以来、すっかりトラウマで読むのを避けていたけれど、今回のは短編ということもあってわりと素直に読めた。

  • 恋愛アンソロジー。軽いタッチのものが多いので、流すように読んでしまった。

  • 小手鞠るい「無人島」がたまらなく好き。たとえ結ばれなくても、想っていたいという思いに惹かれた。

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恋のかけらの作品紹介

ずっとひとりで生きてゆくしかないのだろうか(『ラテを飲みながら』)。失恋すると、胃が痛くなる。腕がしびれる。苦しい(『電車を乗り継いで大人になりました』)。まさか男を囲うとは思わなかった(『アンセクシー』)。同期の女がどんどん結婚退職するのを横目で見ながら、戦ってきたんだよ(『ちょっと変わった守護天使』)。足りないのは、あれだけ。キスとセックスだけ(『雪女のブレス』)。奥さんが死ぬまで、待て、と言うの?(『無人島』)。好きとか恋とかいう話ではなくて、ただ近付きたいと思った(『銀縁眼鏡と鳥の涙』)。どんなことでも、慣れれば普通になるもので(『粉』)。-8つの恋物語。

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