カキフライが無いなら来なかった

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016958

感想・レビュー・書評

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  • 全てのものが考えられて、練られておさまっている。気持ちよくて読みやすい。

  • 10回くらいは、情景が目に浮かびました。
    3回ほど、小さく吹き出しました。

  • 「せきしろ氏」は北海道北見市出身の文筆家。エッセイ集「去年ルノアールで」や小説「不戦勝」で身近な現実から妄想を繰り広げる独特の文体が話題となる。

    「又吉直樹氏」は吉本興業出身のお笑い芸人。コンビ「ピース」として活動中。散歩や文学や古風なものをこよなく愛する。本書がデビュー作となる。

    構成は両者の自由律俳句「469句」と散文「27篇」。
    本書一冊でテーマが完結するというものではなく、ゴールもなく自由に両者の想いや考えが巡らされている。

    読み始めは「又吉直樹氏」という人間を応援しながら読み進めていた。「ふはは」と声が漏れて笑うところは数箇所。それ以上に不思議な感覚を受けたのは「せきしろ氏」の表現。

    当初は斜にかまえて「お笑い芸人のほうがおもろいやろう」と思っていたもののそこはさすがに「文筆家」モノカキに勝る文章はなし。

    最終的には両者甲乙つけがたい結果。
    そもそも勝ち負けをつけるのが目的ではないもののどうしても対比して書かれている文章は「どや!!」「どや!!」というような文学の静かな喧嘩として読んでしまった。

    まとまりがありそうでなさそうな・・・そんな不思議な読後感。
    それもまたおもしろい。

  • せきしろと又吉による自由律俳句(五七五の形式を破り自由な韻律で詠む俳句のこと)集。

    本当に自由!

    トイレに置いて少しずつ読むことをおすすめする!

  • ん~。
    お二人のセンスが・・・ビみょー 
    うす暗く けだるい・・・雰囲気 
    元気がでる本ではないですが
    くすっと笑ってしまう本です 
    明日もとりあえず仕事に行くかぁ~ みたいな。

    「まだ眠れる可能性を探している朝」
    「父親の余計な犯人予想」
    「このお通しの正体はなんだ」
    「古本屋の店主が同い年」

  • 自由律俳句はとても面白い。だけど難しい。型にハマらずリズムよく表現する。

    小気味よくリズムに乗ってたくさんの自由律俳句が並ぶ。思わず笑ってしまうものや、なるほどと唸ってしまうようなものまで。せきしろさん、又吉さん、ともにジャンルは違えど素晴らしい表現者なんだと感じてしまう。

    そして自由律俳句がとても身近なものとして感じられるような気がし、この世界に身を投じてしまいたくなるかもしれない。

    そんなわたしは「自由律俳句とは」とGoogleで検索したばかりだ。

  • 又吉への興味のみで拝読。
    私は自由律俳句で読ませるって、結構センスが入りますよね。その点お二人とも視点と言葉選びが巧みでいらっしゃる。

    でも私は俳句より長文の方が好きなのです。

    12.05.25

  • せきしろと又吉による、日常の中で感じる違和感やおかしさを散文的にちりばめた「一文」をまとめた本。
    想像をしていたよりもずっと面白かった。

    いわゆる大喜切的なノリで、あるある的な文面でクスっとさせられます。
    それもかなり高い確率で。

    ライトに気分転換をしたいときにオススメです♪

  • 笑い芸人ピースの又吉と、文筆家せきしろの自由律俳句と散文。

    なんでもないような日々の出来事や、ふと頭に浮かんで言葉にするほどでもないような思い、わかるっあるある的な気持ちを、シュールに俳句でしめています。ニッチな笑いに、くすり、ニヤリと笑えてたのしい。

    又吉視点がゆるーく楽しめます~

  • 自由律俳句とただの呟きの違いがよくわからない素人なもので、この本に載っている俳句は優れているのか何なのかよくわからなかったけれど、両者ともスルーしがちな日常の一コマを上手に切り取って張り付けたなぁと思う。
    又吉さんの少し自虐と切ないほろ苦さが混じった文章が好きで中毒になりそうだ。

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著者プロフィール

作家、俳人。1970年、北海道生まれ。A型。北海道北見北斗高校卒。主な著書に『去年ルノアールで』『海辺の週刊大衆』『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』『たとえる技術』『その落とし物は誰かの形見かもしれない』など。また、又吉直樹との共著に『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』などがある。

「2022年 『放哉の本を読まずに孤独』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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