あしあと

著者 :
  • 幻冬舎
3.54
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本棚登録 : 32
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016682

作品紹介・あらすじ

高校二年の麻美と友人たちは重要なコミュニケーションツールとして、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用している。ある日、麻美のSNSの個人ページに「繭」という知らない名の足跡が相次いで残されていた。訝しく思う麻美に、今度は繭からメールが届く。戸惑いながらも返信をしているうちに、麻美は繭とSNS上のトモダチとなった。直後、繭から一枚の画像が送られてくる。そこには頭部から夥しい量の血を流して倒れる女子生徒の姿が。薄気味悪さを覚えた麻美は、繭をSNS上のトモダチから外すことにしたのだが…。

感想・レビュー・書評

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  • 繭怖かったがホロりもした。

  • SNS、学校裏サイト等、現代の中高生には当たり前のように身近なものが生み出す危険性と恐怖を描いたホラー。死者の呪い、都市伝説系統のオーソドックスなホラーですが、用いられるツールは非常に現代的。じわじわと迫り来るサスペンス感と恐怖はかなりのものです。
    呪いに対する非現実的恐怖とともに、ネット社会に潜む生きた人間の怖さ、というのも痛感できたり。「トモダチ」とはいっても、ちょっとしたことがきっかけで切れてしまう繋がりだというのは、空しいし怖いよねえ。
    一方でミステリ的な部分もあったりして、意外な楽しみもありました。日向寺のキャラクターも魅力的。

  • 「アミィ」というSNSが流行っている世界。
    主人公の麻美もアミィの会員だった。

    ある日「繭」という人からの足跡を見つけ、
    逆にアクセスをしているとメッセージが届く。

    他愛のないやり取りをしてトモダチに登録をしたところ
    「絶対にトモダチを切らないでよ」というメッセージが届く。
    しかし「繭」の日記は気味の悪いものばかりで
    ある日繭の日記にQRコードが貼ってあり、読み込んだところ
    そこには頭から血を流して死んでいる女子高生の死体が。

    麻美は繭が死んだ人間ということに気づき
    慌ててトモダチを切った麻美だったが繭から
    「トモダチを切るなんて絶対に許さない」というメッセージ。
    そして「今度の火曜日に会いに行くね」という電話がかかってきて・・・。


    久々に読んでいてゾッとしたホラー。
    つくりは「リング」に似てますね。
    ラストはなかなか。
    mixiがモデルになっているのは明らかですが
    こんなことあったらホント怖い。


    ちなみにですが学校始まって以来の天才「日向寺里子」が
    素敵です。頭のいい子はホント羨ましいです。

  • はじめホラー
    終盤ミステリー
    ラストホラー

    終盤は肩すかしで残念

  • 女子高生のSNSに不思議な足跡が残る。その足跡が残されたら1週間後(?)に死ぬらしい。都市伝説かと調べていくと、過去に事実が浮かびあがってくる。死なないために仲間と共に動きだすと、女子高生らしいココロの動機が浮かび上がる。主人公を取り巻く登場人物たちが個性的すぎるけど、謎は最後まで引っ張られる。コンピューターの死角をうまくついたストーリーになっている。

  • 本屋で何気なく手にとって買ってみた本。
    レビューの知識もまったくナシで読んでみました。

    ・・・ケータイ小説出身だったんですね;
    なんとなく、残念な気が・・・。

    SNSを題材にほんのりホラーテイストを含んだストーリー。
    「一度読み始めたら止まらない」というような勢いまでは
    感じませんでした。

    手軽に読める本という感じ。

  • 結構きちんと書かれてる印象です♪
    へ〜って感じの終わり方・・・。
    ドキドキしながら一気に読めるけど、SNSしたこと無い人には想像しにくいかな・・・。

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著者プロフィール

草下 シンヤ(くさか・しんや):1978年、静岡県出身。彩図社書籍編集長、作家、漫画原作者。『ルポ西成』『売春島』『怒羅権と私』『雑草で酔う』『D.O自伝 悪党の詩』など多くの作品を手掛ける。著書に『裏のハローワーク』『半グレ』『常識として知っておきたい裏社会』(共著)など。そのほか漫画原作に『ハスリンボーイ』『私刑執行人』など、取材協力に『ごくちゅう!』などがある。YouTubeチャンネル『丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー』のプロデューサーとしても活躍。

「2023年 『怒られの作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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