ガラスの巨塔

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 397
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017894

感想・レビュー・書評

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  • 作者はプロジェクトXで知られる元NHKの名物プロヂューサー。小説仕立てではあるもののNHKを舞台に作者の体験をモチーフにしていることは明らかで、このような醜い暗闘が現実にあったのかどうかは疑問が残る。星3つ

  • 公共放送「全日本テレビ協会」のなかで西悟が「チャレンジX」プロデューサーになり,
    「天皇」藤堂の庇護のもとのし上がる。

    わざわざ著者の肩書に「元NHK『プロジェクトX』プロデューサー」と書いてある以上,
    小説とはいえ自叙伝的なものだろう。
    悪役にもそれなりの考えがあるだろうに,描写が一方的で残念。

  • プロジェクトXの元プロデューサーが自らのことを書いた小説。
    数々の受賞するなどの栄光の日々から一転、「出る杭は打たれる」親方日の丸体質に心身ともに蝕まれていく。

    暴露本的には面白かったが、著者が正義であり、彼を追い詰めていく会社・メディアなどが全て悪いという一方的な書き方には違和感も感じる。プロジェクトXばりに、事実を元にした客観的な文章であったら、また違う感想を持った気がする。

    プロジェクトXの最終回がもう一度見てみたい

  • NHKプロジェクトXの元プロデューサーが書いたNHK実録?本(フィクションという形をとっている).巨大組織だとこういう事もあるのかな~なんて思いながら読んだ.

  • NHKのかつての看板番組『プロジェクトX』のプロデューサーのほぼ自伝めいた小説。読後に著者のことを調べて見たが、自身が万引きで不起訴になったことも端折らずに書いたことにもドキュメンタリーの作り手としての矜持を感じた。

  • 所長から借りて

    プロジェクトXのプロデューサーだった人が書いたノンフィクションに近いフィクション
    戦争のドキュメンタリーを成功させ、プロジェクトXを開始させ大きくしていく
    NHK会長に気に入られ昇進もしていく
    前半はそんな成功の話
    しかし後半では一気に堕ちて行く
    周りからの嫉妬で社内の人間からもはめられる

    社会の理不尽さに対する不満がすごい
    自分が好きで悪いことは全て自分以外の他社が悪いといった書き方

    プロジェクトXを見ていればもっとおもしろかったと思う

  • 湾岸戦争の取材をしていた若くてペーペー時代の頃の西は困難に直面するといつも陽気になるような人物だったのに、巨大組織の中で妬まれ足を引っ張られ、いつのまにかその陽気さは影を潜め、いつも極度のストレスに晒され、躁うつ病にまでなってしまって、あまりの変わりように同じ人物なのか?と思うほどでした。

    この全日本テレビ協会って、他の皆さんも書かれているようにたぶん某公共放送のことだと思うけど、社員1万人もいるんなら人材だって豊富だろうし、黙っていても国民から視聴料が入ってくるんだから、時間をかけてじっくり取材をしたり、民放がたぶんできないような採算取れないけど良質な、誰もがいいと思える番組作りをしてくれれば視聴料を払うのもイヤじゃないのに・・・。

    話の中に出てくる『チャレンジX』は「子供に見せたい番組№1」だったかもしれないけれど、組織内部の大人の汚いドロドロした部分は「子供に見せたくない」ですね。

    ところでスキャンダルやトラブルなどでこの組織を辞めていった人たちって、その後、自分たちは視聴料は支払っているんだろうか?ちょっと素朴な疑問です。

  • 脚色はあるにしても、大体本当の事なんだろうな。と思う。
    話は読みやすいが、自己弁護と自己陶酔がひどい。

    敵には敵の事情があるし、あんなに人を見下してたら、そりゃこうなるよ。
    共感を持てない発言が多かった。

    プロジェクトXが好きだっただけに、なんか残念。

    人事の季節には怪文書が飛び交う。って、やばいなNHK。

  • 当事者の書いた物語なので、別の言い分をもつ人もいるだろう。けれど、この、人間の醜さ。組織に属して何かを成すとき、目の前にあることだけに一生懸命になることは、難しいことなのだなぁ。

  • 元プロジェクトXプロデューサーが執筆した小説。自分が常に正義であり、自分と対立した者を徹底的に悪として描いているのは多少脚色が混ざっているだろう。
    しかし、それを差し引いて読んでも、NHK内の激しい権力闘争はそれに近しい状態であったのではと思わせる。タイトルは、白い巨塔を意識したのか?

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