怨み返し

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 51
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017979

作品紹介・あらすじ

平和な住宅街の一角で発見された、右手首のない絞殺死体。側には、チョークで描かれた奇妙な図形と数字…。「これは、奴からのメッセージだ」-背筋が凍る猟奇性。予測できないスリリングな展開。そして、驚愕の結末。新世代警察ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 少年時代の思い出、というと良くも悪くも懐かしいもの。しかしそれがこんな恐ろしい事件に発展してしまうとは。ありきたりなことだけれど、いじめはよくありません。されたほうはいつまでも覚えているものだしね。いつかこういう事態を招かないとは誰が言える?
    あからさまなあの容疑者はさすがにフェイクだろうと思いましたが。うーむ、そういう真相でしたか。ただのおふざけかと思っていたあれにも意味があったのは驚きです。にしても、加害者の味方をするわけでもないけど。これは被害者にも同情できないなあ。あまりに悪辣。

  • うーん。
    あんまり印象に残らない。。

  • 幼少期のいじめを背景にした報復殺人の警察小説。
    タイトルから山田悠介さんの作品を連想したけれどいろんな素材が雑多に散らばっていて、調理されてない印象を受ける。結局、作品という皿の上には何が乗っていて何を伝えたかったのかなって思ってしまった。

  • 本筋は面白かったけど、奈津川さんの不倫エピソードはいらないような。

  •  祖父江忍が所属する警視庁捜査一課第三強行犯捜査六係が呼び出された現場にあったのは、絞殺され、右手を持ち去られた男の死体だった。そばには直径10センチくらいの円、そして放射線状に書かれた線、そして「100 右手」「514 頭皮頭髪」という言葉、そして小石。妙に懐かしい感じがするそれは、子供の頃に遊んだ「どこ行き」であり、書かれた通りに殺人は続いていくのだった。

     昔の遊びにひっかけた物語の展開はおもしろい。しかしながら、動機がいまいち理解しがたかったり、その他の設定がご都合主義だったり、不必要だったりでいろいろもったいないなぁという感じ。誰も「ケイ子」の本名を知らないってありえないでしょう。そして、麻美の不倫うんぬんかんぬんのくだりはどこにどう必要だったのか。最後の夫人のための会合シーンとか、何のために必要だったんだろう。あと、ここぞという時の方言のやりとりは、狙いすぎて興ざめ。

  • 事件は小学校時代のイジメに端を発するもので
    当時のイジメに関連した殺害方法で当時流行った遊びを真似た殺害予告
    で、イジメに対する復讐

    厚さの割りに読みやすくサクって読めました(〃∇〃)
    面白かったしラストの一行が良かった

    物語って終わり方が大事だなぁ !(b^ー°)

  • ミステリの題材自体は悪くないと思う。「どこ行き」という子供遊びを見立てた暗号トリックや、入れ替わりトリックもそれなりに面白い。過去と現在の交互の描写も良かったと思う。だけど、ご都合過ぎる人間関係にウ~ンって感じだし、作者が狙ったであろう擽り部分があまりにも自分に合わなくて、ドン引きするぐらい面白くなかった、、、。特に女性警官の不倫の描写の必要性が全く感じられない。キャラ萌え要素が盛り込まれた警察小説は昨今多いし、私も大好きだが、この作品は変にそれを狙ってるとしか思えなかった。キャラ描写が悉く裏目に出ている作品だとしか言いようがない。まぁ、人の好みによるかもしれないが。

  • 「どこ行き」という子供の遊びをもとにした、猟奇殺人事件。
    過去のいじめの部分や、殺人など、痛くておどろおどろしい感じがあるはずなのに、全くそれが感じられない。
    気持ち悪いのは苦手なだけど、あまりさらっと描かれると、ちょっと物足りない気がする。
    なんとなく作者の稚拙さが感じられて、あまり好きになれなかった。

  • 小学校時代のいじめが原因で起きる狂気殺人。いじめの様子が、おぞましい。

  • う~ん,プロットはよく出来ているが,田舎町の苛めの構造がおぞましい~大塚の公園に右手首を切断された絞殺死体が発見され,子どもの「どこ行く」の図がチョークで描かれていた。担当したのは祖父江。ナイスミドルだと思っている。第二の殺人は大阪で毛髪と頭皮が剥がされていた。被害者は42歳で山形の小学校時代の同級生で,いじめっ子グループにいたと知れ,苛めを止めようとしていたヤスオが警察に出向き,犯人は苛められっ子の梅田豊丸ではないかと推測を告げた。第3の被害者の予告から次はもう一人のいじめっ子で今はホラー小説家だと判断したが,推測は外れて引退した担任教師が両目を剔られていた。トヨマルの足取りは掴めないまま,ヤスオの身辺が警護されるが,そのヤスオの経営する精肉加工店から,冷凍され焼かれて陰茎を切り落とされたトヨマルの遺体が発見され,ヤスオは姿を消していた。最後の予告は,この事件の女性管理の住所で,右耳を切り落とすと告げていた~まずペンネーム。誰かが何と読むのだろうとインターネットで検索するのを期待するように,奥付の作者名にも振り仮名を付けていない。まんまと引っ掛かっちゃったけど。昭和41年福岡生まれで調理学校卒後,映画館勤務をしていたらしい。「リビドヲ」という本が一冊あるのか。ペンネームの件では作品の中でも触れられているが,出版社は本名を掴んでいるだろうから,もっと良く調べれば,笹部芳樹でないことは解るだろうし,精肉店が小野寺の名を使っていることにも不審を抱くだろう。苛めの構造が複雑であり,庇っていると周囲から見られている者が一番下の被害者であったってこともあり得るから,まあはらはらどきどきのミステリーって事で楽しく読めば良い

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