だれが産むか

著者 :
  • 幻冬舎
2.60
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本棚登録 : 99
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017795

作品紹介・あらすじ

欲しいとか欲しくないとか。出来たとか出来ないとか。産みたいとか産みたくないとか。-赤ちゃんって、何だろう。5人の「産まない」女性をめぐる、痛快長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 誰が産むか?なのか、誰が産むか!!なのか、読み終わった後も判断がつかなかった。
    普通の人生を送っているはずだったけど、産んでないことが足かせになっている気がする。
    自分の人生だから選択して楽しく生きてきたはずなのに、産むことについていまさら悩む。

    リミットが近づいてくると、自分の選択に自信がなくなる。
    もっと良い人生があったんじゃないか、とか。
    まだ28だけどさ。

    私の一番最初のあせりは公務員試験の年齢制限に引っかかりだしたことだったなあ、とか。

    産んじゃえば幸せになれると決まったわけでもなく、結婚すれば幸せになれるわけでもない。
    でもやってないと不安、というのが描き出されている。
    産むとか産まないとかぜんぜん実感ないんだけど、時間はどんどん過ぎてゆくのよね。

    隣の芝生は青い、って当たり前だけど、当たり前なのにことわざになってるってことは、これに悩む人が昔から多かったってことよね。

  • やっぱり、子どもを産んで育ててるコトって、なぜか、大事にされることで、確かに、おめでたって聞いて、形だけでも「おめでとう」って言わなきゃ行けない。
    どんな人が心から「おめでとう」って言えるのかなぁ?

  • 結婚願望のないライター光理と、取材対象の女達。それぞれいろんな生き方がある。
    結局最後は1人だけど、年々一人でいるより誰かといた方がいいと思えてくる
    2019/10/24 10:16

  • 5人の子供を産んでいない女子。
    産まないか産めないかでも大きく変わるし、産まない理由も人それぞれ。だからこういうテーマの話は共感できる部分とできない部分が大きく分かれるな。
    特に光理の話は産まないことよりも不倫の方がテーマの中心になってしまったのが残念だったかも。

  • タイトルに惹かれて図書館で借りた本。なかなか面白くて産むか産まないかというより、何者になりたいか、自分がどうありたいかを考えるって感じなのかな。ただ、最初に出てきた弱者云々って話にはなるほどと思ってしまった。

  • よかった。産んでない5人の女性の短編。雑誌の連載コーナーを担当するライターとその取材相手たち。それぞれが絡んでていろんな女の人生。産む、産まない、産めない。
    大人になったら結婚して子ども産んで育てて、が当たり前というか自然にそうなるものだと私も思ってた。でも、今はそうでもない。それでもいいんだ。

    最後の著者紹介で「僕は妹に恋をする」を書いた方だと知ってびっくり。

  • いや〜、読みやすかったけど、
    面白かったんだか どうだか。。。
    ビミョーでした。

  • 帯には『5人の「産まない」をめぐる、痛快長編小説』とあったけど、これ、痛快かな?どうもこの文章に過剰な期待を持ちすぎたみたい。なんとも嫌な女が多すぎる。だから基本的にどの話も読後感はよろしくない。

  • なんだろう。結局、独身で子供なんて要らないわ!って言い張るキャリアウーマンも、実はみんな結婚と出産にがんじがらめになってるのかな。女としての証拠、証明か。

  • 子どもを産むことを巡って、さまざまなスタンスを持つ女たちが交錯します。
    子どもを産むとスタイル(体のライン)が崩れるから、子どもを生みたくないという登場人物いました。これを言った女性は世人の顰蹙を買い、ブログが炎上、仕事も干されてしまいました。
    人には間違える権利も、別の意見を持つ人から見れば愚かでいる権利もあると思います。他の人に○○しろと言ったならまだしも、自分はこうしたいという表明をして社会的制裁を受けるなんて、嫌な世界だと思いました。
    本当は夫の方が子どもが欲しくて仕方がないのに、妻に協力するという口実がなければ不妊治療を始められなかった夫婦の話もありました。不妊で妻以上に苦悩する夫の例をあまり見ないので新鮮でした。
    不倫する女性には共感したり反発したりしながら読みましたが、不倫する男には、呆れること大でした。

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著者プロフィール

2001年『愛の種。』でデビュー。小説、エッセイ、脚本、作詞など、エンターテインメントから純文学までジャンルにこだわらず執筆。アニメ『少年ハリウッド』の全ての脚本と楽曲の作詞を担当している。

「2015年 『少年ハリウッド -HOLLY TRIP FOR YOU-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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