- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344016101
作品紹介・あらすじ
どうして星は流れるの?どうして人は夢を見るの?丘の天文台にひとりで暮らすおじいさん、時代遅れのハシゴ屋さん、村人から恐れられているバケモノ、世界中のみんなのために"夢の脚本"を書き続ける人-。それぞれの思いで毎日星空を見上げる孤独な人たちが、小さな幸せを見つける感動のファンタジー。星空を見ることを忘れてしまったあなたへ-。大人が泣く。子供が微笑む。優しさが心に沁みる物語。
感想・レビュー・書評
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細かい絵と物語とても良かったです!
ハシゴ職人のトキオが、ネコと話す場面
たまに迷子になるけど、どこにだって行ける
っていうフレーズがよかったです
西野さんは本当に才能の塊!すごい! -
西野亮廣伝説(?)は全てこの絵本から始まったのかと思うと感慨深いです。
西野さんのお話は不意にとても泣きたくなってしまいます。
それは『舞台はファンタジーだけれど、感情は徹底的にリアル』という西野さんが倒したいと掲げているディズニーと同じ匂いを感じるからです。
例えば、映画「トイストーリー」ではおもちゃが動き出すというファンタジーがベースですが、彼らが話していることはアンディ(おもちゃの持ち主)に今日はどれだけ触ってもらったか、と言った愛情の話をしている。おもちゃにも愛情を感じられるし、おもちゃだから感じられるその感情がとてもリアルなのです。
一方、この「Dr.インクの星空キネマ」の中にある「ドンドコ山のバケモノ」に登場するバケモノのヤクは初めて笑顔を見せてくれた少女との約束を果たすために自分の身を犠牲にします。
山奥の中で人間に忌み嫌われながら孤独にすごしてきたヤクに向けられた愛情に対する彼なりの不器用な恩返しに思わず涙がこぼれました。
短編ですが、それぞれのお話がファンタジーとリアルの融合が見事に出来ているなと思います。
ただ、文章は好きなのですが、絵は正直緻密すぎて私はあまり好みではありませんでした。キャラクターのかわいらしさでいうと、えんとつ町のプペルの方が好みでした。 -
絵の迫力が印象的。
物語そのものは4つのショートストーリーから成る。
子供向けのようにも思えるが、モノクロでえがかれた細密な絵に独特の雰囲気があり、大人が自分の為に読んでもおかしくない。
登場人物は皆、優しさをもち、どこか寂しい気でもある。
好みは分かれるかもしれないが、
絵の完成度には一見の価値アリ。 -
画力は普通にすごい。
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大人のための絵本、という感じ?
絵の中には小ネタもたくさん散りばめられていてお笑いとか作者本人を好きな人には楽しめるのではなかろうかと。
世界は繋がっている、希望で。 -
「ドンドコ山のバケモノ」が切なく温かい物語で心に残ります。
モノトーンの絵はアートで
大人がじっくり見られる絵本。
あとがきの言葉が素敵で...子どもに夢みる心を持たせられる大人でありたいと思いました。 -
4編の話で構成されています。
最初の3編は別々の話なので、短編集かな?と思いきや、4編目で1~3編の話がつながってくるため、これは一つのお話となっています。
絵が細かい。とにかく細か~い線画なので、完成までに5年かかったというのもうなづけます。
黒地に白抜きの文字で、絵も白黒なので、この絵本?の世界観が良く表れています。
モノトーンの構成が子供向けというよりは、大人向けの絵本かな。
辛口に言えば、文章はあと一歩、という感じがしますが、ストーリーは素敵だと思いました。
「自分が見ている夢のストーリーは自分の意志とは無関係に進んでいく。いったいどうやって作られているのだろう?」などの西野氏の子どものころの疑問からできたストーリーだそう。
自分はこんなに純粋じゃなかったかな。夢の方向が自分の思い通りにならないと、何とかして思い通りになるよう、もう一度寝ながら自分の思い描くストーリーを頭で思い浮かべてコントロールしようとしていたものなぁ…。
2017/06/08 -
たぶん、大人向けなんだろうな。オムニバスが最後でつながるという趣向は珍しいものではないが、それなりに雰囲気はあった。でも、子供向けでないのは確か。