絶望ノート

著者 :
  • 幻冬舎
3.46
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本棚登録 : 651
感想 : 150
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016736

感想・レビュー・書評

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  • おお、、こういう感じで終わるのか、と。
    まさかまさかで、ショックでした。
    前半が長く辛く、途中で投げ出して他の本読んだりしましたが、後半は一気読み。そしてショックを受ける。
    だけどまた次も歌野晶午さん、読みます。

  • 今年もよろしくお願いします!年明けの最初にチョイスしたがこの本。まぁ縁起でもない。(笑)

    父親がいい年してジョン・レノンフリークで無職のハウス・ハズバンド、そんな父と家庭を支える母親が幸の薄そうな小心者、と言う家庭環境で育つ中二の太刀川照音は、日々のことを「絶望ノート」と名付けた日記帳に書き込んでいく。同級生からのいじめ、強制万引き、学校裏サイトでの誹謗中傷、そしてリストカット等。ある日校庭で見つけた人の頭ぐらいの大きさの石。それを神と崇める。オイネプギプト様として。絶望ノートに死んでほしい人の名前を書き込み祈る、いや…呪うと人が死んでいくではないか。

    これはデスノートなのか?これは歌野晶午作品、それだけでは終わらない。最後まで読んで欲しい作品。今年最初にして当たりだった。

  • そんないじめあり?!ひどすぎると思っていましたが、最後のどんでん返しで納得です。すごい面白かったです。

  • 自分に関心のない両親にあてつけるように書いた「絶望ノート」。創造とはいえ、いじめの描写に加えて教師のことなかれ主義の部分にはイライラしながら読んだ。でも、現実もこんなものなのかな、と感じた。いじめられる側・いじめる側・それを傍観する側。
    私はなぜか大迫さんのことを男の子だと思い込んでいたので、女の子だとわかった時が一番びっくりしたかも(笑)
    読後感はいいとはいえないが、面白かったかな。

  • 後味は悪いとタイトルから分かっているので、安心してどんよりできた。

  • 黒歌野として評判も良かったので読んでみた。
    歌野さんの作品は基本全て好きで、デビュー作から追っかけ。
    で、本作。
    確かに、前半いじめ被害者の日記形式の記述は鬱。だが、私自身の経験から、現実もこんなもんでしょ的にさらっと読めてしまった。経験者は強し(笑)
    なので、本作から受ける最後10数ページの大どんでん返しによるカタルシスは、ここの部分に没入出来なかった事で半減。また、家族・友人関係の薄ら寒さ、下流家庭の生活、それに伴う人間への不信感や絶望は、正直普通に感じられる。つまり、歌野さんがそれだけあり得る記述(誇張していない)をなさっているという事。その事に妙に感心してしまった。
    ラスト、ありかと思う。回収できていない線もあるが、これはこれでいい終わりだと思う。
    いじめを受けた事のない方、普通の家族、普通の生活をなさっている方なら驚愕&鬱必至。逆に人生も生活も見切ってる方には普通の小説。

  • 人間を二つのタイプにわけるならぼくはいじめられる側の人間だ。
    ジョン・レノンになりきった無職の父トヨヒコと
    お金がないと嘆きパートにばかり精を出すお母さん。
    成績もよくなく運動もできない、痩せていて背は低く話しベタ。
    極めつけは名前だ。太刀川照音。通称タチチョン。
    そんな日ごろのうっぷんを絶望と題打ったノートに綴っていると
    庵堂が怪我をし、是永と国府田さんが死んでしまった。
    オイネプギプト様のおかげですか?
    イラスト:チカツタケオ デザイン:鈴木成一デザイン室

    お見事です。騙されました。
    ノートの意義についてはちょっと怪しんだこともあったのですが
    来宮先生がそう絡んでくるとは。
    仕掛けが見事なのでつい忘れてしまいがちですが
    いじめの根深さを訴える力もあると思います。

  • 最初が長い日常の日記の話に心折れそうになった。
    事件が起きてからの展開が早く後半はサクサクと読み終えた。
    文字の力、又聞きの力を存分に試された内容だったと思う。
    最終的に全て綺麗に伏線も回収されて面白かった。

  • 絶望ノートと記されたノートにはイジメの記録が記されている。これはどこまで真実なのか、先が読めない。

  • 私的には“イヤミス”でした。
    文字が1頁に2段かつみっちりで目が疲れた。
    でも「真相は!?」と夢中にもなりました。
    取り敢えず登場人物のアクが強くて、プライド高い人多め。
    主人公のひねくれすぎた性格の悪さにもそれに振り回される人々や主人公の家族の個性の強さにも苛々させられたのは事実。
    “因果応報”とも思えるラストでした。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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