のうだま: やる気の秘密

  • 幻冬舎
3.74
  • (118)
  • (231)
  • (204)
  • (21)
  • (8)
本棚登録 : 1465
感想 : 245
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344015951

作品紹介・あらすじ

三日坊主は当然。続けられないのは、脳があきっぽくできているから。だから「やる気」を引き出すためには、脳をだませばいいのです。では、どうやってだますのか。それには脳の中の淡蒼球を動かさなければなりません。自分の意志では動かせない淡蒼球を起動させるスイッチが4つあります。これらのスイッチを誰でも簡単に気軽に発動させるコツがあります。最新の脳研究を元に、続ける技術とやる気の秘密を解いた本ができました。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  『海馬』でおなじみ池谷裕二さんのわかりやすい脳とやる気の説明が、『キッパリ!』でおなじみ上大岡トメさんのマンガとドッキングし、読後すぐに始めたくなる「やる気を出すヒント・アドバイス」にあふれた本となっています。
     ものすごく読みやすくてわかりやすいので、内容が薄いと感じるかもしれませんが、「やる気」や「続ける技術」をテーマにした自己啓発本とかなり内容が重なっていて、馬鹿にしたものではありません。

     本書のように読みやすい半面、(情報量が凝縮されていないという点で)内容が薄い本を軽く見る人たちがいますが、内容の薄さを以て否定するのって違うと私は思っています。それって「ウイスキーはストレートで飲むもんだ。水割りなんて邪道!」と言ってるようなもんで、そんなの人の好みだろう、と。
     更に言えば、薬局には何千円もする栄養ドリンクが売ってたりしますよね。こういう薄いやる気本というのは、実は栄養ドリンクとある意味同じ物だと思います。栄養ドリンク買って一時的な疲労回復を得るのも、似たような勉強法本やビジネス書を何冊も買って、その都度一時的なやる気を得るのも、一緒なんじゃないかと。

     さらっと一読し、普段は本棚に入っているのですが、何となく生活がダレてきたなと思ったときに何となく手が伸び、ざっと読んでみると何となくやる気が貰える。本書はそういう本だと思います。
     そういう意味で、本書のような本は私の中で「やる気のリポビタンD」みたいな位置づけです(ちなみに、私はこのような本を「リポD本」と呼んでます)。
     本書は、ちょっとしたときにやる気をアップさせてくれる用途の本としてはかなりパフォーマンスが高いですし、リポDと違って何度も読める点では経済的(!)です。

     やる気のリポD本を読みたい方や、『海馬』が積ん読になってる方にオススメです。

  • 私は朝が弱い。お布団のなかで二度寝は当たり前。目覚まし時計で目が覚めても「まだ無理」とお布団のなかでもぞもぞしてるといつの間にか熟睡。時計を3個用意しても「また鳴るし」と3個目まで寝る。しまいには時計の針を出発ギリギリの時間に設定し直してまた寝る始末。
    と、自分のあまりの起きれなさに嫌になった時に手に取ったのがこの本です。『キッパリ!』の上大岡トメさんと、『海馬』『受験脳の作り方』などの池谷裕二さんがコラボし、やる気の秘密を解き明かしていきます。
    内容としては“三日坊主はどう克服できるか”がベースなので、私の悩みとは少し異なりますが、本書にある言葉にガツンとされました。

    『いつまで待ってたって脳の中から「やる気」は出てきません』
    『やる気にスイッチを入れるのは、カラダなんだ!』
    お布団のなかで“起きる気”がむくむく湧くのを待っていたって湧くことはないんだ!まず体を起こさなきゃ!なるほど!

    コミックエッセイなので30分もあれば読み切れます。
    脳のはなし、というと難しそうと敬遠しがちな方にとっても、脳とやる気の仕組みがものすごく分かり易くシンプルに描かれているうえにやる気の出し方もよくまとまっているので、豊富で楽しいイラストと大きな文字で要点よく、というコミックエッセイの良さがよく表れた1冊。
    やらなきゃならないのにやる気が起きない…という時はこの本を視界に入れるのも有りかも。この本自体が、私のやる気スイッチになりそうです。

  • 池谷(いけがや)さんの本は『海馬』(糸井重里さんとの共著)も読みました。これも面白かった。

    この『のうだま』は漫画でわかりやすく、誰もが知りたがっている「やる気」について楽しみながら知ることができます。
    どうすれば、やりたくないことをやる気になるの?

    その悩みをスッキリ解決してくれる本です。

  •  やる気の秘密、という副題が付いている。池谷祐二の名がなければ決して読む気にはならなかったろう。
     いきなり「脳は飽きっぽい」ときた。
     そう、脳は知らないことに対しては臆病なくせに、一旦馴染んでしまうといきなり飽きるらしい。
     というメカニズムを知った上で、それを逆手にとれば、「やる気」は持続させられる。[more]

    からくり編1
    脳の法則1:人間は飽きっぽくできている
    脳の法則2:「やる気」は迎えに行くものです
    脳の法則3:続けるコツは、脳をだまして蒼い玉を動かすこと!

    からくり編2
    スイッチ
    B=Body・・・・・・・・・・・(カラダを動かす)・・・・・・・・・・ カラダが動く=運動野が動き淡蒼球も連動する
    E=Experience・・・・(いつもと違うことをする)・・ 目線が変わることで海馬が働き淡蒼球も連動する、
    R=Reward・・・・・・・・・(ごほうびを与える)・・・・・・・・快感でテグメンタが刺激され、淡蒼球も動き出す
    I=Ideomotor・・・・(なりきる)・・・・・・・・・・・・・・・・・なりきり思い込みで前頭葉が刺激され淡蒼球も

    やってみよう編
    まずは20回、続けよう
    01 最初の目標は小さくする
    02 腹八分目でやめる
    03 ごほうびを用意する
    04 同じ時間帯にやる
    05 カタチから入る
    06 図々しい妄想をする
    07 友達を巻き込む
    08 ほめてくれる人を用意する
    09 続かなくて当たり前だと思う
    10 身銭を切る
    11 今、やっている習慣にドッキング
    12 人前でやってみる
    13 気が乗らなくても、とにかくその場に行く
    14 移動中にやる
    15 誰かを喜ばせるためにやる
    16 はじめてのキモチを思い出す

  • 三日坊主の克服! まず、体を動かし、その目的の動作を又は場所に移動して見る。 なんだ、これぐらいなら出来そうだ。

  • 古い本(2008年)だが、それほど脳科学的な話は出てこない分、内容は古びていない感じ。

    個人的には「続かなくてあたり前と思う」、「今、やっている習慣にドッキング」あたりは有効かなと思った。

  • やる気が出るのは脳の淡蒼球!

    活発に動かすためのスイッチは以下の4つ

    体を動かす(やる気がない時こそ出かけてみる)
    いつもと違うことをする
    ご褒美を与える
    なりきる

  • 面白かった。やる気のスイッチ淡蒼球。そこにアクセスするために必要なのは動く、経験する、褒美を与える、なりきる。
    人間は生命維持のために飽きっぽいというのもうれしい情報。飽きて止めるかそれを通り越して習慣にするか。
    何か続けることが嫌になったとき思い出そう。

  • 三日ボウズは脳の仕組みだから当然のこと。
    やる気スイッチの入れ方、マンネリを習慣にする方法が書かれている。
    これで脳をだまし、10年続けられる!と思った

  • 記憶力についての『のうだま2』がおもしろかったので、こちらも読んでみた。
    やる気の秘密がテーマ。
    なるほど〜〜だった記憶力に比べたら、こちらは「だよね」ってことが多くて、新鮮な驚きはなかったな。
    だって、数十年、自らの「やる気」をいかに起こすか、キープさせるか、あれこれやってみてるからね(笑)。「あ、このやり方で間違ってなかったのね。でもなかなか効果なかったよね(笑)」って感じかな〜。

全245件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

上大岡トメ Tome Kamioooka
イラストレーター。ふくもの隊隊長。神社めぐりマニア。東京生まれ。東京理科大学で建築を学ぶ。現在は山口県在住。趣味はバレエとヨーガ。著書は『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』(幻冬舎文庫)、『のうだま1、2』(池谷裕二氏と共著 幻冬舎文庫)、『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)など多数。ふくもの隊としての著書も多数あり。
新参の「ふくもの」が一気に増え、我が家の古参の「ふくもの」たちと一緒に縁起のいい学校ができそうです。

公式サイト「トメカミカメト」
http://tomekami.com/

「2021年 『【マイナビ文庫】日本のふくもの図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上大岡トメの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
村上 春樹
東野 圭吾
奥田 英朗
劇団ひとり
奥田 英朗
デールカーネギ...
スペンサー ジョ...
東野 圭吾
村田 沙耶香
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×