モンスター

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 342
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018075

感想・レビュー・書評

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  • 周囲から化け物呼ばわりされ、友達も出来ない思春期をすごした主人公。東京での暮らしに絶望し、整形の道に希望を見出す。これだけ美人が何をやっても優遇されると明記するのは、この作者ならではか?女性陣の猛反発も有りそう。出会った人の中には、心許せる人が数人いる事が救い。憧れの男性に出会い、旧制で呼んで貰える事が生きがい。

  • 最初の入り口は平凡なお話しなのに、百田尚樹さんお得意の「え!?次どうなるの?」「うわっなにこれ…」と急ハンドルを切られた30ページあたりから、読み終わるまでジェットコースターの様な展開が続きます。
    主人公の女性が自分のことを語っているところで、汚い言葉が出て来ると、百田さんが喋っているような錯覚がありましたw
    それ以外は没入感たっぷり、クライマックスまで一気に読める作品でした。
    整形…人にはいろいろあるんですね。

  • リアル。
    整形で世の中を見返した、というストーリーだがそんな生易しいものではない。面白い。

  • ものすごく醜い女の人生。どうなるのかと先が気になり一気読みした。

  • 映画に行けず、DVDもないようなので、原作を読んだ。
    この装丁が著書をよく表していると思いながら読んだ。

  • (2014.01.19読了)
    そんな完璧に整形できるわけないでしょ!?
    などと思いながらも、かなりのめり込んで楽しめました。
    面白かった(^^♪

  • 映画の原作。確かに美人は得するよね。最後に好きな人の胸の中で死ねて良かった。

  • 久し振りに百田さんの作品をゲット。タイトルは「モンスター」。
    さてさて、どんなモンスターなのか・・・。
    「海賊と呼ばれた男」「永遠の0」などのイメージから
    経済界の大御所かと思ったのですが、それにしては表紙が美女っぽい。
    なんだかちょっと違うなとページを進むにつれ、やっぱりと。

    主人公は田舎町にできたしゃれたレストランの経営者。
    誰もが振り返るほどの絶世の美女、鈴原未帆だ。
    田舎町でレストラン経営する美女は街中の噂となり、
    次から次へと町の有力者たちや住民がやって来て、
    小さなレストランは大入り満員状態だった。
    たびたびくり返される誘惑の手にものらず、
    未帆は経った一人の男性との再会を待ち望んでいた。

    ページをめくるにつれて明らかにされる未帆の過去が強烈!
    絶世の美女の過去の姿とは、
    「バケモノ」というあだ名がつくほどのブスの
    暗い性格の少女、田淵和子だった。
    現在レストラン経営をしている田舎町で生まれ育ったものの、
    その容姿から子供たちの間でもいじめられ、両親からも疎まれる。
    もちろん初恋も実らず、
    失恋させた相手に対して復讐をする計画もやぶれ、
    「怖い女」「モンスター」と噂されて、
    逃げるように東京の短大へ進む。
    その時に本名をすて、
    母方の祖母の養子となる形で今の氏名を名のることになる。

    東京へ出てからもブスに対する世間の目は冷たかったが、
    主人公はふとしたことから、美容整形を知り
    徐々に徐々に自分の顔を変えていく。
    整形にかかる莫大な費用も稼ぐために
    最も手っ取り早い仕事・・・風俗の世界へ飛び込み、
    荒稼ぎしたお金をほとんど美容整形に費やして
    どんどんとブスから美女へ転身していったのだ。
    それもこれも
    幼い頃に助けてもらった経った一人の男のため。
    生まれ持った自分の顔につぎつぎとメスを入れて
    生まれ変わったようになっていく主人公。
    そのためには自分の身体なんて、どうなっても構わないのだ。
    この情念は、モンスターなみに、強いものだった。

    女性の美への追求、憧れ、が手に取るようによく描かれていた。
    女同士の嫉妬や美人やブスをみる思いまでも、赤裸々に描かれている。
    女心を知る上で、とても参考になる作品だと思った。

  • 容貌に恵まれない女性の一生の物語。

    恋愛ものとしてみたら哀しいながらも時代劇や演劇調のハッピーエンドでした。
    それよりも整形の世界、風俗の世界が克明に描かれていて勉強になりました。
    外見より中身とは言いますが、主人公の場合は極端にしても、レストランのエピソードは的を得ていました。
    感動とまでは言いませんが、さすがに面白く読ませていただだきました。

  • とても壮絶な人生だな~っと思いました。
    最終的には、想いが叶ったわけですから、幸せだったと言えるのでしょうが。
    心理学的な面が面白かったので、サクサク読めました。

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「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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