モンスター

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著者 : 百田尚樹
  • 幻冬舎 (2010年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018075

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モンスターの感想・レビュー・書評

  • 最後の最後に和子は報われたね。
    なんて過酷な人生だったのかしら。
    それほどまでに恋する事が出来るなんて、
    ある意味羨ましいというか、いやいや絶対私には無理だな。

    整形事情、風俗事情も大変勉強になりました。

  • 整形に対する考え方、美人が自分のことをどう思っているか、男のことをどう見ているか、こまかく、しつこいぐらいに書かれていて、なるほどなあと思いはしたが、ただ、書いてるのはやっぱり男なので、本当のところはどうなんだろうなあ、という気がしながら最後まで読んだ。
    内容としては、そういう内容で、ストーリーだけをみれば、大して面白い話ではないと感じた。
    読み終わって、この小説、あまり好きじゃないな、と思ったのはそのせいかも。女性心理についての本としてみれば、男が書いたものにしては、なかなか面白いね、と言える。

  • 醜女の純愛物語。純愛と狂気は紙一重だと思った。純愛物語だけど、ファンタジー感なくて、とても現実的。整形手術の描写はとても具体的でゾッとした。
    街一番の醜女(和子→未帆)が、初恋の男(英介)への想いを成就させていく、というシンプルなストーリーだが、その過程と過去のエピソードが壮絶。どんな過去があり、どんな人生を経ていくのか、気になって一気読みだった。また、整形で容姿が変貌していくに連れ、周囲の反応がどのように変化していくのか、といった描写が、なるほどと思うところもあり、面白かった。
    ラストで最期を迎えた和子のシーンは幸せで幻想的だが、残された英介は?喪主と葬儀は?崎村?などと気になった。

  • 顔の見にくさ(誤字ではないです)で損をして、痛々しいほどに良い思い出がなかった青春時代。見た目よりも内面だと思いたくても、綺麗な女の子は華やかな学生生活を送り、おバカでも良い就職先が軽々決まっていく現実。
    ひたすらに真面目で地味な生活を送っていた彼女が、ちょっとした勇気で行った目を二重にする美容整形。。
    一重が二重に変わっただけなのに、自分の中から溢れだす自信と笑顔。一度味わった喜びはどんどんエスカレートしていく。。

    モンスターというタイトルから、整形に溺れた美魔女のような人が堕ちていくありがちな話かと思ったのですが、もう少し切実というか痛々しくて。整形は洗顔しても落ちないお化粧をするようなもので、それで前向きになれるのなら悪いものではないのかなとちょっぴり応援したくもなりました。
    綺麗になっていくことでそれまで押さえていたものが溢れだし攻撃的になったりもしますが、芯はしっかりしているというか、壊れながらも真っ直ぐに生きている感じがして読後感は優しめです。
    ただ個人的には救いようがないほどに堕ちていく、もっと破滅的な感じの話の方が好きなので評価は控えめ。

  • 器量が悪く小さい頃から苦労ばかりしてきた主人公。整形を繰り返し、かつて自分を苦しめてきた人々へ復讐したり、愛していたが成し遂げられなかった相手との恋愛に燃えたり。果たして整形でこれだけ人生が変わるものか、という部分は置いておいても…「人生は顔じゃない。大事なのは内面だ。」とは一概に言えないし、美しい人の方が得なことが多いというのは間違いでないと思う。ラストは読者にとってはスッキリしなくても、主人公にとっては感慨深いものなのだろう。

  • 中身はかなり生々しい。整形の話だと思っていたので、風俗のディープな表現にはちょっとびっくり。

    男ってみんなバカじゃないの?と思った。

    ただ、しばらくしたらどんな話だったか思い出せなくなりそう。読みやすくてすぐに読んじゃったけど、心に残ることも感動することもない。

  • 読了して、コンプレックスにどう向かうか、という話だと思った。

    完璧な笑顔のかけ引きと手練で初恋の人に、自分からアタックさせて、その人と一緒になって幸せなはずだった。
    もし健康で、自分の命のタイムリミットを感じていなかったとしたら、本当は自分はあのとても醜かった幼馴染の自分だと告白しないでいたのだろうか。
    例えば、小さいときに貧乏で自分だけいつも同じ服を着ていて、馬鹿にされてそれを見返してやろうと長じてお金持ちになったとして、それで何をしても自分の小さな時に植え付けられた鬱屈は消えないだろう。
    整形して美人になってちやほやされても、それでは小さいときの自分に刺さったとげは無くならない。むしろ、今の状況はその小さいとげがある事をより自分に強調するかもしれない。
    それを克服するには、小さい時の自分はそれとして受け入れて、それでも自分はどうありたいか考えるしかない。あの時自分が美人だったら、あんなに貧乏じゃなかったら、と思っている間はずっとそれは自分に刺さったままだろう。

    整形も、風俗も、田舎に帰ってかつて酷い扱いをした人に復習する事も、とても卑俗でそこが面白いとは認めにくいし、そう感じない。主人公も自分で認めているように、綺麗な顔に整形しただけで賢くも優しくもない。だから、感情移入したくないと感じる。
    それでも最後に全てを告白して散ったときに、感情が揺らされてしまうのは、きっと自分にもまだ刺さっているコンプレックスがあるからだ。だから、そのやり方じゃあ克服できないと思いながら、過去の醜い自分に向かい続けずにいられない主人公に感情移入しているんだろう。

    向井敏の「文章読本」で、伊藤整の「青春について」が扱われていた。その趣旨がまた素晴らしくて、そちらには別に出会って欲しいが、文脈を無視して一部だけ引く。
    「青春らしいものは、いまだ私の耳元で囁くのである。お前は、結局、お前の青春を所有しなかった。それは、もう再びお前が所有することは決してないであろう、と。私の青春は、衰え、力弱くなりながらも、私の肩の辺に腰かけている。彼は私が喫茶店の片隅でボウゼンとしている時、私が木々の緑なる水のほとりを歩く時、私が年若い学生の群とすれ違う時、私の耳に囁くのである。オレは、今までお前に付きまとってきたが、遂にそれは無駄であった。お前は、かつて、一度もオレを満足させたことがなかった、と。」
    コンプレックスとは自分が“生きる事のできなかった”人生である。それは、際限無く大きくできる。まるで、そう、モンスターのようにも。
    モンスターになってしまって、それに向かわざるを得ない主人公はその生きる事のできなかった青春らしきものを思い出させる。そして主人公の悲喜が自分の感情を引っ張る。それが今は時折耳元で囁く程度なのだとしても。

  • 容姿にコンプレックスを持つものとしては気持ちがわかるとこも多々あり、和子が愛おしかった。
    それだけに、いつ整形であることがばれてまた人に嘲笑される人生に転落するんじゃないかとハラハラしながら読んでたので、最後はハッピーエンドでよかった。(あれは和子にとってはハッピーエンドだと思う)

    ただ、英介よりは崎村のほうが絶対いい男だと思うけどなー。
    もったいない。

  • おもしろかった。ラストがいまいちではあったけれど、それまではだいぶ読ませた。特に、夜の仕事で金を稼ぎながら未帆が全身を少しずつ整形していく流れが、リアルで引き込まれる。しかし、美しさや醜さの境目とはいったいなんであろう。そのあたりをもう少し紋切り型から脱した感じで描けていれば、もっと秀逸な内容になったと思う。

  • 前半、いかに和子がブサイクでどんなつらい人生だったかってとこは読んでてしんどかったな。これだけ見た目で自分を否定されたらと思うとぞっとする。整形すればする程まわりの自分に対する態度やなんかがかわっていくのもあからさまだが大いにあり得る話だわ。美人は素直。ブサイクはひねくれてる。綺麗な人を連れて歩く優越感。「たしかにそんなとこあるある」と納得しながらも、自分の心の醜さを晒されるところもあったり。容姿のモンスターだけでなく、心の醜さもモンスターってのもあるのか。最後、崎村が求婚しに来るとは思わんかったな。醜い和子が綺麗な未帆になっていくすべてを知ってて求婚してくるなんて、この人ついて行くべきやろ。でもやっぱ初恋にゃかなわんか。英介のためにあんだけ辛くて苦しい思いして綺麗になったんやもんねぇ。ところで、男の人でこんなに整形できれいになることに執着する人っておらんのやろか。和子の男版の話ってありえるやろか。

  • モンスターと言われるほどブサイクで、親からも学校の同級生からも、嫌われていた和子が、整形して名前も替え、生まれ変わっていく話。
    整形の細かい描写が新鮮だった。

    みんなに疎まれて、じぶんでも自分の顔が嫌いだった主人公が、次から次へと整形を繰り返すことによって、どんどん綺麗になって、職場のみんなからも妬まれていくのを感じるのは、主人公にとってどんなに幸せだったか、女の私には分かる気がする。

    ただ、主人公が整形費用を稼ぐ為に、風俗で働きすぎて体がボロボロになっていくのは、かわいそうだった。
    最後に、初恋の男の子に気持ちや過去に自分について打ち明けられことで和子は幸せだったのかな。

  • とても醜い顔を持って生まれた田淵和子は、小さい頃から「ブス」呼ばわりされていじめられ、いつも自分の顔を憎んでいました。
    「モンスター」も人から呼ばれていた酷いあだ名のひとつ。
    高校の時の片思いに関するある事件を起こし、生まれた土地を追い出され、家族にも勘当されます。
    和子は常に美しさを競わねばならないコンテストのような東京でも更に顔のことで貶められますが、整形をすることを覚え、全ての顔の造作を変え、未だ忘れられない高校の頃の片想いの相手を求めて...

    百田さんの『プリズム』でも感じたことですが、テーマとなっていることについて徹底的に調べ上げ、それを大学教授や医師といった専門知識を持っていて然るべき人物に細大漏らさず語らせているのですが、ちょっと説明くさいといった印象を受けます。
    ほんのちょっとですが。
    作家さんが門外漢なことでもお話を書けるのはひとえに取材の賜物なのでしょうが、百田さんの場合、その努力が物凄く伝わってきます。

    中盤はちょっとやり過ぎなくらいブスと美人の受ける待遇の差を描き、男性なのに的確に見抜いてるなと舌を巻いたものですが、ラストのお粗末さが否めないのは残念。
    私は、主人公のことを好ましく思えばラストで幸せになってほしいと思い、反対に嫌悪するような主人公ならラストでちょっとお灸を据えられたらええねんと思います。
    なのでこの法則に則った結末だと、私の中でいい印象で終われるんだと思います。
    『モンスター』に関しては、私の望むような結末ではなかったですが、それを抜きにしてもばたばたばたーと終わってしまった感がありました。

  • 醜い女性が、いろいろショックな出来事を経て、風俗に身をやつしながら整形手術で美しくなることに執念を燃やす。そして、生まれ故郷に戻りレストランを開店、初恋の男をずっと待つ。 という話で、最初の方で「ギャツビー」のオマージュというのがわかるので、整形のいろいろな知識を除いては、興味は最後がハッピーエンドになるかに尽きるのはちょっと残念。当然ながら「ギャツビー」の重厚さは望むべくもないので、それも残念。永遠の0やボックスがすごく良くって楽しみにしてたのだが。

  • 図書館で半年も予約待ちしてやっと手元にきた本なので、期待しすぎたかも。容姿にコンプレックスのある和子が、執念で美しくなっていく過程には引き込まれる。整形についてや審美眼についても興味深く読んだ。でも、美人が得するのは分かるけど一般人がそこまで優遇されるか?と少し疑問に思った部分も。そこまでの美を手に入れたなら、とことん過去に復讐して欲しかったなぁ〜。

  • 整形手術を考えている女性の背中を押してくれる効果大。もっと邪悪な結末を期待していたんだがね…。

  • ボクの中では、去年読んだ本のナンバーワンは、「ボックス!」でした。風の中のマリア、永遠の0、リング、影法師 と すべてハズレなし。Σ(・ω・ノ)ノ!抜群のストーリーテラーです。

    今回も内容こそ、バケモノが整形を繰り返して、超絶な美人となり、過去彼女をいじめた人々への復讐?を果たす話。プロットとしては、それほど目新しい話ではないのですが、百田さんにかかると、これが魔法のように興味深い話になっていく。すごいですね。

    残念なのは、ラストかな。これしか終わらせ方はなかったのだろうかって気がしないでもない。最後まで、普通の可愛い女に戻すことなく、モンスターとして描き切れば、第二段まで描けたかも。

  • この作品を読んで泣いたという女性は、多いらしい。
    確かに泣きそうになった。
    が、巷で持て囃される悲哀系や死ネタ系のお涙ちょうだい物ではない…かな?
    主人公が感じた容姿の変化(醜→美)がもたらす効果は、嘘ではないと思う。
    もし、嘘臭いと感じた人がいるなら、
    その人は容姿に恵まれているに違いない。
    所詮、皮一枚、されど、皮一枚…

  • う、う、う、う、うーん、迷った!☆の数をいくつにするか、むちゃくちゃ迷った。それも4つか5つかなんてのぢゃなくて、1つか5つかで大いに迷った。この本、男にはかなり衝撃的な内容なのです。そして、なんと女性にも強烈な内容なのだろうと思うです。もっともこちらは、男のわたしには本当のところは解かりようがないのだけれど、なんとなく。ともかくこの本は『永遠の零』や『Box!』『ヴェスパの戦士マリア』を書いたのと同じ百田さんが書いたものとはちょっと思えません。そのぐらいの衝撃を受けました。そして、結局一気にほぼ徹夜読みをしてしまったので、決心して☆は5つにしました。強烈な衝撃を受けましたが、わたしはこの作品がとても好きです。たぶん、このあと読まれる方々は、そういう感想にはならないだろうな、という予感が確信的にします。いいです、わたしだけの☆5つでもいいです。とにかく衝撃の作品でした。たなぞうのみなさん、もし機会があれば、読んでみてください。 中にはわたしと同じ衝撃の感動を覚える方が現れることを期待して・・・。

  • リアル。
    整形で世の中を見返した、というストーリーだがそんな生易しいものではない。面白い。

  • ものすごく醜い女の人生。どうなるのかと先が気になり一気読みした。

  • 映画に行けず、DVDもないようなので、原作を読んだ。
    この装丁が著書をよく表していると思いながら読んだ。

  • (2014.01.19読了)
    そんな完璧に整形できるわけないでしょ!?
    などと思いながらも、かなりのめり込んで楽しめました。
    面白かった(^^♪

  • 映画の原作。確かに美人は得するよね。最後に好きな人の胸の中で死ねて良かった。

  • 容貌に恵まれない女性の一生の物語。

    恋愛ものとしてみたら哀しいながらも時代劇や演劇調のハッピーエンドでした。
    それよりも整形の世界、風俗の世界が克明に描かれていて勉強になりました。
    外見より中身とは言いますが、主人公の場合は極端にしても、レストランのエピソードは的を得ていました。
    感動とまでは言いませんが、さすがに面白く読ませていただだきました。

  • とても壮絶な人生だな~っと思いました。
    最終的には、想いが叶ったわけですから、幸せだったと言えるのでしょうが。
    心理学的な面が面白かったので、サクサク読めました。

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