遠い椿―公事宿事件書留帳

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著者 : 澤田ふじ子
  • 幻冬舎 (2009年4月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016675

遠い椿―公事宿事件書留帳の感想・レビュー・書評

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  • 公事宿事件書留帳17弾、「貸し腹」・「小さな剣鬼」・「賢女の思案」・「遠い椿」・「黒猫」・「鯰大変」の短編6編。京都を舞台とした時代劇、登場人物のやりとりも、京風(京都弁)ではんなりとした読み応え。公事宿の居候にして剣客・田村菊太郎が、かかわる事項を解決今回は表題作「遠い椿」を含め切ない話が多かった。《遠い椿》十八屋の隠居・お蕗の店、金物問屋「十八屋」を数日おきに訪れる上嵯峨村の野菜売り・お杉は、かつて駆け落ちしようとして捕らえられてしまった平蔵の面影とよく似ていた。お蕗が彼女に父親の名を聞くと…。

  • 「工合のええ扇どすなあー」「鍛冶町の桂屋の前には、人集りができていた」「涼しゅうなってきましたなぁ」「おお寒。急に冷え込んできたわい」それぞれの章の第一行から滲み出るように物語が紡ぎ出されていく。いつの世でも変わらない人はこうあって欲しいという人のあり様が描かれていく。

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澤田ふじ子の作品

遠い椿―公事宿事件書留帳の作品紹介

金物問屋「十八屋」の隠居・お蕗は、定期的に野菜を売りにくるお杉の姿が、ここ七日余り見えないことを案じていた。二十歳の頃、駆け落ちに失敗し、生き別れとなった平蔵の面影を、どことなく感じさせるお杉。むろん思い違いに決まっているが、お杉の気立てのよさを見るにつけ、叶わなかった男への想いで胸が痛むのだった。はたして、久しぶりに姿を見せたお杉は予期せぬことを口にする。それは、お蕗に思いもよらない出来事をもたらす端緒となった…。四十年後の運命の巡り合いは、老女の人生に何を刻んだのか。公事宿の居候にして剣客・田村菊太郎が、年老いた女主人の切ない因縁に向き合う表題作ほか全六編を収録。

遠い椿―公事宿事件書留帳はこんな本です

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